東京都出身の漫画原作者、小説家、映画プロデューサー(1936年9月4日~1987年1月21日)
1960~70年代に、日本の漫画文化に多大な影響を及ぼした傑作を多数残している。
幼少時から目立ちたがりで粗暴、小学生時代には犯罪を繰り返し、教護院に入れられた。
高校は半年で中退したが、早稲田大学卒と自称。
その一方で文学青年でもあり小説家を目指していたが、生活のため「チャンピオン太」(作画:吉田竜夫 1962~1963年)で漫画原作者を始めた。
1983年5月25日、『月刊少年マガジン』副編集長だった飯島利和への傷害事件で逮捕された。この件により過去に起した暴行、脅迫、暴力団との関係などが明るみになり、作品を含め、評価がドン底に落ちていたが、死後10年を経て再評価の気運が高まり現在に至る。
自分には書けないギャグを描けるギャグ漫画家には敬意を払い、赤塚不二夫との交流もあった。タモリも数回対面した事があるらしい。
著名な作品としてあしたのジョー、巨人の星、侍ジャイアンツ、タイガーマスク、空手バカ一代、愛と誠など。乗り越えるべき父親的存在、破滅に向かおうとも道の頂点を目指す男の生き様、実らない悲恋等が作品のテーマとして多く見られる。
戦前の『少年倶楽部』の熱血を復権させ、少年のみならず大人にも大きな影響を与え、劇画ブームの担い手となった。