演者:二瓶正也
イデ隊員とは、『ウルトラマン』に登場する防衛チーム・科学特捜隊の隊員である。
本名は「井手 光弘」(イデ ミツヒロ)。
劇中でのイデ隊員
科特隊では主に兵器開発などのメカニックを担当。同僚のアラシ隊員と行動する時は漫才のようなやり取りになる事も多かった。
おしゃべりでお調子者だが、根は真面目で思いやりのある人物。
幼いときに母親を亡くしている。
基本的にムードメーカーであるが科学者としては非常に真面目で有能な人物であり、様々な新兵器で科学特捜隊の危機を救い、ウルトラマンをサポートしてきた。
「故郷は地球」において棲星怪獣ジャミラに向かって「バカヤロー!!ジャミラ、お前は人間の心まで亡くしちまったのかよ!?」と怒鳴り、そして最後に感情を必死で抑えるなど、熱い一面も持ち合わせる。
語録
・「こんなこともあろうかと2丁作っておきました、マルス133」……彼の代名詞の一つ。この他にも様々な大発明を行う。
・「鬼が出るか、蛇が出るか」……金星ロケットとの通信を妨害した交信の解析の際の台詞。結果出たのは、鬼でも蛇でもなく蝉であった。
・「犠牲者はいつもこうだ、文句だけは美しいけど」……宇宙開発のイメージ保持のため抹殺された宇宙飛行士の慰霊碑の前で呟いた台詞(台本などの出典がないため台詞の全容は正確には分かっておらず、「」ではなく「為政者」「偽善者」とする説などもある)。
・「ウルトラマンが、今に来るさ」……どんなに凄い兵器を開発しても最終的にはウルトラマンが倒してしまう、と悩んでいたイデが、ジェロニモンの操る再生ドラコを前にして放った言葉。ウルトラシリーズに共通する根源的な防衛隊の葛藤であり、シリーズを通して語られるテーマの一つでもある。
小説版にて
『ウルトラマンメビウス』の小説版『アンデレスホリゾント』では、アライソ整備長の台詞の中で触れられており、「天才だった」と呼ばれている。
彼の発明したマルス133が公式では人類初のメテオールと扱われている事や、バリアーマシンがウルトラ警備隊のポインターに使われていることなどが明かされている。
なお、存命かどうかは不明。
初代ウルトラマンの後日談を描いた小説『ウルトラマンF』では、事実上の主人公として活躍する。
ウルトラマンが光の国に帰った後、本人にも解析ができないメテオール技術とルパーツ星人からの技術提供を合わせて新たな怪獣・宇宙人対策用にメテオール「ウルトラアーマー」を製造すると同時に本人の希望もあってハヤタに人体実験を施し、彼の中に残るウルトラマンの痕跡を捜索している。
ウルトラマンの顔が何度か変化した事に関して、Aタイプは格闘戦、Bタイプは特殊能力、Cタイプは光線技と状況に応じて姿を変えているのではないかと考えている。