ダイ・ハード
だいはーど
「最も不運な不死身の男」ジョン・マクレーン
偽造された身分証明書を瞬時に見抜いたり、あるいは愛飲している煙草からその人の出身地を推察するなど、刑事としての技量の高さは疑う余地は無い。
が、最も不運なタイミングで最も危険な現場に居合わせてしまう、最も不運な男。いつも最終局面では傷だらけでボロボロになっている。でも死なない。この人もあの特殊能力持ちなんじゃなかろうか。
嫁・娘とは上手くいっていないが、悪党・テロリストには滅法強く、ピンチを迎えると不敵なセリフを吐かずに弱々しくボヤくという、それまでのアクション映画に多かった超人的なヒーローとは一線を画す、新しいヒーロー像を作り出している。
家族
ホリー・マクレーン(ジェネロ)*
日系企業のナカトミ商事に勤めるジョンの妻。1作目からすでにジョンとの関係がぎくしゃくしており、4.0時には離婚している。
なお、原作の小説では主人公の娘という設定だったが、映画化の際に変更された。
ルーシー・ジェネロ=マクレーン
ジョンの娘。
当初は離婚した父親を嫌がり、死んだと伝えたりジェネロ姓を名乗っていたが、後に巻き込まれた事件を機に氷解し、マクレーン性を名乗る。
ジョン・“ジャック”・マクレーン・Jr.
ジョンの息子。
成人後はCIAの一員となり、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』では父と共に事件へと立ち向かうことになる。
*村野武範氏の吹替版ではジェナーロ
ストーリー
ダイ・ハード
別居中の妻ホリーに会いに務め先の会社ビルに行ったジョン・マクレーン。
しかし、そこにテロリストの一団が登場し、ジョンの妻を含む社員たちを人質に取る。
ジョンは人質を救い出すべくテロリストと戦う。
ダイ・ハード2
前作から1年後、妻ホリーを迎えにダレス国際空港に赴いたジョン。しかし、そこで怪しい男たちを発見。壮絶な銃撃戦の末、男の1人を仕留めたジョンは、その男が死んだはずの軍人であることを突き止める。
さらに、程なくしてテロリストたちによりに空港の管制権が奪われてしまい、空港は飛行機の着陸が行えなくなってしまう。さらに運の悪いことに空港に着陸予定の飛行機の中には、ジョンの妻の搭乗する航空機も含まれていた!!このまま空港が使用できなければ飛行機が燃料切れで残らず墜落してしまう。妻の乗るジャンボ機を救うため、ジョンは再びテロリストたちと戦う。
ダイ・ハード3 (Die Hard with a Vengeance)
ニューヨークで爆弾テロが発生。犯人を名乗る男はジョンと、彼を助けたゼウスにメチャクチャな指示を出し続け、翻弄する。
その目的ははじめ、ジョン・マクレーンへの復讐と思われたが実は・・・。
実は企画当初は海上を舞台としたものだったが、先に元・海軍特殊部隊出身のコックが登場する映画が上映されたため変更になったといういきさつがある。
ダイ・ハード4.0 (Live Free or Die Hard)
全米のインフラ監視システムがハッキングされると言う事件が起き、ジョンは上司から、容疑者の一人であるハッカーのファレルを、ワシントンまで護送する事を命じられる。
彼の自宅に向かったジョンは何者かに襲われる。それがサイバーテログループとの戦いの始まりだった。
ダイ・ハード/ラストデイ (A Good Day to Die Hard)
ロシアで殺人の容疑者となった息子のジャックに会いに行くが、裁判所が爆発と共に襲撃され、逃げ出したジャックと再会することとなる。
CIA工作員となっていたジャックはコマロフを救出する任務を帯びており、容疑者となったのも彼と接触するためであった。
そのことを知らないジョンはジャックを追っていくが、これによりチェルノブイリに関わる巨大な陰謀に立ち向かうことになる。
ダイ・ハーデスト (Die Hardest)
製作が予定されているシリーズ第6弾。
物語の舞台
ダイ・ハード
ロサンゼルスのナカトミビル。
ダイ・ハード2
ワシントン・ダレス国際空港。
ダイ・ハード3
ニューヨーク市全域
ダイ・ハード4.0
アメリカ合衆国東部ほぼ全域
ダイ・ハード/ラストデイ
ロシア
舞台が明らかに大きくなっている。
この勢いだと、仮に6作目が作られたとしたら北南米大陸全域か?といわれていたが、6作目のDie Hardestでは日本が舞台になることが脚本家により明かされた。
まあ、この手の話は実現するとは限らないので期待して待とう。
原作
実は、1作目と2作目には原作が存在している。
- 1:Nothing Lasts Forever / ロデリック・ソープ著
- 2:58 Minutes (邦題:ケネディ空港着陸不能) / ウォルター・ウェイジャー著
いずれも主人公はジョン・マクレーンではなく、展開も映画版と比べると異なる(特に1作目の原作は映画版とは比べ物にならないほどの暗い展開であり、結末も完全なハッピーエンドとは言い難いものになっている)。また、原作となった小説2作の間には特に関連性はない。