概要
ロシア帝国のセルゲイ・イヴァノヴィッチ・モシン陸軍大佐とベルギー人銃器設計者のナガン兄弟(エミール・ナガン、レオン・ナガン)により開発されたボルトアクション式小銃。
ウィンチェスター社が開発した7.62×54mmロシアン弾を使用する。
1891年、ロシア帝国陸軍にM1891として制式採用され、ソ連時代も製造が続いた。バリエーションや製造国が多く、オリジナルはレアものである。
1930年に改良型のM1891/30が制式採用され、1937年頃にその狙撃銃型も開発された。
1938年に騎兵銃型のM1938が制式採用された。
1944年にM1944が制式採用されたが、これをもって製造は終了となった。
第一次世界大戦、第二次世界大戦、ベトナム戦争やアフガン紛争で使用され、現在でも各地の武装ゲリラが使用している。
同時期に開発された小銃としてはモーゼルGew98やリー・エンフィールド、スプリングフィールドM1903などがある。
仕様
全長 | 1,287mm |
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銃身長 | 802mm |
重量 | 4,000g |
弾薬 | 7.62×54mmロシアン弾 |
装弾数 | 5発 |
余談
冬戦争でシモ・ヘイヘがスコープなしで使用し、100人以上を狙撃した。
映画「スターリングラード」(2000年)でのヴァシリ・ザイツェフ(ジュード・ロー)使用銃。