概要
グレイズが実戦配備される以前にギャラルホルンの主力機として運用されていた汎用モビルスーツ。
ヴァルキュリア・フレームの流れを汲む汎用性を持ち、肩部や腰部にオプション装備を装着可能。
指揮官機の頭部に長距離通信アンテナを増設する慣例も、グレイズやレギンレイズに脈絡と受け継がれている。
本機をベースとしたゲイレール・シャルフリヒター等の派生機も開発されているが、後継機としてより汎用性を突き詰めたグレイズが登場して以降は第一線を遠のき、地方支部の訓練学校で演習機として運用されている他、流出した一部機体がガラン・モッサといった元ギャラルホルンの傭兵によって運用された。
なお、ガラン機は彼の旧友であるラスタル・エリオンが手配した物であり、地上での運用を想定した近中距離戦向けのセッティングが行われているが、同時に作戦行動中に大破とみなされ廃棄が決定した機体や、古いロットで生産された試作機のパーツを転用しており、精密パーツの製造コードやエイハブ・ウェーブから元になった機体が判別出来ないよう偽装を行っている。
その為、機体やフレームの形状こそ通常のゲイレールと同一ではあるが、ギャラルホルンの登録コード上では欠番扱いとなっている。
また、ガランは自身とラスタルに繋がる情報をこの機体のソフトウェアに集約・管理しており、緊急時には機体ごと抹消出来るよう備えていた。
機体データ
型式番号 | EB-04 |
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全長 | 17.9m |
本体重量 | 29.5t |
動力源 | エイハブ・リアクター |
使用フレーム | ゲイレール・フレーム |
武装 |
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主なパイロット | ガラン・モッサ他 |
武装
110mmライフル
単発式の射撃兵装。
グレイズのGR-W01やレギンレイズのGR-W11と比較して小口径だが、サイドグリップを用いた安定した射撃が可能であり、また、側面に配したドラムマガジンの恩恵で装弾数に優れる。
シールドアックス
ガランが好んで使用する格闘専用の手斧。
展開式のブレードを持ち、腕部に直接マウントする事でシールドとしても使用可能。
ピッケル
主に老朽化したコロニーの解体作業に使用されるピッケル。
質量武器としても優秀な為、戦闘目的に転用される事も多い。
複雑なギミック等はなく使い勝手に優れており、その形状もあって接近戦で敵の装備を引き剥がす事も可能。
ランドメイス
モビルスーツを利用した工事を行う為の大型作業用具。
労働者達の独立運動などで武器として使用されるケースが多い。
背部ホバーユニット
地上運用時に機体の機動性を向上させるオプション装備。
大型な分高い出力を維持出来る為、ゲイレール・シャルフリヒターなど幅広い機体に転用可能。
バリエーション
ゲイレール・シャルフリヒター
重装甲・重装備をコンセプトに設計されたゲイレールの姉妹機。
詳細はゲイレール・シャルフリヒターを参照。
グレイズ
ゲイレールの後継機となるギャラルホルンの現行主力機。
詳細はグレイズを参照。