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輪島大士の編集履歴

2017-10-15 22:44:27 バージョン

輪島大士

わじまひろし

輪島大士は、日本の元大相撲力士(第54代横綱)、全日本プロレス所属の元プロレスラー、元タレント。

石川県七尾市出身。

本名・輪島博(読みは同じ)


大相撲力士として

高校・大学(日本大学)と相撲部で活躍。大学では2年連続で学生横綱に輝くなど14個のタイトルを獲得した。

1970年、花籠部屋(師匠は元幕内・大ノ海)に入門し、同年1月場所に幕下付出(60枚目格)で初土俵を踏んだ。

2場所連続で幕下全勝優勝して当時の最短記録で十両入り、十両も4場所で通過して初土俵からわずか1年で新入幕入り。

ちゃんこ番等の雑務を免除される特別待遇で、場所入りの際にはリンカーン・コンチネンタルを乗り回していた。また髷を結う前の髪を伸ばしている時期にパーマを当てたり、トレーニングにランニングを取り入れたりして物議をかもしたこともある。


1972年9月場所では千秋楽に貴ノ花との水入りの大相撲を制して、場所後に貴ノ花とともに大関に昇進、四股名も「輪島大士」に改名した。大関になって4場所目の1973年5月場所を全勝優勝で飾り場所後に横綱に推挙され、初土俵からわずか3年半という超スピード出世で横綱へ上りつめ、史上初の学士・本名横綱となった。


右手の引きが強いこともあって左の下手投げを得意とし、トレードマークの金色の廻しとかけて「黄金の左」と言われ一世を風靡した。

「昭和の大横綱」と言われた北の湖とは最大の好敵手であり、2人で「輪湖時代」(りんこじだい)を築いた(北の湖との通算成績は23勝21敗で、ほぼ互角)。


幕内最高優勝14回で1981年3月場所中に引退し、停年(定年)退職間近であった師匠とバトンタッチする形で花籠部屋(※平成時代の花籠部屋とは別)を継承した。

1985年11月に角界では前代未聞の、年寄名跡「花籠」を実妹の経営する料亭の借金の担保にしていたことが表面化し、同年12月に廃業。同時に花籠部屋も消滅させてしまう。


プロレスラーとして

1986年にジャイアント馬場全日本プロレスに入門。(このため日本相撲協会は全日本に対して1986年11月以降における両国国技館の使用禁止を通告し2004年まで18年間興業が行うことが出来なくなる。)


馬場のツテでアメリカの名レスラー・パット・オコーナーやネルソン・ロイヤルから指導を受ける。

しかし大相撲のクセが抜けずプロレスの基礎を十分学ぶだけの下積み期間がないまま馬場とタッグを組んで、アメリカにてデビュー戦を行う。


輪島自身が馬場や会社から特別待遇を受けていることにマスコミは悪意的に報じたが、本人はあまり快く思わない他の選手のことを気にし、若手レスラーに食事を奢ったり、随分年下のレスラーや社員にも敬語を使い、年下である渕正信らのアドバイスを熱心に聞くなど、周囲に大変気を遣っていており、練習もきちんと行っていた事もあり、レスラーとしての評価は決して高くなかったがその姿勢は他団体のレスラーからも評価されていた。

また同じ大相撲出身の天龍源一郎との絡みは非常に激しく、天龍が放つ容赦のない蹴り技を真っ向から受けるなど迫力ある対戦はファンに衝撃を与えた。

その後徐々に精彩を欠くようになり、1988年12月に引退した。

得意技は相撲技の「喉輪」と「かち上げ」を合体させて開発したという、オリジナルの必殺技ゴールデン・アームボンバー(喉輪落とし)と片足抱え式のバックドロップ。


その後

プロレス引退後は、大相撲解説などの他タレントとしても活躍。日本テレビ系「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」に準レギュラーで出演、活躍する。

この番組の企画がきっかけで現在の夫人と再婚、またボクシング元WBA・WBC世界スーパーウェルター級王者で又従兄弟輪島功一も「従兄弟」として準レギュラーで出演した。(従来から二人は友人で「コウちゃん」「ヒロシ」呼び合う仲。石橋貴明は輪島功一の方は「功一」と呼び、輪島大士の方を「ワジー」と呼んでいたが、この愛称が現役時代を知らない世代にも広く定着した。)


その後アメフト・Xリーグのクラブチーム「ROCBULL」(2009年活動休止)の総監督、キューバの相撲ナショナルチーム監督のほか、能登観光協会大使、石川県観光親善大使を務める。

また一時期TBS系「サンデーモーニング」等で相撲解説を担当していた。

2009年1月18日、大相撲初場所8日目のNHK大相撲中継にデーモン小暮閣下と共に出演し、解説を務めた。


2013年秋に下咽頭への罹患が判明し、12月に癌の切除手術を受けて成功したがその影響で声を失ってしまった事が公表された。

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