前哨戦(1992年)
リーグカップ戦優勝:ヴェルディ川崎
Jリーグ開幕前年における前哨戦として現在まで続くリーグカップ戦「Jリーグカップ」の記念すべき第1回大会が行われた。大会冠スポンサーにヤマザキナビスコが付いたことから「ナビスコカップ」とも呼ばれるようになる。
1部制時代(1993年~1998年)
1993年
年間優勝/来季AFCクラブ選手権大会出場権獲得:ヴェルディ川崎
ステージ優勝:鹿島アントラーズ(1st)、ヴェルディ川崎(2nd)
リーグカップ戦優勝:ヴェルディ川崎
来季入会:ベルマーレ平塚、ジュビロ磐田(以上:Jリーグ自動昇格)
記念すべきリーグ開幕戦。そのオープニングゲームは国立霞ヶ丘陸上競技場で行われたヴェルディ川崎と横浜マリノスの対戦である。年間の結果はというと、ジーコを擁する鹿島アントラーズが加盟前からの下馬評を覆して1stステージ優勝(当時は2ステージ制)を飾る一方、ヴェルディ川崎が名門の意地を魅せる形で2ndステージ優勝を飾り、そのままの勢いでチャンピオンシップも制してJリーグ初代年間王者となった。MVPはヴェルディ所属の三浦知良。また、静岡県リーグ1部から事実上の飛び級昇格となった清水エスパルスも年間3位に喰い込んでみせ、鹿島アントラーズと同様に旧JSL1部に居たチームたちと遜色ない実力を持っていることを示したのであった。
1994年
年間優勝/来季AFCクラブ選手権大会出場権獲得:ヴェルディ川崎
ステージ優勝:サンフレッチェ広島(1st)、ヴェルディ川崎(2nd)
リーグカップ戦優勝:ヴェルディ川崎
来季入会:セレッソ大阪、柏レイソル(以上:Jリーグ自動昇格)
ヴェルディ川崎が2連覇を達成し黄金時代を築いた。ベルマーレ平塚とジュビロ磐田は昇格1年目から年間順位1桁台をキープして実力を示す一方、オリジナル10である浦和レッズ、ガンバ大阪、名古屋グランパスエイトの3チームは2年連続で下位に沈んだことから「Jリーグのお荷物」と揶揄されるようになる。そしてこの揶揄が、浦和レッズとガンバ大阪の両サポーターが互いに「ズッ友」と呼び合い、傷の舐め合いをするようにもなるキッカケとなった。
1995年
年間優勝/来季AFCクラブ選手権大会出場権獲得:横浜マリノス
ステージ優勝:横浜マリノス(1st)、ヴェルディ川崎(2nd)
来季入会:アビスパ福岡、京都パープルサンガ(以上:Jリーグ自動昇格)
ここ2年は優勝候補と言われながらステージ制覇も出来ていなかった横浜マリノスが年間優勝を達成し、ライバルであったヴェルディの3連覇を阻止した。このシーズンはリーグ戦の試合数が大幅に増えてしまった影響により、リーグカップ戦は非開催となる。そして、お荷物と評されたチームの一つである名古屋グランパスエイトには世界的なスーパースターの一人であり、後に同チーム最大のレジェンドとなっていくドラガン・ストイコビッチが移籍してきた。本年にはリーグMVPも獲得。
1996年
優勝/来季AFCクラブ選手権大会出場権獲得:鹿島アントラーズ
リーグカップ戦優勝:清水エスパルス
来季入会:ヴィッセル神戸(Jリーグ自動昇格)
このシーズンは通年でのホーム&アウェイ2回戦総当たりで行われている。プロ化前はエレベーターチームであった鹿島アントラーズが、前身時代も含めて遂に初のビッグタイトルを勝ち取った。この後、鹿島と磐田の二強時代が始まることとなる。なお、本シーズンから有料衛星テレビ局による試合中継もスタートした。
1997年
年間優勝/来季AFCクラブ選手権大会出場権獲得:ジュビロ磐田
ステージ優勝:鹿島アントラーズ(1st)、ジュビロ磐田(2nd)
リーグカップ戦優勝:鹿島アントラーズ
来季入会:コンサドーレ札幌(Jリーグ自動昇格)
ジュビロ磐田が"オリジナル10以外でリーグ戦を制した"最初のチームとなる。また、鹿島アントラーズは初めてリーグカップ戦を制し、Jリーグのみならず国内リーグ全体を代表するチームとしての地位を確立していく。
1998年
年間優勝/来季AFCクラブ選手権大会出場権獲得:鹿島アントラーズ
ステージ優勝:ジュビロ磐田(1st)、鹿島アントラーズ(2nd)
リーグカップ戦優勝:ジュビロ磐田
降格:コンサドーレ札幌(J1参入決定戦敗退によるJ2降格)
来季入会:FC東京、川崎フロンターレ、モンテディオ山形、ヴァンフォーレ甲府、大分トリニータ、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、アルビレックス新潟、大宮アルディージャ(以上:J2自動昇格)
今季退会:横浜フリューゲルス(解散)
横浜フリューゲルスが横浜マリノスへの吸収合併に伴い解散することがマスコミにすっぱ抜かれて大騒動となったシーズン。横浜フリューゲルスは天皇杯本選優勝という結果で有終の美を飾り、解散した。一方、この騒動を受けて、Jリーグ在籍各クラブの経営改善が始まるようになる。ジュビロ磐田所属の中山雅史が初の得点王とMVPのダブル受賞をするも、優勝は鹿島アントラーズ。今季から参入のコンサドーレ札幌は来季はJ2で戦うこととなった。
2部制時代(1999年~2013年)
1999年
年間優勝:ジュビロ磐田(J1/来季AFCクラブ選手権大会出場権獲得)、川崎フロンターレ(J2)
J1ステージ優勝:ジュビロ磐田(1st)、清水エスパルス(2nd)
昇格:川崎フロンターレ、FC東京(以上:J1自動昇格)
降格:浦和レッズ、ベルマーレ平塚(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:柏レイソル
来季入会:水戸ホーリーホック(特例によるJ2昇格)
このシーズンからJ2が誕生し2部制となる。在籍チームも一気に9チームも増えて計26チームとなる。そんな2部制の記念すべきJ2降格1期生の1つがリーグ屈指の人気チームである浦和レッズになろうとは、シーズン開幕前後の段階では誰も予想していなかったのは言うまでもない。J1優勝は清水エスパルスとの静岡ダービーとなったチャンピオンシップに勝利したジュビロ磐田。
2000年
年間優勝:鹿島アントラーズ(J1/来季AFCクラブ選手権大会出場権獲得)、コンサドーレ札幌(J2)
J1ステージ優勝:横浜F・マリノス(1st)、鹿島アントラーズ(2nd)
昇格:コンサドーレ札幌、浦和レッズ(以上:J1自動昇格)
降格:京都パープルサンガ、川崎フロンターレ(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:鹿島アントラーズ
来季入会:横浜FC(J2自動昇格)
鹿島アントラーズが横浜F・マリノスとのチャンピオンシップで勝利しJ1を制す。J2初代王者である川崎フロンターレは1年でJ2へ降格してしまい、J1昇格同期のFC東京との明暗が分かれた。その他、ベルマーレ平塚が湘南ベルマーレに名称変更が、これは昨シーズンを持って設立母体及び親会社であるフジタが経営から撤退したことも関連しており、同チームは暫くの間の弱体化を余儀なくされる。
2001年
年間優勝:鹿島アントラーズ(J1)、京都パープルサンガ(J2)
J1ステージ優勝:ジュビロ磐田(1st)、鹿島アントラーズ(2nd)
来季ACL出場権獲得:鹿島アントラーズ、清水エスパルス
昇格:京都パープルサンガ、ベガルタ仙台(以上:J1自動昇格)
降格:アビスパ福岡、セレッソ大阪(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:横浜F・マリノス
J1を鹿島アントラーズが二連覇。このシーズンからヴェルディ川崎が東京都へと移転したことで東京ヴェルディ1969に名称変更。J1ではセレッソ大阪が最下位でJ2降格決定、8年ぶりとなる国内2部リーグへの参戦となる。J2ではベガルタ仙台が2位でJ1昇格が決定、プロ前も含めて初めて国内1部リーグへ参戦することとなる。
2002年
年間優勝:ジュビロ磐田(J1)、大分トリニータ(J2)
J1ステージ優勝:ジュビロ磐田(1st/2nd)
昇格:大分トリニータ、セレッソ大阪(以上:J1自動昇格)
降格:サンフレッチェ広島、コンサドーレ札幌(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:鹿島アントラーズ
日韓共同開催によるワールドカップの年。ジュビロ磐田が2位との勝ち点差を16と大きく付けてぶっちぎりのJ1優勝を果たし、史上初の両ステージを制覇した完全優勝を達成。チーム黄金期の最高潮となる。J2では大分トリニータがJ1初昇格、後に破天荒な名物社長として知られる溝畑宏と共に一躍時の組織・人物ともなる。
2003年
年間優勝:横浜F・マリノス(J1)、アルビレックス新潟(J2)
J1ステージ優勝:横浜F・マリノス(1st/2nd)
来季ACL出場権獲得:横浜F・マリノス、ジュビロ磐田
昇格:ベガルタ仙台、京都パープルサンガ(以上:J1自動昇格)
降格:アルビレックス新潟、サンフレッチェ広島(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:浦和レッズ
J1は横浜F・マリノスが優勝を争ったジュビロ磐田とジェフユナイテッド市原を振り切って完全優勝を果たし、鹿島と磐田の二強時代に終止符を打った。以降現れていないJ1完全優勝を成し遂げた横浜だが、このシーズンに天皇杯で高校生チームにあやうくジャイアントキリングを許すところとなり話題を読んだ。J2はアルビレックス新潟が優勝してJ1初昇格した一方、サガン鳥栖がとある人物を中心とした騒動で存続が危うくなっていく。
2004年
年間優勝:横浜F・マリノス(J1)、川崎フロンターレ(J2)
J1ステージ優勝:横浜F・マリノス(1st)、浦和レッズ(2nd)
来季ACL出場権獲得:横浜F・マリノス、ジュビロ磐田(※前年度天皇杯本選優勝による出場権獲得)
昇格:川崎フロンターレ、大宮アルディージャ(以上:J1自動昇格)
リーグカップ戦優勝:FC東京
来季入会:徳島ヴォルティス(J2自動昇格)、ザスパ草津(特例によるJ2昇格)
チャンピオンシップで横浜F・マリノスが浦和レッズに勝利しJ1を2連覇。川崎フロンターレが2度目のJ2優勝でJ1に返り咲く。一方、大宮アルディージャがJ2で2位となりJ1初昇格を果たし、後に語り継がれる「ラインコントロール伝説」の始まりとなる。FC東京はリーグカップを制覇しクラブ初の主要タイトルを獲得。
2005年
優勝:ガンバ大阪(J1)、京都パープルサンガ(J2)
来季ACL出場権獲得:ガンバ大阪、東京ヴェルディ1969(※前年度天皇杯本選優勝による出場権獲得)
昇格:京都パープルサンガ、アビスパ福岡(以上:J1自動昇格)、ヴァンフォーレ甲府(入れ替え戦勝利によるJ1昇格)
降格:柏レイソル(入れ替え戦敗退によるJ2降格)、東京ヴェルディ1969、ヴィッセル神戸(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:ジェフユナイテッド千葉
来季入会:愛媛FC(J2自動昇格)
このシーズンからJ1のステージ制が廃止される。J1は参加チーム数が16→18と増加。J1はガンバ大阪が初優勝。J2ではヴァンフォーレ甲府が柏レイソルとの入れ替え戦に進出し、トータルスコア8-3で快勝しJ1初昇格、初のJ2降格となった柏レイソルに対して36年前の旧JSL入れ替え戦の時のリベンジも同時に果たすこととなった。ジェフユナイテッド市原がジェフユナイテッド市原・千葉へ改称し、リーグカップを制覇。翌年にはリーグカップを連覇する。
2006年
優勝:浦和レッズ(J1)、横浜FC(J2)
来季ACL出場権獲得:浦和レッズ、川崎フロンターレ
昇格:横浜FC、柏レイソル(以上:J1自動昇格)、ヴィッセル神戸(入れ替え戦勝利によるJ1昇格)
降格:アビスパ福岡(入れ替え戦敗退によるJ2降格)、セレッソ大阪、京都パープルサンガ(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:ジェフユナイテッド千葉
浦和レッズがJ1初優勝。横浜FCはJ2初優勝を以って、現行のJFLからJ2へ昇格したチームとしては初めてJ1昇格を果たすことになった。そしてアビスパ福岡とヴィッセル神戸による入れ替え戦は、"ヴィッセル神戸の松田浩監督が本シーズン途中までアビスパ福岡の監督だった"という因縁染みた対戦になった。
2007年
優勝:鹿島アントラーズ(J1)、コンサドーレ札幌(J2)
来季ACL出場権獲得:鹿島アントラーズ、ガンバ大阪
昇格:コンサドーレ札幌、東京ヴェルディ1969(以上:J1自動昇格)、京都サンガF.C.(入れ替え戦勝利によるJ1昇格)
降格:サンフレッチェ広島(入れ替え戦敗退によるJ2降格)、ヴァンフォーレ甲府、横浜FC(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:ガンバ大阪
鹿島アントラーズに黄金期再到来。東京ヴェルディが2年ぶりのJ1復帰を果たす。この年、浦和レッズがACLで優勝に輝いた。また、このシーズンを以って、京都パープルサンガが京都サンガF.C.に名称を変更。
2008年
優勝:鹿島アントラーズ(J1)、サンフレッチェ広島(J2)
来季ACL出場権獲得:鹿島アントラーズ、ガンバ大阪、川崎フロンターレ、名古屋グランパス
昇格:サンフレッチェ広島、モンテディオ山形(以上:J1自動昇格)
降格:東京ヴェルディ、コンサドーレ札幌(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:大分トリニータ
来季入会:栃木SC、カターレ富山、ファジアーノ岡山(以上:J2自動昇格)
東京ヴェルディがまさかのJ2再降格。ここから、長い長いJ2生活を送ることとなる。一方、モンテディオ山形がJ1初昇格し、来シーズンの旋風を予感させるものとなった。鹿島アントラーズが二度目の連覇を達成し、ガンバ大阪がACLで優勝。大分トリニータがリーグカップを制し、九州勢で初のタイトル獲得となった。他、名古屋グランパスエイトが呼称を名古屋グランパスへ変更。
2009年
優勝:鹿島アントラーズ(J1)、ベガルタ仙台(J2)
来季ACL出場権獲得:鹿島アントラーズ、ガンバ大阪、川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島
昇格:ベガルタ仙台、セレッソ大阪、湘南ベルマーレ(以上:J1自動昇格)
降格:柏レイソル、大分トリニータ、ジェフユナイテッド千葉(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:FC東京
来季入会:ギラヴァンツ北九州(J2自動昇格)
J1鹿島アントラーズ、現在も唯一である3連覇を達成し、常勝軍団の名をほしいままとする。一方、モンテディオ山形が下馬評を覆してのJ1残留。当時のクラブ社長である海保宣生はこれについてホーム最終戦後の挨拶の〆で「戦前の予想は、ダントツの最下位。ざまあみやがれってんだ!」と開幕前によるマスコミ各社の順位予想に対してそう叫び、サポーターからは海保コールを受けるのであった。
2010年
優勝:名古屋グランパス(J1)、柏レイソル(J2)
来季ACL出場権獲得:名古屋グランパス、鹿島アントラーズ、ガンバ大阪、セレッソ大阪
昇格:柏レイソル、ヴァンフォーレ甲府、アビスパ福岡(以上:J1自動昇格)
降格:FC東京、京都サンガF.C.、湘南ベルマーレ(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:ジュビロ磐田
来季入会:ガイナーレ鳥取(J2自動昇格)
名古屋グランパス、レジェンドであるドラガン・ストイコビッチが監督に就任し、その下でJ1初優勝を成し遂げた。MVPは名古屋所属の楢崎正剛。一方、FC東京が低迷し、久々にJ2へと逆戻りすることとなる。
2011年
優勝:柏レイソル(J1)、FC東京(J2)
来季ACL出場権獲得:柏レイソル、FC東京、名古屋グランパス、ガンバ大阪
昇格:FC東京、サガン鳥栖、コンサドーレ札幌(以上:J1自動昇格)
降格:ヴァンフォーレ甲府、アビスパ福岡、モンテディオ山形(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:鹿島アントラーズ
来季入会:FC町田ゼルビア、松本山雅FC(以上:J2自動昇格)
柏レイソルがプロリーグ創設後の日本国内リーグにおいて史上初の「昇格1年目でリーグ優勝」を成し遂げてJ1初優勝。J2では昨シーズンぶっちぎりの最下位だったギラヴァンツ北九州が三浦泰年新監督の下で躍進し、上位争いをするようになる。
2012年
優勝:サンフレッチェ広島(J1)、ヴァンフォーレ甲府(J2)
来季ACL出場権獲得:サンフレッチェ広島、柏レイソル、ベガルタ仙台、浦和レッズ
昇格:ヴァンフォーレ甲府、湘南ベルマーレ(以上:J1自動昇格)、大分トリニータ(J1昇格プレーオフ大会優勝によるJ1昇格)
降格:ヴィッセル神戸、ガンバ大阪、コンサドーレ札幌(以上:J2自動降格)
リーグカップ戦優勝:鹿島アントラーズ
来季入会:V・ファーレン長崎(J2自動昇格)
今季退会:FC町田ゼルビア(JFL自動降格)
J1ではサンフレッチェ広島が初優勝し、佐藤寿人がMVPと得点王に輝いた。また、このシーズンからJリーグ在籍枠が満杯となり、日本の国内スポーツリーグ史上初のプロリーグ最下部・アマチュアリーグ最上部の入れ替え制度が導入される。そして、運命か、JFL昇格同期であるJ2最下位のFC町田ゼルビアとJFL初優勝のV・ファーレン長崎が自動入れ替えの対象となった。一方、本シーズンから始まったもう一つの新制度がJリーグクラブライセンス制度である。J1昇格プレーオフ大会が初めて開催されたのも今年である。
2013年
優勝:サンフレッチェ広島(J1)、ガンバ大阪(J2)
来季ACL出場権獲得:サンフレッチェ広島、横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、セレッソ大阪
昇格:ガンバ大阪、ヴィッセル神戸(以上:J1自動昇格)、徳島ヴォルティス(J1昇格プレーオフ大会優勝によるJ1昇格)
降格:湘南ベルマーレ、ジュビロ磐田、大分トリニータ(以上:J2自動降格)、ガイナーレ鳥取(入れ替え戦敗退によるJ3降格)
リーグカップ戦優勝:柏レイソル
来季入会:カマタマーレ讃岐(入れ替え戦勝利によるJ2昇格)、AC長野パルセイロ、SC相模原、FC町田ゼルビア、ツエーゲン金沢、ブラウブリッツ秋田、FC琉球、Y.S.C.C.横浜、藤枝MYFC、福島ユナイテッドFC(以上:J3自動昇格)、グルージャ盛岡(特例によるJ3昇格)、Jリーグ・U-22選抜(特例によるJ3オープン参加)
J1リーグは最終節に、今年度に唯一の二回目となるMVPを受賞する中村俊輔擁する首位の横浜F・マリノスが敗れたことによって、サンフレッチェ広島が連覇を達成した。そして、来シーズンから始まるJ3を前にJ2最下位となってしまったガイナーレ鳥取だが、JFLで優勝しJリーグ入会が決まっているAC長野パルセイロがJ2ライセンスを持っていなかった関係で辛うじてJ3自動降格は免れたと思われた。が、不幸なことにJFLで2位のJ2ライセンスを持っていたカマタマーレ讃岐との入れ替え戦が開催され、トータルスコアで讃岐に敗れた鳥取はJ3降格が決定、J3オリジナルメンバーの一員となる。
3部制開始以降(2014年~2022年)
2014年
優勝:ガンバ大阪(J1)、湘南ベルマーレ(J2)、ツエーゲン金沢(J3)
来季ACL出場権獲得:ガンバ大阪、浦和レッズ、鹿島アントラーズ、柏レイソル(※ACL出場プレーオフ大会勝者)
昇格:湘南ベルマーレ、松本山雅FC(以上:J1自動昇格)、モンテディオ山形(J1昇格プレーオフ大会優勝によるJ1昇格)、ツエーゲン金沢(J2自動昇格)
降格:大宮アルディージャ、セレッソ大阪、徳島ヴォルティス(以上:J2自動降格)、カターレ富山(J3自動降格)
リーグカップ戦優勝:ガンバ大阪
来季入会:レノファ山口(J3自動昇格)
このシーズンから3部制となる。なお、Jリーグは本シーズンを以って在籍チーム枠の総数を60と決めた為、60枠を満たした時点でJリーグのリーグ構成は「3部制の全60チーム」で一先ず完成となる。J1はガンバ大阪が2チーム目となる「昇格1年目で優勝」を成し遂げる。G大阪は勢いそのままに国内3冠を手にした。一方、もう一つの大阪たるセレッソ大阪は、2010年W杯得点王のディエゴ・フォルランを獲得するなどして自信に漲っており、開幕前に本シーズンのスローガンとして『史上最攻』を掲げるが、17位に終わってしまいまさかのJ2降格が決定。J2では松本山雅FCが初のJ1昇格を決め、"現行のJFLを経験したチームとしては横浜FCに続く2チーム目のJ1昇格"となった。一方、J2昇格プレーオフではモンテディオ山形がジュビロ磐田戦で劇的な決勝ゴールを挙げて勝ち上がると、そのままの勢いでジェフユナイテッド千葉も倒して下剋上でのJ1復帰を果たす。J3ではツエーゲン金沢が初代J3王者に輝き、前身の金沢SC時代も含めて初の全国タイトル獲得となった。
2015年
年間優勝:サンフレッチェ広島(J1)、大宮アルディージャ(J2)、レノファ山口FC(J3)
J1ステージ優勝:浦和レッズ(1st)、サンフレッチェ広島(2nd)
来季ACL出場権獲得:サンフレッチェ広島、ガンバ大阪、浦和レッズ、FC東京(※ACL出場プレーオフ大会勝者)
昇格:大宮アルディージャ、ジュビロ磐田(以上:J1自動昇格)、アビスパ福岡(J1昇格プレーオフ大会優勝によるJ1昇格)、レノファ山口FC(J2自動昇格)、FC町田ゼルビア(入れ替え戦勝利によるJ2昇格)
降格:松本山雅FC、清水エスパルス、モンテディオ山形(以上:J2自動降格)、大分トリニータ(入れ替え戦敗退によるJ3降格)、栃木SC(J3自動降格)
リーグカップ戦優勝:鹿島アントラーズ
来季入会:鹿児島ユナイテッドFC(J3自動昇格)、FC東京U-23、ガンバ大阪U-23、セレッソ大阪U-23(以上:特例によるJ3オープン参加)
今季退会:Jリーグ・U-22選抜(解散)
本シーズンと次シーズンに限り2ステージ制を行うことになった。背景には観客動員数やスポンサー料・放映権料の増加を見込むためのものだと言われているが、案の定、J1リーグ在籍チームのサポーターたちからは反対を喰らう。しかし結局実行することになった。本シーズンは、サンフレッチェ広島がJ1年間優勝を飾る。J1下位では清水エスパルスがJ2初降格となり、J1復帰を果たすジュビロ磐田とは入れ替わる形に。J2では大分トリニータがJ1経験チーム及び国内三大タイトル獲得経験チームとしては初のJ3降格となった。J3はレノファ山口がJリーグ全体では通算3チーム目、J3では初となる「昇格1年目で優勝」を"初昇格初優勝"の形で成し遂げ、且つ、J2初昇格を掴んだ。この年に、川崎所属の大久保嘉人が三年連続得点王に輝いた。
2016年
年間優勝:鹿島アントラーズ(J1)、北海道コンサドーレ札幌(J2)、大分トリニータ(J3)
J1ステージ優勝:鹿島アントラーズ(1st)、浦和レッズ(2nd)
来季ACL出場権獲得:鹿島アントラーズ、浦和レッズ、川崎フロンターレ、ガンバ大阪(※ACL出場プレーオフ大会勝者)
昇格:北海道コンサドーレ札幌、清水エスパルス(以上:J1自動昇格)、セレッソ大阪(J1昇格プレーオフ大会優勝によるJ1昇格)、大分トリニータ(J2自動昇格)
降格:名古屋グランパス、湘南ベルマーレ、アビスパ福岡(以上:J2自動降格)、ギラヴァンツ北九州(J3自動降格)
リーグカップ戦優勝:浦和レッズ
来季入会:アスルクラロ沼津(J3自動昇格)
年間優勝は鹿島アントラーズだが、実は年間勝ち点+得失点では3位である。その為3チームで争うチャンピオンシップには不利な形での進出となったが、チーム体質なのかここぞの勝負強さを遺憾なく発揮して勝ち点+得失点が上の川崎フロンターレと浦和レッズを一蹴した。そしてその後、それで掴んだ本シーズンのクラブW杯で伝説を作ることになるとは、この段階では誰も予測できるはずもなく…。一方、名古屋グランパスがおグランパス騒動の影響が尾を引き、J2初降格となった。
2017年
優勝:川崎フロンターレ(J1)、湘南ベルマーレ(J2)、ブラウブリッツ秋田(J3)
来季ACL出場権獲得:川崎フロンターレ、セレッソ大阪、鹿島アントラーズ、柏レイソル(※ACL出場プレーオフ大会勝者)
昇格:湘南ベルマーレ、V・ファーレン長崎(以上:J1自動昇格)、名古屋グランパス(J1昇格プレーオフ大会優勝によるJ1昇格)、栃木SC(J2自動昇格)
降格:ヴァンフォーレ甲府、アルビレックス新潟、大宮アルディージャ(以上:J2自動降格)、ザスパクサツ群馬(J3自動降格)
リーグカップ戦優勝:セレッソ大阪
川崎フロンターレが遂に念願のJ1初優勝で初となる主要タイトルを獲得。Jリーグが階級制になった1999年以降に参入したチームとしては初のJ1制覇である。J2ではシーズン序盤にクラブ経営危機に見舞われたV・ファーレン長崎だが、ジャパネットたかたによる経営介入(ホワイトナイト)も相まってトップチームが安定を取り戻すと、そのままの勢いで2位でJ1初昇格を掴む。J3では、優勝の秋田がJ2基準を満たせておらず昇格出来ず。J3初昇格のアスルクラロ沼津が昨シーズンJFL3位とは思えぬ勢いで3位でシーズンを終え、JFLで揉まれて積み上げてきたものが本物であることを証明した。
2018年
優勝:川崎フロンターレ(J1)、松本山雅FC(J2)、FC琉球(J3)
来季ACL出場権獲得:川崎フロンターレ、浦和レッズ、サンフレッチェ広島(※ACL出場プレーオフ大会勝者)、鹿島アントラーズ(※ACL出場プレーオフ大会勝者)
昇格:松本山雅FC、大分トリニータ(以上:J1自動昇格)、FC琉球、鹿児島ユナイテッドFC(以上:J2自動昇格)
降格:柏レイソル、V・ファーレン長崎(以上:J2自動降格)、ロアッソ熊本、カマタマーレ讃岐(以上:J3自動降格)
リーグカップ戦優勝:湘南ベルマーレ
来季入会:ヴァンラーレ八戸(J3自動昇格)
川崎フロンターレ、J1連覇で黄金期到来。J2では松本山雅FCがJ1へ再昇格。J3では元北朝鮮代表選手の金鍾成監督率いるFC琉球が超攻撃型サッカーを掲げてぶっちぎりでJ3初制覇、鹿児島ユナイテッドFCと共にJ2初昇格をつかむ。JFL時代から中々昇格争いに絡めなかった琉球が遂に覚醒するのであった。それ以外の話題といえば、本シーズンから5年間、J1昇格プレーオフ大会がJ1参入プレーオフ大会に変更され、最後の最後でJ1の16位を倒さないと昇格できないルールとなった。他、鹿島アントラーズがACLを制覇し脅威の国内外主要タイトル20冠を達成、湘南ベルマーレがリーグカップを初優勝など。また、ヴィッセル神戸がFCバルセロナのようなポゼッションスタイルを確立させるべく、そのFCバルセロナからまさかの世界的なスーパースター、アンドレス・イニエスタをシーズン途中に獲得することになった。
2019年
優勝:横浜F・マリノス(J1)、柏レイソル(J2)、ギラヴァンツ北九州(J3)
来季ACL出場権獲得:横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸、FC東京(※ACL出場プレーオフ大会勝者)
昇格:柏レイソル、横浜FC(以上:J1自動昇格)、ギラヴァンツ北九州、ザスパクサツ群馬(以上:J2自動昇格)
降格:松本山雅FC、ジュビロ磐田(以上:J2自動降格)、鹿児島ユナイテッドFC、FC岐阜(以上:J3自動降格)
リーグカップ戦優勝:川崎フロンターレ
来季入会:FC今治(J3自動昇格)
今季退会:FC東京U-23(解散)
横浜F・マリノスがアタッキングフットボールで15年振りのJ1優勝。令和初のチャンピオンとなった。また、神奈川県勢による3連覇であることもあり、「サッカー王国・神奈川県」の到来を誰もが感じさせるには十分な流れである…神奈川県サッカー界は自らそこまで名乗ってはいないが。一方、松本山雅FCがJ1の圧に耐え切れずまたもや1年でJ2へ逆戻りとなってしまった。初J2の鹿児島ユナイテッドFCも1年でJ3に逆戻りしている。
2020年
優勝:川崎フロンターレ(J1)、徳島ヴォルティス(J2)、ブラウブリッツ秋田(J3)
来季ACL出場権獲得:川崎フロンターレ、ガンバ大阪、名古屋グランパス、セレッソ大阪(※ACL出場プレーオフ大会勝者)
昇格:徳島ヴォルティス、アビスパ福岡(以上:J1自動昇格)、ブラウブリッツ秋田、SC相模原(以上:J2自動昇格)
リーグカップ戦優勝:FC東京
来季入会:テゲバジャーロ宮崎(J3自動昇格)
今季退会:ガンバ大阪U-23、セレッソ大阪U-23(以上:解散)
このシーズンは新型コロナウイルスの世界流行による影響で降格無しとなったが、その代わり翌シーズンは地獄の降格4枠が用意されることとなる。本シーズンのJ1は、後に世界的なストライカーの1人となる三笘薫を擁する川崎フロンターレが、他を寄せ付けない強さで3度目のJ1制覇。勢いそのままに天皇杯本選も制覇した。その他、J2では徳島ヴォルティスがアビスパ福岡との競り合いを制してJ2初優勝。J3ではブラウブリッツ秋田が2度目のJ3優勝を成し遂げ、J2ライセンスを交付されていたこともあってJ2初昇格ともなった。
2021年
優勝:川崎フロンターレ(J1)、ジュビロ磐田(J2)、ロアッソ熊本(J3)
来季ACL出場権獲得:川崎フロンターレ、浦和レッズ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸(※ACL出場プレーオフ大会勝者)
昇格:ジュビロ磐田、京都サンガF.C.(以上:J1自動昇格)、ロアッソ熊本、いわてグルージャ盛岡(以上:J2自動昇格)
降格:徳島ヴォルティス、大分トリニータ、ベガルタ仙台、横浜FC(以上:J2自動降格)、SC相模原、愛媛FC、ギラヴァンツ北九州、松本山雅FC(以上:J3自動降格)
リーグカップ戦優勝:名古屋グランパス
来季入会:いわきFC(J3自動昇格)
川崎フロンターレ、2度目のJ1連覇。J2では松本山雅FCが初のJ3降格、J1からJ3までたった3年で堕ちる破目となった。その他、J3では地域リーグからの飛び級昇格を果たして以来昇格争いに絡めなかったいわてグルージャ盛岡が初のJ2昇格を成し遂げる。また、J3初昇格のテゲバジャーロ宮崎が勢いそのままに3位で終えたが、あと少しでJ2昇格枠を潰せるところであった。
2022年
優勝:横浜F・マリノス(J1)、アルビレックス新潟(J2)、いわきFC(J3)
来季ACL出場権獲得:横浜F・マリノス、ヴァンフォーレ甲府、川崎フロンターレ、浦和レッズ(※ACL出場プレーオフ大会勝者)
昇格:アルビレックス新潟、横浜FC(以上:J1自動昇格)、いわきFC、藤枝MYFC(以上:J2自動昇格)
降格:清水エスパルス、ジュビロ磐田(以上:J2自動降格)、FC琉球、いわてグルージャ盛岡(以上:J3自動降格)
リーグカップ戦優勝:サンフレッチェ広島
横浜F・マリノスが3年ぶりに王座奪還。そして、神奈川県勢、J1を6連覇する。その他、J2ではアルビレックス新潟と横浜FCがJ1復帰を果たし、J3ではいわきFCがJリーグ通算4チーム目の「昇格1年目で優勝」及びJ3ではレノファ山口以来の初昇格初優勝を成し遂げるのであった。そして、JFLでは奈良クラブとFC大阪がJ3昇格を掴み獲り、遂に在籍枠が上限に到達、来シーズンからプロリーグ最下部とアマチュアリーグ最上部の入れ替え制度が本格的に導入される。
在籍枠上限到達以降(2023年~現在)
2023年
優勝:ヴィッセル神戸(J1)、FC町田ゼルビア(J2)、愛媛FC(J3)
来季ACLエリート出場権獲得:ヴィッセル神戸、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス
来季ACL2出場権獲得:サンフレッチェ広島
昇格:FC町田ゼルビア、ジュビロ磐田(以上:J1自動昇格)、東京ヴェルディ(J1昇格プレーオフ大会優勝によるJ1昇格)、愛媛FC、鹿児島ユナイテッドFC(以上:J2自動昇格)
降格:横浜FC(J2自動降格)、大宮アルディージャ、ツエーゲン金沢(以上:J3自動降格)
リーグカップ戦優勝:アビスパ福岡
遂に日本の国内リーグも欧州サッカー界のようにプロ・アマ入れ替え制度が本格的にスタートした。そんな中、J1ではヴィッセル神戸が初優勝。アンドレス・イニエスタが途中退団することになったことも乗り越えての制覇であった。J2ではFC町田ゼルビアが青森山田高校サッカー部を率いていた黒田剛を招聘し、ぶっちぎりの優勝を成し遂げてJ1初昇格を掴む。その他には3位となった古豪・東京ヴェルディが6年ぶりに復活したJ1昇格プレーオフ大会の決勝で4位の清水エスパルスと対戦、先制を許しながらも最後の最後で追いついてドローに持ち込み、見事16年ぶりのJ1復帰を果たした。J3はJFLからの昇格組が躍動する一方、ギラヴァンツ北九州がJ3に落ちてからの不調を覆せず、遂に5年ぶりのJ3最下位となり、初のJFL降格(15年ぶりのJFL参入)の可能性もあったが、JFLではJ3ライセンス未交付のHonda_FCとブリオベッカ浦安が1位2位となったおかげで辛うじて残留することとなった。他、Jリーグカップはアビスパ福岡が制し、クラブ史上初の主要タイトル獲得となった。
2024年
優勝:ヴィッセル神戸(J1)、清水エスパルス(J2)、大宮アルディージャ(J3)
来季ACLエリート出場権獲得:ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島、FC町田ゼルビア
来季ACL2出場権獲得:ガンバ大阪
昇格:清水エスパルス、横浜FC(以上:J1自動昇格)、ファジアーノ岡山(J1昇格プレーオフ大会優勝によるJ1昇格)、大宮アルディージャ、FC今治(以上:J2自動昇格)、カターレ富山(J2昇格プレーオフ大会優勝によるJ2昇格)
降格:ジュビロ磐田、北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖(以上:J2自動降格)、栃木SC、鹿児島ユナイテッドFC、ザスパ群馬(以上:J3自動降格)
リーグカップ戦優勝:名古屋グランパス
来季入会:栃木シティFC(J3自動昇格)、高知ユナイテッドSC(入れ替え戦勝利によるJ3昇格)
今季退会:Y.S.C.C.横浜(入れ替え戦敗退によるJFL降格)、いわてグルージャ盛岡(JFL自動降格)
ヴィッセル神戸がJ1を連覇し天皇杯との二冠を達成。2位には本シーズンにサッカー専用スタジアムが完成したサンフレッチェ広島、3位にはJ1初昇格で大健闘のFC町田ゼルビアが入るなど、新たな時代の到来を予感させるには充分な顔ぶれであった。一方、下位ではまたしてもジュビロ磐田が1年で降格し、J2優勝でJ1復帰を決めた清水エスパルスとは入れ替わる形に。また、ファジアーノ岡山がJ1昇格プレーオフを制して悲願のJ1初昇格が決定。J3をぶっちぎりで優勝し1年でのJ2復帰を決めた大宮アルディージャは、来季からレッドブルが買収しRB大宮アルディージャとなる。そしてFC今治がJ2初昇格を決めた。一方、いわてグルージャ盛岡が早々とJ3最下位に決定し、JFLで栃木シティFCが優勝したことを受けてJFL降格が決定、初のJFL参入となり、これで岩手県が初めて「Jリーグ空白地域に戻った県」となってしまった。19位のY.S.C.C.横浜はJFLで2位となった高知ユナイテッドSCとの入れ替え戦で敗れ、初のJFL降格が決定。