名古屋市守山区、東区でガイドウェイバスゆとりーとラインを運営する第三セクター企業。
路線
ガイドウェイバス志段味線、愛称ゆとりーとラインを運営する。専用軌道区間は大曽根駅-小幡緑地間で小幡緑地駅から先は一般道を走る。
将来的な新交通システムへの転用を見越して全線が高架橋で作られ、建設費用が1kmあたり54億円とガイドウェイバスにしては高額。
車両
名古屋ガイドウェイバスとして以下の車両を保有しているが、管理は名古屋市交通局に委託されている。路線バスにガイドウェイ区間走行用の案内輪を追加装備したもので自動車としての型式番号を持っているが、法律上は無軌条電車の扱いなので鉄道車両としての形式名も存在する。ただし動力から見ると気動車になる。
開業時導入された車両
いずれも2013年までに引退。構造が特殊なこと・専用路区間を走るために走行距離が伸びやすく、他社で再就役した車両はないと見られている。
GB-1000形気動車
三菱ふそう・エアロスターで型式はKL-MP35JM改。開業時は既にノンステップバスやワンステップバスが広く普及していた次期だが案内輪を格納する関係上ツーステップバスとなった。変速装置はアリソン社製トルクコンバータ式5速AT。
GB-1100形気動車
GB-1000形とほぼ同一だがこちらは車いす用リフトを備えている。
GB-2000形気動車
メーカーは日野自動車。ブルーリボンシティKL-HU2PME改。こちらもツーステップバス。変速装置はZF製トルクコンバータ式5速AT。
GB-2100形気動車
GB-2000形に車椅子乗降用リフトを装備したバス。
車両更新
同じ時期に名古屋市交通局に導入された路線バスは車齢18年まで使用する事が決められていたが、運行効率がよく、走行距離も長くなったので車齢12年で更新となった。
GB-2110形
メーカーは日野自動車で型式はブルーリボンシティハイブリッドLJG-HU8JLGP改。ハイブリッドバスで、車いす用リフトを装備している。変速装置は5速フィンガーシフト式MT。
ハイブリッド化により、車両重量が増加。15.8tと大型観光バス並の重さである。
保有状況
開業時は名古屋市交通局、JR東海バス、名古屋鉄道(後に分社化により名鉄バス)へ車両の管理、運行を委託していた。
2009年にJR東海バス、名鉄バスがゆとりーとラインから撤退するとすべての車両の管理が名古屋市交通局へ委託された。運行管理委託の名残で名鉄バス委託車は車内に成田山の交通安全の御札、JR東海バス委託車は「車内消毒実施済票」、「瀬戸市消防本部防火点検済ステッカー」があったが、現在は車両の置き換えにより委託管理の名残はない。