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JR東海バス

じぇいあーるとうかいばす

東海地方を営業エリアに、高速バス・貸切バスを運営するJR東海のバス事業会社である。かつては一般路線バスを運行していたこともあった。
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概要編集

JR東海の連結子会社で正式な社名は『ジェイアール東海バス』である。本社は愛知県名古屋市中川区に所在する。ロゴはJR東海のコーポレートカラーに合わせたオレンジ色に白いストライプが入ったもので車体には『JR東海バス』と書かれてある。


運行路線【()は共同運行会社】編集

2009年10月に一般路線バスを全廃したので現在は高速路線バスのみの運行。

昼行バス編集

  • 東名スーパーライナー(JRバス関東、ジェイアールバステック)
  • 新東名スーパーライナー(同上)
  • 中央ライナーなごや号 - JRバス関東からの販売委託。
  • 東名ライナー
  • 北陸道ハイウェイバス福井号(西日本JRバス・名鉄バス・福井鉄道京福バス
  • 北陸道ハイウェイバス金沢号(西日本JRバス・名鉄バス・北陸鉄道
  • 名神ハイウェイバス(西日本JRバス名鉄バス名阪近鉄バス
  • 京阪神昼特急静岡号
  • ひだ高山号(名鉄バス・濃飛乗合自動車)
  • 渋谷・新宿ライナー浜松号(京王バス東遠州鉄道
  • 渋谷・新宿-静岡号(京王バス東・JRバス関東・しずてつジャストライン)
  • 名古屋ライナー甲府号(山梨交通

夜行バス編集

  • ドリームなごや号(JRバス関東)
  • ドリーム知多号(同上) - 名鉄太田川駅発着だが、何故か名鉄バスは関わっていない。
  • ドリーム静岡・浜松号
  • ファンタジアなごや号(京成バス
  • オリーブ松山号(JR四国バス
  • 広島ドリームなごや号(中国JRバス
  • 出雲・松江・⽶⼦ドリーム名古屋 - 中国JRバスの販売委託。実質的には名古屋通過となったサンライズ出雲の救済処置による運行である。
  • 北陸ドリーム名古屋号(西日本JRバス)
  • 青春大阪ドリーム名古屋号(同上)
  • 京阪神ドリーム静岡号(同上)

廃止された路線編集

  • 北陸道特急バス(西日本JRバス・名鉄バス・福井鉄道北陸鉄道
  • 北陸道昼特急名古屋号(西日本JRバス)
  • ドリームとよた号【ドリームなごや号に統合】
  • ドリームなごや・新宿号【同上】(JRバス関東)
  • ドリームなごや・三河号【同上】(JRバス関東)
  • 青春ドリームなごや号
  • レディースドリームなごや号
  • 青春レディースドリームなごや号

車両編集

国鉄バス時代は日産ディーゼルの車両が多く、国鉄専用型式も日産ディーゼル車は名古屋に集中配置されていた。民営化を視野に入れて晩年に導入したスーパーハイデッカー車も日産ディーゼル製で、一般路線も撤退まで日産車が多かった。

日産ディーゼルはバスのシャーシのみを製造しており、車体は別のメーカーの物を架装していたが、全車富士重工業の車体を架装し、西日本車体工業の車体を架装した車両は導入されなかった。いすゞ車は導入例が非常に少なく、輸入車はニュードリームなごや号用に導入されたボルボ・アステローペが在籍していたぐらいだったが、2020年より新型2階建てバスとしてスカニア・InterCity DDが導入されている。


2017年以降平屋車は三菱ふそうのみ導入しており、JRバスグループで最初にMS06エアロエースを導入した。


一般路線からは2009年9月末に撤退した。地場の民営バス会社に全区間もしくは一部区間が移管された路線として、瀬戸西・南・北線(現・名鉄バス、東濃鉄道)、浜名線(現・豊鉄バス)などがある。浜名線は当時、今は無き新居町営業所担当だったため、車両こそ浜松ナンバーだったものの、愛知県(豊橋市)内で完結する便が多かったのが特徴である。その浜名線が豊鉄バスに移管された際には、豊橋市の一里山バス停以東(つまり、静岡県側)は移管せず廃止し、残存区間でも利用客が少ないシンフォニアテクノロジー前(旧・神鋼電機前)〜一里山は、1日数本かつ土休日運休になっている。

一般路線車は老朽化の著しい車両は廃車になり、老朽化がさほどでない車両は他社に譲渡された。

ただし2005年の愛知万博開催時に愛知環状鉄道万博八草駅と長久手会場および瀬戸会場を結ぶシャトルバス用に導入された日野ブルーリボンシティハイブリッド2台のみ除籍を免れ、用途を乗合から貸切に変更した上で愛知工業大学スクールバスとして使用されていた。現在は名鉄バスから移籍した三菱ふそうエアロスターに置き換えられ、生え抜きの一般車は無くなった。


車両の主な譲渡先はJR北海道バス北海道中央バス茨城交通北陸鉄道グループ、東濃鉄道、北恵那交通関鉄グリーンバスなど。


形式称号編集

国鉄時代に制定された国鉄バスの附番法則を踏襲しているが、重複の可能性が高くなったことから2001年以降は年式記号が2ケタに増えている。

形式称号は前半3ケタと後半5ケタに分かれており、各ケタに意味が持たせられている。

744-09991
車種形状メーカー年式装備固有番号

車種

1:室内長6,500mm未満かつ室内高1,800mm未満(マイクロバス

2:室内長7,200mm未満(中型バス)

3:室内長7,200mm以上7,800mm未満(中型車)

4:室内長7,800mm以上8,600mm未満(大型ショート

5:室内長8,600mm以上(大型車)

6:車両寸法を問わず貸切車

7:高速車

形状

1:横向き座席

2:混合(半分以上が前向き)

3:前向き座席

4:リクライニングシート

メーカー

1:いすゞ

4:三菱ふそう

6:富士重工(アステローペ)

7:日野自動車

8:日産ディーゼル

年式

西暦の下2ケタを使用する。

装備

4:冷房・リーフサス

9:冷房・空気バネ

固有番号

前6ケタ毎の連番。


以上の法則で付番されており、744-09991は「リクライニングシート装備の高速車で三菱ふそう製、製造年は2009年、冷房・空気ばね装備の車両における91号車」という意味になる。


なおスカニア・InterCity DD以降付番法則が改訂された。

スカニア車だと

D71-1901
形状用途メーカー-年式固有番号

となっている。

形状

D:2階建て車

H:ハイデッカー車


用途

7:高速路線車

6:貸切車


メーカー

1:スカニア

4:三菱ふそう

7:日野


年式

西暦の下2ケタ


固有番号

前5ケタ毎の連番


だろうか。

従来の付番法則から装備を意味するケタが無くなり、形状が座席からボディタイプを意味するように変わっている。

従来車の付番法則の変更は実施されていない。


なお2001年までは企業や学校などへの送迎バス(特定貸切輸送)専用車両を保有しており、一般路線車からの転用を除き、メーカー記号と陸運局登録番号を形式称号として記していた。例えば日野製で陸運局登録番号が「名古屋22か・156」だった場合は「7-156」が形式称号となる。

現在特定輸送は貸切車や路線車の間合い運用で行われるようになっており、専属車両は消滅している。


拠点編集

名古屋支店

名古屋市中川区小本三丁目にある。名古屋発着の高速バスの拠点。車両配置があり、所属車両は名古屋ナンバーを装着する。

静岡支店

静岡市駿河区中野新田にある。静岡発着の高速バスの拠点。こちらも車両配置があり、所属車両は静岡ナンバーを装着する。

浜松基地

浜松市中区海老塚町の東海道線高架下にある。

浜松駅発着便が折返待機する場所。夜間滞泊の設定もあるが車両配置なし。

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