概要
アフリカ戦線のエース「アフリカの星」ことハンナ・ユスティーナ・マルセイユと、かつての扶桑海事変のエースで従軍記者としてアフリカを訪れた加東圭子、『ストライクウィッチーズ』本編では描かれていなかった「戦場で魔女達と共に戦う男達」の活躍を主題にした『ストライクウィッチーズ』シリーズの漫画および小説である。
もともとは、原作者である島田フミカネや本作に関わった鈴木貴昭、野上武志、兼光ダニエル真らの共著による同人誌作品であった。そのため半公式的な扱いだったが、マルセイユがアニメ第二期10話に登場し、一部作品が商業誌(単行本)にまとめられたことで公式作品へと昇格している。
作品の中では、航空ウィッチの他に、アニメでは「ブレイヴウィッチーズ」まで登場しなかった陸戦ウィッチや、艦隊や砲兵などとして戦う男性兵士、エルヴィン・ロンメルやジョージ・パットン、トーマス・エドワード・ロレンスなど実在した第一次世界大戦・第二次世界大戦間の軍人や冒険家達が登場し、さらには史実にも登場するハルファヤ峠攻防戦やペデスタル作戦を再現するなど、ミリタリーファンに嬉しい内容が盛り沢山である。
(テレビアニメ第2期及び劇場版ではモントゴメリー将軍[CV:中田譲治]が登場。ロンメル将軍[CV:てらそままさき]が『エルンスト・ロンメル』の名で陸軍元帥として劇場版「Operation Victory Arrow vol.2」で登場する。)
2015年10月現在、商業誌版で読めるのは、小説では第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」が誕生する経緯を描いた『ケイズ・リポート』1巻、漫画ではハルファヤ峠守備隊の男たちの物語『アフリカの魔女』、新兵器の陸戦ストライカー「ティーガー」に搭乗するシャーロット・リューダーと開発チームの活躍を描く『砂漠の虎』(以上単行本『アフリカの魔女』収録)とその外伝『スツーカの魔女』(以上単行本『アンドラの魔女』収録)である。なお、漫画版単行本『アンドラの魔女』には、表題作の他、『アイガーの魔女』『本能寺の魔女』など直接アフリカ戦線には関係しない短編も収録されている。
未商業化作品としては、漫画は新しく配属された北野古子とスエズ河奪還を目指す連合軍の活躍を描く『スフィンクスの魔女』5部作、小説はカールスラント・アフリカ軍団陸戦ウィッチの奮闘記『カプッツォの魔女』がある。
商業誌版書きおろし作品には、漫画では砂隊に送り込まれた主計中尉・金子とウィッチ達との交流を描く『書類戦争の魔女』と連合軍司令部の命令によらない非公式の空陸連携作戦を取り上げた『市場でお買い物』、小説では『ケイズ・リポート』2巻以降の他、TVアニメ第2期第10話の裏側を描く『500overs in Africa』がある。
ストーリー
1942年、ネウロイは人類側の抵抗の薄い西アジアから北アフリカへ侵攻し、スエズ運河が陥落。さらに地中海南方から欧州が脅かされる危険も生じていた。人類側はカールスラント・ロマーニャ・ブリタニア・リベリオン・扶桑の各陸空軍による防衛戦を構築し、北アフリカの防衛とスエズ運河の奪還を目指していた。灼熱の太陽に照らされる荒野の只中で、第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」、通称「ストームウィッチーズ」を中心とする人類連合軍アフリカ軍団の奮戦と、ウィッチや彼女らを支える男たちの戦いが群像劇が始まる・・・
登場人物
連合軍第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」(通称「ストームウィッチーズ」)
カールスラント
空軍第27戦闘航空団
空軍第二急降下爆撃航空団
陸軍試作重戦車ユニット6号「ティーガー」開発チーム
ブリタニア連邦
陸軍第8軍第4戦車旅団C中隊
海軍第885飛行隊
※空母「ヴィクトリアス」所属
空軍第126飛行隊
※マルタ島駐留
空軍第403飛行隊
※スオムス義勇独立飛行中隊よりマルタ島に増援
リベリオン合衆国
陸軍第2軍団
海軍
※護衛空母「スワニー」にて訓練中、ダカールに増援
ロマーニャ公国
空軍第51航空団第20航空群第151飛行隊
※マルタ島駐留
南部正統ガリア政府
ガリア空軍第4連隊第1戦闘ウィッチ大隊第1飛行隊
※ダカールにて戦艦「リシュリュー」護衛任務に就く