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66式鉄帽の編集履歴

2017-05-25 19:03:17 バージョン

66式鉄帽

ろくろくしきてつぼう

66式鉄帽とは、主として自衛隊で使用されている軍用ヘルメットである。

66式鉄帽とは、主として自衛隊や国内の法執行機関で使用されている軍用ヘルメットである。

アメリカ軍のM1ヘルメットを日本人向けに再設計したもの。

後継は88式鉄帽

各部の詳細

  • シェル(外帽)

M1ヘルメットと同様の素材を用いる。

M1ヘルメットと比べるとが長い。

庇は、64式小銃の可倒式の照門とぶつかって倒れることが問題となったが、これは長期間の使用によって64式小銃の照門可倒部のクリックストップが甘くなっていることが原因だそうである。

後継の88式鉄棒では庇が短くなった。

  • ライナー(中帽)

樹脂製である。

単体で被ることができる。軽作業で用いられる。

サイズの調整は内部のハンモックや汗止めの調整で行う。

88式鉄帽のような大中小の区分は無い。

ライナーの顎紐は一般的に革製でライナー単体で使用する場合はライナーの顎紐を使うが、シェルを併用する場合はシェルの庇に引っ掛ける。メイン画像の鉄帽の庇に掛かっている紐がそれである。

空挺用はベースとなった空挺用M1ヘルメットと同様に、左右に「∀」型の平紐が付き、別個の顎紐で固定する。

かつては正面に階級章がペイントされていたが、1980年代に廃止された。

  • 顎紐

ただの平紐である。

原則として片方の紐をの下に通して、ネクタイのように結ぶ。もう片方は顎の前に通してやはりネクタイのように結ぶ。

もっとも、単に蝶結びにしていた者もいた様子である。

偽装材

  • 鉄帽覆い

1970年頃に迷彩服1型が採用されると共に共布の鉄帽覆いが支給された。

迷彩服2型が採用されてからは対応する迷彩柄の鉄帽覆いが支給されている。

  • 偽装網

偽装網は警察予備隊の頃から使用されている、旧軍の流れを汲む紐を編んだ網である。

アメリカ軍が使用していた目の細かい網とは趣が異なる。

ビニロン製で、偽装材を差し込んで使用する。

  • 偽装材

そこらへんのである。

効果的かつ安全に偽装を行う為に徹底的に教育が行われる。

また、訓練を重ねた末に使用不能になったパラシュートの裁断布なども用いられていた。

  • ヘルメットバンド

鉄帽に鉢巻き状にベルト。

偽装材を差す為に使用する。

PXで売られているゴム紐であったり、かつてのアメリカ海兵隊のように裁断したタイヤチューブであったり、迷彩柄に対応したものであったりと、使用例は多岐に渡る。


自衛隊以外での使用

海上保安庁や、各県の警察機動隊、銃器対策課などで防弾具或いは保護具として採用されている。

機動隊などでは、透明のフェイスカバーが付けられるなどの用途にあった改造が施されている。

しかしながら、現在では防具としてはやや時代遅れであり、より危険に晒される可能性が高い部署から88式鉄帽や海外製のケブラーヘルメットなどへの更新が進められている。


評価

コピー元のM1ヘルメットの性能と合理性を受け継いだ、当時としては優秀なヘルメットとされている。

特に軽作業時にライナーのみを被って作業できる点が大変重宝されている。現在では、88式鉄帽への更新が進められているが、軽作業用のライナーは現在でも支給されている。

しかしながら、シェル及びライナーは改良を行ってもなお完全に日本人の頭蓋骨の形状に一致しているとは言えず、しばしばずり落ちるなどの問題を引き起こすようである。

また、官給品の顎紐はバックルで脱着できるM1ヘルメットと異なり左右1本ずつのただの紐である。

その上旧軍の九〇式鉄帽や、九八式鉄帽と異なり式の結び方が出来ず、頭型との相性不良もあって、凄まじく評判が悪い。

そのため、部隊配属後はほぼ全員がPXで売られているワンタッチ式の顎紐に換えてしまったという。

ただ、旧軍の経験者は鉄帽を脱帽時に袈裟掛けで携行できるため官給品の平紐の愛用者がいたらしい。


別名・表記ゆれ

テッパチ 鉄帽

関連タグ

自衛隊 警察 海上保安庁 現代個人装具 65式作業服

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現代個人装具 自衛隊 防具 ヘルメット 帽子

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