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65式作業服

ろくごしきさぎょうふく

65式作業服とは主として陸上自衛隊において使用されているモスグリーン色の作業服である。生地の色合いからOD作業服とも。昭和の自衛隊を象徴する被服として様々なメディアに登場している。
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概要

旧来、警察予備隊保安隊では米軍から供与されていた装備品が使用されていた。
しかしながら被服や弾嚢などの布製品は訓練や課業による消耗が激しく、国産化が急務となった。
保安隊時代から米軍のM43戦闘服を参考にした作業服が製作されていたが、より効率的に活動でき、かつ多種多様であった作業用被服を減らして効率的に生産できるよう製作された。
迷彩服1型(旧迷彩服)が支給されてからは徐々に一線を退き、専ら軽作業、新隊員や防衛大学生、少年工科学校生徒、予備自衛官の訓練や、訓練や演習の対抗部隊の被服として使用されていたが、それらも中古の迷彩服と置き換わり徐々に姿を消しつつある。

構成

一般用と裁断が異なる空挺用が存在する。

材質は綿とビニロンの混紡で、厚みがある生地でできており、縫製は丁寧でとにかく丈夫な被服として好評であった。しかしながら支給回数は少なく、購買で私物を購入してやりくりする隊員や何度も修繕して使用する隊員が多かった。
また、「磨いた半長靴で顔を映して、プレスしたズボンでを剃れ」という凄まじい金言に代表されるように小まめにアイロン掛けを行って威容保持に努めることが推奨された。

製造は民間の被服縫製工場、紡績工場のほか、日本各地の縫製施設がある刑務所、少年院でも製造された。

上衣

一般用と空挺用の上衣はズボンにたくし込むシャツタイプ。
前あわせはジッパーで、官給品や一部のPX品にはの刻印が入る。
左右胸部に雨蓋付きの貼りポケットが付く。
肩にはエポレットがあるが階級章の取り付けには使用せずに、サスペンダーの脱落防止や偽装材の取り付けに用いられる。
襟は折り襟で、立て襟の状態で固定できるボタンがある。
また、脇は快適性を重視して2cmほどの切れ目がある。
空挺用は全体的に細身で肩にペン刺しが付く。また、袖のボタンはスナップボタンに変更されているほか、肩と袖の裁断が異なる。つまり一般用とはぱっと見以外全部違う。
厚手の生地である上に上衣をたくし込むデザインのため夏場は蒸れて大変不快であったという。

下衣

一般用は大腿部横に大型のカーゴポケットが左右合計で2箇所あるのみである。
前あわせはボタンである。
全体的なデザインは旧来のM43タイプのズボンから大きな変化は無いが、凝った前あわせは簡略化されてより直線的な裁断となり生産性や歩留まりは向上したものと思われる。
空挺用は腰ポケットとカーゴポケットがそれぞれ左右2箇所、計4ポケットである。
これも空挺用上衣と同じく全体的に細身の裁断で、カーゴポケットの雨蓋はスナップボタンである。
ベルトは作業服と友布で調整具が2個付いた独特のものが支給される。

作業帽

円柱型の丸天帽で、全体的なデザインはケピ帽に似ている。
天頂部にピアノ線を入れて形を整えることが推奨されているが、航空機にかかわる部隊では禁止されている。

階級章 き章

布製のき章を着用する。
階級章3等陸士から陸士長までは右袖の肩から100mmの場所に、3等陸曹から上の階級の者は両襟に布製の略章を縫い付ける。略章は1980年代半ばまで緑地に白の刺繍のもの、それ以降は隠密性を重視した黒刺繍のものが用いられた。
各き章も白や金、銀といった派手な色の刺繍を取りやめて黒刺繍となり、名札も白布から緑地へと変更された。

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