概要
『魔法つかいプリキュア!』は最終話の1話前に当たる第49話Aパートでラスボスを倒してしまったため、同話Bパートからはなんと数年後の時代が舞台となった。
当然、プリキュアやその仲間達が立派に成長した姿が描かれている。
女子大生になった。魔法界への留学経験から、自分の知らない国のことをもっと知りたいという気持ちが強くなり、大学ではいろんな国のことを勉強している。母親が海外へ仕入れに行く時もすでに同行しており、国際人として着々と歩みつつある。
魔法学校の新任先生になった。もう魔法を失敗することもなく生徒たちからは普通に尊敬されている。上昇志向の高いリコらしく、将来は魔法学校の校長になるという野望を秘めている。しかも魔法の水晶も「新たな校長が生まれる予兆」を感じ取っており、遠からぬ将来に現実になる模様。
宇宙の概念的なものになった彼女は、普段は魔法界とナシマホウ界の向こう側のそのまた向こう側に座しており、あまねく生命が笑顔になるように祈りを捧げ続けているとのこと。
時間の流れでの成長や加齢はしないため、未来の世界でも中学二年生の姿のままでみらい達の前に現れた。そしていたずら心でみらいとリコも同じように中学二年生の姿に戻してしまったことから最終回の50話の物語が始まる。
プリキュアシリーズでは「成長した姿」を明確に描くことは長年避けられており、前年の『Go!プリンセスプリキュア』でようやく初めて主人公達が成長した姿が描かれている。しかしそれもわずか1カットで顔も見せない状態であったため、主人公達の成長後の日常を描いたのは本作が初。
そもそもなぜ成長後を描くのを今まで避けていたのかには諸説あるが、ファンの間で囁かれているのが「プリキュアオールスターズの映画に毎年出演する都合上、視聴者に成長を意識させるわけにいかない」という説(いわゆるサザエさん時空の理屈)である。
しかし成長後を描かない方針自体は(プリキュアオールスターズの概念自体がそもそも無かった)シリーズ初期の時点で既に存在していたので、キャラクターを大人にさせてしまったらメインターゲットの女児達が感情移入しにくくなるという面もあるのだろう。事実、最終回ではことはの魔法で中学生時代の姿に戻されたうえで、まほプリらしい愉快なドタバタ劇が描かれた(ただしサブキャラたちはちゃんと成長したままなので、数年後の世界であることは小さな子供にもわかるよう強調されている)
オールスターズ説の真偽は不明だが、『魔法つかいプリキュア!』が放映された2016年でプリキュア全員が出演するという意味でのオールスターズ映画は完結している。
余談
- 大人になったみらい達が正確に何歳なのかは不明なのだが、中学二年生だったみらいが大学生になっているので、最終決戦(中学二年生の1月)から最低(大学一年生の4月)でも4年と3ヶ月は経っているのは確かである。浪人や留年の可能性を排除すれば、満19歳〜22歳の間ということになる。また、いままでの作中で教育実習生だったリズが19歳という設定だったのと、リコが「この春から先生になった」と語っていることから比較からすると、今のリコは当時のリズよりも少しだけ上の年齢なのではないかと推測される。
- 最終話となる第50話も同じく数年後の世界が舞台となっているが、そこで次回作の主人公宇佐美いちかと遭遇している。この回ではみらいとリコは中学時代の姿になっていたので、いちかも3人にタメ口で接していたが、実際は大学生の年齢の為、みらい・リコといちかとの年齢差は5歳以上離れている計算になる。ただしこの50話自体が番外編のサービス色が強い話であり、パラレルストーリーの一つと見ておいた方がよいかもしれない。
- 最終話となる第50話も同じく数年後の世界が舞台となっているが、そこで次回作の主人公宇佐美いちかと遭遇している。この回ではみらいとリコは中学時代の姿になっていたので、いちかも3人にタメ口で接していたが、実際は大学生の年齢の為、みらい・リコといちかとの年齢差は5歳以上離れている計算になる。ただしこの50話自体が番外編のサービス色が強い話であり、パラレルストーリーの一つと見ておいた方がよいかもしれない。
- また、実質の最終回の後の特別編で、新旧主人公が顔合わせをするという流れは近年の仮面ライダーでよく見られる演出である為、「おのれディケイド!」という声もあちこちで上がっていた。