「……やれやれ、こんな形で私を呼び出す方法があったとは。私は鬼傑組の組長、吉弔八千慧です。畜生界には私以外にも組織の長が存在しますが、この状況……殊に大異変に関して十分に理解できるのは、私くらいでしょう。貴方が普通の人間であっても、その点については賢い選択をしたと言えます。さて、まずは情報が必要ですね。お話を伺っても?」
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東方ロストワードには現在、現在のところ通常の吉弔八千慧のみが登場している。
- 東方ロストワードに登場する通常の吉弔八千慧→鬼傑組組長 吉弔八千慧
本項では1のロストワードにおける八千慧を解説する。
1.の吉弔八千慧
テーマ曲
吉弔八千慧のテーマ曲は、オーライフジャパンの「前衛組長」。原曲は「トータスドラゴン ~ 幸運と不運」。
余談
気質は「気旋」。熱帯性・温帯性低気圧による暴風.または特に印度洋に発生するそれのこと。
ショット名は恐らく「尾撃」と「センザンコウ」から来ていると思われる。
「尾撃」は逃げる敵を追いかけて討ち取ること。言わば追撃や追い討ちのことで、搦手や奇襲といった策で標的を追い詰める鬼傑組に相応しい名前である。尾撃は「逃げる敵の尾を攻撃する」ことを意図したような名前だが、こちらは逆に龍の尻尾で攻撃する技になっている。
「センザンコウ(穿山甲)」は鱗甲目の動物の総称で、現生種は8種類が存在している。アフリカ大陸の森林やサバンナに生息しているが、食用や革製品への利用などを目的として大量に密漁・密輸され、全種が絶滅の危機にさらされている。
スペルカードは東方鬼形獣からの採用。八千慧が再登場した東方獣王園では、スペルカード1はボスアタック、スペルカード2はCPUスペカとして使われている。
それぞれ吉弔の特徴である「亀甲」「龍」をモチーフとしたスペルカードであるが、原作とは異なりどちらのスペルカードにもカワウソ霊が弾幕攻撃に参加している。
亀符「亀甲地獄」は亀の甲羅の模様を描く弾幕。亀のような甲羅を持つとされる吉弔に見合ったスペルカードである。
原作との相違点は米粒状の弾幕がレーザーに変わっていて、赤の火炎弾がカワウソ霊に差し替えられていること。メタ的に考えるとレーザー弾への差し替えは単に演出のコストカットのためと思われる。
龍符「龍紋弾」は回転しながら収縮するウロコ弾の円で龍紋のような図を描く弾幕。龍紋は名前の通り龍をかたどった模様のこと。
龍を模った紋と言えば龍の丸紋などがあるが、そんな中テキストでは龍紋弾の弾幕が「自らの尾を追う龍の姿に見えてくる」と記されている。
ラストワード『暗中奇手』は闇の中から4体のカワウソ霊が突撃して、最後に八千慧が危険な発光物質を放つ、容赦ない闇討ちを仕掛ける弾幕。
「暗中」は暗闇の中、「奇手」は普通はしないような思いがけないやり方のことで、奇襲のような卑怯な策を得意としている鬼傑組にはぴったりのやり方である。
演出はアメコミ作品である「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」のパロディ。パロディ元であるタートルズのメンバーに合わせて、青ハチマキのカワウソ霊が二本の刀、赤ハチマキのカワウソ霊が二本の釵、橙色ハチマキのカワウソ霊が二本のヌンチャク、紫色(※)ハチマキのカワウソ霊が棒を武器としている。
※バレット名には紫ではなく「緑鉢巻のカワウソ霊」と記されているが、恐らく誤記。