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JR北海道バス

じぇいあーるほっかいどうばす

JR北海道の子会社でバス事業を行っている「ジェイ・アール北海道バス」の通称
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説明編集

JR北海道から分離した子会社で、本社を置く札幌市内を中心に路線バスや都市間バスを運行するほか、貸切バス事業も行っている。略称JHB

国鉄バス時代から札幌市郊外の手稲区・厚別区などを中心に住宅地と都心部を結ぶ生活輸送を事業の中心に据えており、現在でも一般路線車の所属台数はJRバスグループの中で最も多い。さらに2003年に廃止された札幌市営バスより琴似自動車営業所を譲受し、札幌市内のバス路線網では北海道中央バスに次ぐ高い割合を占める。


営業所編集

  • 小樽営業所
  • 手稲営業所
  • 琴似営業所
  • 厚別営業所
  • 北広島営業所
  • 深川営業所
  • 様似営業所

閉鎖された営業所編集

  • 札幌営業所
  • 長沼営業所

営業路線編集

都市間高速バス編集

高速おたる号小樽駅-円山-札幌駅前
小樽駅-北海道大学-札幌ターミナル
高速あさひかわ号札幌駅前-旭川ターミナル
北海道中央バス、道北バスとの共同運行で、函館本線と熾烈な競争を繰り広げている。
流氷もんべつ号札幌駅前-旭川/(直行)-滝上-上渚滑-渚滑/南が丘3丁目-紋別
北海道中央バス、道北バス、北紋バスとの共同運行。原則予約制で、直行便を含む旭川を跨ぐ乗車は2006年12月より座席指定制。ただし旭川-紋別間のみの乗車は自由席、札幌-旭川間のみの乗車は高速あさひかわ号に準じて予約不要。
ポテトライナー札幌駅前・札幌ターミナル-(直行/芽室経由/音更経由)・帯広駅バスターミナル・十勝川温泉
北海道中央バス、北都交通十勝バス北海道拓殖バスとの共同運行。1989年8月より繁忙期の臨時帰省バスとして各社1往復ずつを担当する5往復で運行を開始。1990年3月より「ポテトライナー」として通年運行が開始された。
高速えりも号札幌駅-えりも駅
高速ひろおサンタ号札幌駅-広尾6丁目
高速えりも・ひろお号札幌駅-えりも駅-広尾駅
上記3路線は「日勝線」という自動車路線を走る予約制のバスである
キロロ線札幌駅-キロロリゾート
冬季限定運行北海道中央バスとの共同運行。
札幌苫小牧東港線札幌駅-苫小牧東港
季節運行新日本海フェリーの発着に合わせて運行される。

一般路線編集

  • 札樽線
  • 空知線
  • 長沼線
  • 琴似エリア
  • 日勝線
  • 深名線(道北バスに運行委託)

日勝線、深名線以外は系統番号を持つ。これはJRバスグループで初めての試みで、以前は数字のみだったが、現在はJR北海道バス生え抜きの路線は、札幌駅発着路線が数字のみ、それ以外の駅(新札幌駅など)発着路線には【新15】という具合に当該駅を示す漢字1〜2文字を付加する方式になっている。他方で、亡き札幌市営バスを出自とした路線は、中央バスやじょうてつの元・市営バス路線と同じように、札幌駅から観た、当該路線の終点がある場所を示す方角を付加する。


貸切バス編集

事業は札幌・室蘭・帯広・釧路・函館の各運輸支局管内および旭川市、深川市、雨竜郡、上川郡美瑛町、空知郡上富良野町での発着が認められている。

日本一周バスの旅編集

JR北海道直営のバス部門だった1992年より、大型ツアー企画として「日本一周バスの旅」(1996年以降は「全国一周バスの旅」の名称)を行っている。当初はJR北海道発足5周年を記念して企画されたもので、全国の観光地をJR北海道バスの観光バスで巡り、行程は実に30泊31日に及ぶ。100万円以上する高額なツアーでありながら人気を呼び、毎年運行されている。

行程が1ヶ月と長いため、途中でツアー参加者全員の健康診断を行うほか、車庫やバスガイド貸し出しなど、運行支援にJRバス各社も協力する。


車両編集

トレードマークは国鉄バスの伝統を受け継いだツバメ。ロゴマークは略称の「JHB」をデザインしたものである。JR北海道直営時代は鉄道と同様に「JR」のロゴマークが使用されていた。

塗装デザインについては、路線車については国鉄色を踏襲し、塗り分けを一部変更したものであるが、貸切車・高速車においては、白をベースカラーとしてJR北海道のコーポレートカラーである萌黄色アマンドピンクの帯を配したデザインが1987年に採用された。


車両は現在は国内4メーカーから導入しているが、国鉄バス時代の流れで日野自動車いすゞ自動車製が多い。

三菱ふそうは1989年にエアロクイーンMを2両新車にて導入。路線車は1991年にK-MP118Nを中古にて初導入、新車はエアロスターMを1993年に1両初導入している。

日産ディーゼルは2003年に札幌市交通局から路線を移譲した際に譲り受けた車両の中に含まれていた。2004年には日デ製新車のKL-UA452MANを導入している。


バリアフリー化への取り組みも早く、1998年からワンステップバスを、2003年からノンステップバスが段階的に導入されている。

JRバスとしては最初に天然ガス車を導入したが、これは先述の札幌市交通局からの路線移譲に合わせて移籍してきた車両にCNG車が含まれていたためである。


高速車は、ポテトライナーには3列シート仕様の三菱エアロクイーンIを使用。高速あさひかわ号、高速流氷もんべつ号、えりも号、ひろおサンタ号にはトイレやマルチステレオ搭載のハイデッカー車の日野セレガ・セレガR・FDが、高速おたる号にはトイレ無しのハイデッカー車がそれぞれ使用されている。


貸切車はいすゞおよび日野の2社体制だったが、1989年に三菱エアロクイーンMを2両新車で導入して以後は三菱ふそう車の割合が多い。旅行会社との契約貸切車も存在する他、北海道日本ハムファイターズコンサドーレ札幌の選手輸送用の車両もあり、一部車輌は語呂合わせの希望ナンバーを取得している。

フロンティア号編集

1990年から95年まで運行していたボンネットバス

このフロンティア号は元々、三菱ふそうの4輪駆動トラックのシャーシに呉羽自動車工業(当時)でバス車体を架装した車両で1970年に製造されたものである。当初は三菱鉱業で使用され、1976年以降は栗沢町の伊藤鉱業で炭鉱の坑内作業員輸送に使用されていたが、車検切れのために放置されていた。


伊藤鉱業の閉山を伝える新聞報道で、放置されていたボンネットバスが紹介されていたことにJR北海道が着目し、車両を譲り受け、再整備することとなった。


譲渡を受けた後、三菱ふそうのディーラーで走り装置を整備し、腐食の激しかったボンネット部分は新品を取り付けた。その後JR北海道苗穂工場に搬入され、ここで車体周りの修復と車内の整備をメインに行ない、1990年4月に竣工となった。塗装は1950年代の国鉄バス塗装となった。


導入後「フロンティア号」という愛称が設定され、新札幌駅と開拓の村を結ぶ一般路線で土休日を中心に運行された。運行時には女性の車掌が乗務し、車内で乗車券を販売していた。運行当時稼働可能な唯一の三菱ふそう製ボンネットバスだったが部品確保の問題から95年に運行を終了し、現在は小樽市総合博物館で静態保存されている。


キャラクター編集

藤沢チヒロ氏によって作成された「OLのりこ」という公式キャラクターが存在する。(参考

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