森長可
もりながよし
概要
織田信長配下の勇将・森可成の次男として生まれる。弟の一人に森成利(森蘭丸)がいる。
異名は「鬼武蔵、夜叉武蔵」。
得物は人を骨が無いかの如く貫く十文字槍「人間無骨」。
初陣で味方を尻目に単騎突撃をして27人もの敵を討ち取る、
倍近い一揆衆を攻めて2000人以上撫で斬りにする、
他にも関所破りや誘拐・騙し討ちを(別に当人が好んだわけではないが)幾度も行っているなど、
血生臭いエピソードに事欠かない人物である。
本能寺の変の後真っ先に味方に殺されそうになったり、長久手での戦死後に全員に安堵されるなど、敵味方ともにその異様なまでの豪勇を恐れられていた。
創作
殿といっしょ
幼少の「森勝蔵」名義で登場。自らの拳に「人間撲殺」と名付ける(あまりに腕力がありすぎて武器が耐えられず、結果として素手で闘っているとのこと)など恐ろしく喧嘩っ早く、好きな言葉が「半殺し」というとんでもない少年。額に十字傷があるが、実はこれは「敵に『狙え』と言っている」という思いを込め、自ら付けた代物。
信長の忍び
美男美女である両親からは想像もつかないほど凶悪な面構えをしており、父と同じく槍を得意とする。超がつくほどの戦闘狂で、母・えいから「武士として足りないもの」と聞かれた時には「残虐性」と即答、試合に際しても一本取った後KOするまでブッ叩くなど、なぜあの両親からこんな子がと言わんばかりの狂戦士ぶりを発揮している(前田利家曰く「槍以外何を受け継いだんだ…」)。
父の戦死を知って悲嘆にくれ、信長が援軍を出し渋ったのではないかと訝るも、可成の友人だった千鳥からは「そのような浅薄な答えでは可成様の凄さなど半分も理解できません」と言われてしまう。信長に無礼を働いたことで母からの叱責を受け、父を超える武将となることを改めて誓ったのだが、手始めに武田信玄に私闘を申し込もうとするなど危なっかしさには拍車がかかっていた。
千鳥には二度に渡って手玉に取られたこともあり常に警戒しており、初陣となる長島一向一揆殲滅戦においては真っ先に彼女を攻撃し手柄を奪われまいとしていた。
えいは一向宗の門徒であるが蘭丸に指摘されるまで「一揆衆を皆殺しにして寺主の首も上げてくる」と息巻くほどの戦闘狂ぶりを発揮し、一向宗に信長の兄弟たちが殺された際には「名を残せなくて可哀そう」と涙していた。
結局長島では27もの首を上げ、寺主・顕忍まで目前まで迫るも、えいの事を思った千鳥に先に仕留められてしまい、「バカヤロー顕忍もう一回生き返って俺に殺されろ!」と慟哭した。怒る長可は恥をかかせた千鳥を仕留めるためになりふり構わず矛先を向けるも、彼女の真意を知ると母の事を思い、父より託された人間無骨を収めるのだった。