概要
アズダルコ科は白亜紀後期に生息していた翼竜類の分類群の一つ。白亜紀前期の地層からもアズダルコ科のものかもしれない脊椎が報告されている。アズダルコ科はいくつもの最大級の飛行動物の属を内包するが、猫程度の大きさの者も知られている。元々はプテラノドン科の下位分類群として1984年に設けられたもので、アズダルコ、ケツァルコアトルス、そしてアランボウルギアニアのみで構成されていた。彼らは翼竜類最後の生き残りで、世界中に分布し、大変成功したグループである。白亜紀の終わりと共に絶滅した。殆どの翼竜はアズダルコ科が滅ぶ前に既に滅んでいたと思われていたが、最近はプテラノドン類、ニクトサウルス類、タペジャラ類等いくつかのクレードはまだ生き残っていたことが分かっている。
分類
アズダルコ科は歯のない長い嘴から、元々プテラノドンと近縁のクレードと考えられていた。だが歯のあるクテノカスマ類 (クテノカスマやプテロダウストロのようなフィルターフィーダー)の方が形態的に近いと主張する者もいた。2017年現在では、トゥプクスアラやタペジャラのような翼竜がより近縁であるという考えが広くコンセンサスを得ている。