曖昧さ回避
- ガーター(gutter)とは、ボウリング用語のよく見られる誤用である。正しくは「ガター」という。また、ガターとはボウリングのレーン(ボールが転がって行く場所)の横にある溝のこと。あるいは、ボールがピンに届く前に、その溝に落ちること。主に初心者用に溝にボールが落ちないようにする装置(バンパー)が設置されているレーンもある。
- ガーター(garter)とは、靴下をとめるための下着である。日本においてはガーターベルトのことを指すことが多いが、ソックスガーターやガーターリングもこれに該当することがある。本項ではこちらを解説。
概要
この下着の目的は太ももの長さのストッキング及び靴下をずり落ちないようにとめることを目的として着用される。そのため、主に女性が着用することになる(さすがに男性のスカート姿や半ズボン姿はみっともない気がする)。
この下着の種類としては抑えてずれ落ちないようにする物(ガーターリング)と、上から引っ張り挙げてずりおちないようにする物(ガーターベルト)がある。
現在においてはパンティーストッキングや、ガーターの不要なストッキングがあることと、服装の多様化により、着用の機会はあまり無いといえる。
ガーターリング
ゴムや紐、バンドなどで締め付けて靴下等を留める形式の下着である。
11世紀ごろにはすでに存在している。19世紀ごろまで利用されたが、その後廃れた。
ガーターベルト
この下着はベルトのようになった腰に装着する部分とそれに付着したクリップのついた紐の部分からなる。この形式はエッフェル塔の設計者によって発案されたといわれ、社交ダンスが流行した1920年代に登場したとされている。
ソックスガーター
靴下がずり落ちないように、膝下からふくらはぎ辺りで使うガーターベルトのようなもの。
こちらは男性も使うことがある。
その他
イギリスほか英語圏においてはこの言葉は「衣服がずり落ちるのを防ぐ機能を持つ物全般」をさし、アームバンドや、サスペンダーなどもこの言葉で表現することがあるため、注意が必要である。
イギリスの最高勲章であるガーター勲章はこの靴下止めに由来し、起源としている。また、授与されるにあたっては性別は関係なく、明治・大正・昭和・平成の天皇4名も持っている。
それは、この勲章の創立者であるエドワード三世が、舞踏会におけるパートナーがガーターを取り落としてしまい周囲に嘲笑されたのに対し、それを取り上げ自分の脚につけて「悪意を抱くものに災いあれ」と言い放ったとされる逸話にちなんでいるとされる(諸説あり)ため、性別に関係なく授与される。1348年に成立したため、このガーターとはおそらく前述のソックスガーターと同じ扱いだと思われる。