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グレイズ(MS)の編集履歴

2016-11-07 21:34:58 バージョン

グレイズ(MS)

ぐれいず

グレイズとは、TVアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場するモビルスーツである。

概要

各国連合の総意を受けて世界を監視する武力組織「ギャラルホルン」が運用する主力量産型モビルスーツ

厄祭戦を経てモビルスーツという存在が希少化しモビルワーカーが戦場の主流となる中で、エイハブ・リアクターの製造技術を独占するギャラルホルンのフラッグシップモデルとして建造された最新鋭機であり、それ以前の主力機であるゲイレールからの機種転換が進められた。

主なパイロットはアイン・ダルトンクランク・ゼントなど。


機体を構成する「グレイズ・フレーム」は、これまでのEBシリーズの雛形となった「ヴァルキュリア・フレーム」の設計思想を受け継ぎ、設計の段階から汎用性を重視しており、機体性能もリアクター出力以外ではガンダム・フレームに勝るとも劣らない。また、あらゆる環境・状況に対応できるよう兵装や装甲をはじめとした各種装備の換装機能が備わっている。


開発段階でも多数のプランや試験機が生み出されており、シュヴァルベ・グレイズなど試験機から派生した機体も多い。

一般量産タイプのグレイズはこれら試験機から得られたデータを元に更に改良が加えられ、整備性・操縦性の向上の他、運用コストの低減などが図られた(厄祭戦時代の産物であるガンダム・フレームと比較すると部品点数を削減・圧縮し、コストや整備性の向上を行っている事が判る)。

結果本機は機体性能を称える者が出る程に現場からの高評価を得ており、次期主力機の開発を消極的にさせた程。ギャラルホルンの運用するモビルスーツがほぼグレイズとその姉妹機に一本化されている事からもその完成度の高さが伺える。


スラスターユニットを備えたバックパックは、重力下では腰背部、無重力下では背部に接続され、重心バランスを考慮した適切な推力配置の変更が可能。

頭部装甲内にはエイハブ・ウェーブや赤外線を感知するための球体センサーが内蔵されており、長距離望遠・索敵・精密測定など必要に応じてこれを露出する。

また、カラーリングは運用環境や所属によって異なり、地上運用時にはモスグリーン、宇宙ではダークバイオレットに塗装されるなど、そのカラーバリエーションの多さも特徴の一つとして挙げられる。


コックピットシステムはどのようなパイロットでも扱いやすいよう設計されており、操縦性にも優れる。また、緊急時には胸部装甲をパージする事でコックピットブロックを射出する事が可能となっており、パイロットの生存性向上に一役買っている。

その一方で、整備性や運用効率の観点から本格的な対モビルスーツ戦闘は想定しておらず、阿頼耶識システムを搭載していない事もあって機体挙動はプログラムに頼った物が殆ど。また、平準化された操作性は一部のエースパイロットにとって満足に足るものではなかった為、シュヴァルベ・グレイズのようにエース向けに試験機を改修した機体も配備されている。


機体データ

形式番号EB-06
全高17.8m
本体重量30.2t
動力源エイハブ・リアクター
使用フレームグレイズ・フレーム
武装
  • ライフル
  • バトルアックス
  • シールド
  • バズーカ
  • バトルブレード
主なパイロット

バリエーション

ゲイレール

ゲイレール

型式番号:EB-04

グレイズ登場以前のギャラルホルンの主力量産型モビルスーツ。

詳細はゲイレールの項目を参照。


グレイズ指揮官機

型式番号:EB-06s

戦闘指揮官向けに配備されるグレイズ。

エイハブ・ウェーブ影響下にあっても指揮系統を維持出来るよう頭部にアンテナが増設され通信距離が2倍に強化されているが、それ以外の基本性能は通常型と大差は無い。

指揮官機1機と一般機2機で構成される小隊は現場に於ける部隊の最小単位となる。

主なパイロットはオーリス・ステンジャ、コーラル・コンラッドなど。


グレイズ(アーレス所属機)

ギャラルホルン火星支部の軌道基地「アーレス」に所属する機体。

宇宙運用の為に装甲が視認性の低いダークバイオレットで塗装されているが、それ以外でスペックに大差はなく、指揮官機にアンテナを増設した頭部を装備するのも共通。

ダークバイオレットのカラーリングは宇宙用の制式塗装であり、他の支部に於いても用いられている。

主なパイロットはコーラル・コンラッドなど。


グレイズ(アリアンロッド所属機)

統制局旗下の月外縁軌道統合艦隊「アリアンロッド」に配備されている機体。

エメラルドグリーンに塗装されており、同艦隊のモビルワーカーもこの色で塗装される。


グレイズ(地上戦仕様)

陸戦型グレイズ

型式番号:EB-06j。

グレイズの地球重力下仕様。機体カラーはライトグレー、もしくはサンドブラウン。

バックパック、大腿部へのブースターの増設に加え、重心安定の為に脚底部の接地面積を増す等、地上での運用に適した改修が行われている。換装された脚底部には補助用のホバーユニットが内蔵されており、増設された推進機関と相まって高い機動性を発揮する。

また、地上用ブースターユニットを装備することでモビルスーツ単独での飛行が可能。この装備によって迅速な部隊展開や海上空母からの揚陸など作戦の幅を広げている。

なお、格闘兵装としてバトルブレードが選択されているが、サイドアーマーのマウントラッチはブースターに干渉するため非使用時にはバックパックにマウントされる。

主なパイロットはコーリス・ステンジャ等。


グレイズリッター

グレイズリッター

型式番号:EB-06r / EB-06rs(指揮官機)

カルタ・イシュー率いる地球外縁軌道統制統合艦隊隊に於いて運用される、グレイズの軌道戦闘仕様。

詳細はグレイズリッターの項目を参照。


シュヴァルベ・グレイズ

シュヴァルベグレイズ

型式番号:EB-05s

グレイズの試作型を高機動・高出力に調整したカスタム機。

詳細はシュヴァルベ・グレイズの項目を参照。


グレイズ改/流星号(グレイズ改弐)

グレイズ改流星号

型式番号:EB-06/tc / EB-06/tc2

鉄華団によって鹵獲され、独自の改修を加えられたグレイズ。

詳細はグレイズ改の項目を参照。


グレイズ・アイン

グレイズアイン

型式番号:EB-AX2

ギャラルホルンが阿頼耶識システム研究の為に極秘裏に開発していた試験機。

詳細はグレイズ・アインの項目を参照。


リーガルリリー

リーガルリリー

型式番号:EB-06/T2C

タントテンポの幹部の一人であるジャンマルコ・サレアノが、鉄華団の鹵獲したグレイズをテイワズ経由で購入・改修した機体。

別経由でサンマルコが購入したベロウズアックスの使用を前提に脚部を中心に大幅な改修が施されており、通常のグレイズと比較してどっしりとしたシルエットを持つ。頭部も専用の物に換装されており、背部にマウントされた赤い耐熱マントと相まってその印象はグレイズとは大きく異なっている。

ベロウズアックスは刃の節々がフレームで接続されており、蛇腹状に展開する事で軌道の読めない打撃が可能。


アードラ

アードラ

型式番号不明。

タントテンポの幹部の一人であるロザーリオ・レオーネが、ギャラルホルン貴族のヴィル・クラーセンから提供されたグレイズ・フレームをベースに独自の改修を施した機体。

使用フレームこそグレイズと共通だが、延長された脚部フレームによって20mを超える大型機となっており、加えてほぼ全体に渡って換装された装甲によってその意匠は大きく異なる。

武装はグレイズと共通のライフルとバトルブレードに加え、先端に対MSクローを備えたシールドを装備する。

名称の「アードラ」は独語で「」の意。

パイロットはナナオ・ナロリナ。


レギンレイズ

レギンレイズ

型式番号:EB-08 / EB-08s

世界情勢の変化により、対モビルスーツ戦を想定し開発されたグレイズの後継機。

詳細はレギンレイズを参照。


フレック・グレイズ

型式番号:AEB-06

グレイズシリーズのモンキーモデル(輸出仕様)。民間に作業用として普及しているが、アーヴラウ防衛軍にも正式採用機として配備されている。

脚部などフレームの一部が簡略化されており、全高も15mと標準的な機体と比較して頭一つ小さい。

フレームの簡略化は機体のコストダウン、整備性のさらなる向上に繋がっている他、操作性の明解さもあり、練度の低いパイロットにも扱いやすい。

アーヴラウ防衛軍が主力機として配備しているのも、この操作性の高さが関係しており、一部の機体は鉄華団地球支部による運用も確認されている。


武装

ライフル

型式番号GR-W01。

左右に配されたマガジンが特徴的な120mm口径砲。

ナックルガード最後部には腕甲部への固定具が備えられているため反動やブレが少なく集弾性も高い。

主力兵装としてはもとより支援用火器としても運用できる汎用性の高さを誇るが、モビルスーツ戦ではナノラミネートアーマーの存在もあって対象を撃破するには至らない。

バレルを取り外す事で取り回しに優れたショートライフルとしても運用でき、またマガジンもボックス型やドラム型など複数種が用意されており用途に応じてこれらを換装する事が可能。

非使用時にはリアスカートにマウントされる。


バトルアックス

型式番号GR-H01。全長9.8mの斧型格闘兵装。

ナノラミネートアーマーを備えるモビルスーツに対抗する事を想定した対MS戦用装備であり、質量を用いた打撃攻撃はナノラミネートアーマーの防御を突破する際に有用となる。

非使用時はサイドスカート部のマウントラッチに懸架可能。


シールド

耐熱仕様の携行型増加装甲板。

グレイズ用オプション兵装の一つであり、表面にナノラミネートアーマーが施され高い防御力を誇る。

機体への固定は腕甲部マウントラッチとマニピュレータによる二点保持を採用。


バズーカ

型式番号GR-W02。

320ミリ口径の自己噴進弾を発射する、いわゆるロケットランチャー。

専用のマウントラッチを設けた肩部装甲とセットで運用され、接続時はグリップを持たずとも砲撃が可能。

非使用時は砲を後方へ回すことで腕部可動域への干渉を防ぐ事が出来る他、グリップが自由に可動する為に取り回しに優れる。

グレイズ用の制式な装備ではあるが、鉄華団に鹵獲されグレイズ改による運用も確認されている。


バトルブレード

型式番号GR-H02。

グレイズを地上で運用する際の主兵装として開発された大剣。

対象を「斬る」のではなく「叩き潰す」事を目的としており、切断能力こそ控えめではあるが、バトルアックスと比較して軽量で扱いやすく、その軽さに反して破壊力は充分な物を備えている。

また、地上で使用頻度の高い姿勢制御プログラムへの負担軽減にも貢献している。


地上用ブースターユニット

腰をぐるりと囲うほど大型の増加推進装置。

重力下での機動性向上を目的に開発されたオプション装備であり、モビルスーツの大気圏内での単独飛行を実現させる他、備えられたグリップを保持することで安定した姿勢制御が可能となる。


余談

鉄血のオルフェンズ1期において劇中に登場したギャラルホルン製のMSは、端役からラスボスに至るまで全てグレイズまたはその派生形である(ガンダムキマリスはギャラルホルンの設立前に製造された機体であり、本来はボードウィン家の私物である)。

『敵役機体が最初から最後まで1種類しか登場しない』という構想は、かつて初代機動戦士ガンダムの時点で存在していたものの、スポンサーの介入で実現できなかったという過去がある。グレイズはこの構想を、別組織製であるテイワズ機やブルワーズ機、ガンダム・フレーム機を除く、という条件付きではあるものの、37年の時を超え、遂に実現してみせた量産型MSといえる。


関連項目

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ

ギャラルホルン グリムゲルデ

シュヴァルベ・グレイズ グレイズ改 レギンレイズ

アイン・ダルトン クランク・ゼント

海老川兼武

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