概要
コンパクトで取り回しが良いのが特徴。ヴィッツのプラットフォームを採用した車種も多い。
メーターは初代と2代目はセンターメーター、3代目はハンドル奥にある通常のメーターである。(2代目は全グレードオプティトロン式で前期型が白、後期型がオレンジ色)
なお、ヨーロッパでは「ヤリス」という名称で発売されているほか、オーストラリアでは、初代は「エコー」という名称で発売、2代目以降はヨーロッパ同様「ヤリス」として発売されている。アメリカでは、2代目以降、「ヤリス」という名称で発売されている。さらに、2代目に関しては、ヨーロッパではダイハツ・シャレードとして売られたことがあるが、これは、ダイハツがヨーロッパ市場から撤退するための準備として暫定的に製造・販売されていたもの。
ヨーロッパ向けにはハイブリッド仕様車が存在する。故に車格やキャラクターが被りかねないプリウスCことアクアはヨーロッパ市場には投入されていない。だが、2017年1月、日本市場にもハイブリッド仕様車を投入してしまった・・・・・・・・・・・・・・。トヨタ、アクアと同士討ちしてどうするんだ?不倶戴天の敵ばかりか思わぬ敵の手助けしてるんだぞ?自分で自分の首締めてどうするんだ!?
余談ながら、この結果、日本は、(欧米から見れば、)ヤリスハイブリッドとプリウスCを両方売っている、異常な国になってしまった。・・・・と思いそうだが、トヨタは以前からこうした一見重複する車種を複数用意することで顧客の細かいニーズに応えているところがあり、それがシェア45%という強さに繋がっていると考えれば納得だろう。なお次期ヴィッツ投入時に国内専売のアクアは廃止するとみられており、そのための試験的導入の可能性もある。
2代目以降(ただし2代目は一部車種のみ)、フォークリフトメーカーの豊田自動織機に製造してもらっているが、実はこの会社、トヨタ自動車の親会社である。実はトヨタ自動車自体、豊田自動織機の自動車事業部が分社化して生まれた会社だったりする。
モータースポーツ
モータースポーツの敷居を下げるべく、2000年から、サーキットレースのネッツカップヴィッツレースを実施している。このレースは、「日本自動車連盟の競技用日本国内A級ライセンスを持っていれば、ナンバープレートのついた自家用車で参加可能」という、日本のモータースポーツ界ではあり得ないものだった。この手軽さ故に大勢の参加者がいるが、2017年1月のマイナーチェンジでモータースポーツ参加仕様車種が廃止されてしまった。じゃ新規参加を検討している方はどうするんだ・・・・と思われたが、後継に新ブランド「GR」を名乗るヴィッツの車両が登場している。
また、かつてはラリー競技のTRDヴィッツチャレンジラリーも存在したが、2011年限りで事実上廃止された。その代わりに2012年から2015年からはTRDラリーチャレンジが、2016年以降はトヨタガズーレーシング・ラリーチャレンジが、それぞれ開催されており、これらにはこのヴィッツのみのクラスも設定されている。
2015年1月にトヨタは「2017年にも世界ラリー選手権に参戦します」と発表したが、そのマシンのベースに、このヴィッツを選んでしまった(故に3代目の寿命が延びてしまった)。
2年間の開発期間を経て投入されたこのWRカーは、初戦のモンテカルロラリーでいきなり2位を獲得、続く第2戦のラリースウェーデンでは早くも優勝を飾ってしまう。また第10戦ラリーフィンランドでは、一時期1-2-3体制を築き、1-3フィニッシュを果たしている。
関連タグ
ブーン/パッソ アクア プラッツ ベルタ ファンカーゴ ラクティス Yaris
カローラ(現行11代目は本車とプラットフォームを共用している)