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ティタノサウルス

てぃたのさうるす

植物食性の大型恐竜「竜脚類」の一系統。白亜紀以降、急速に世界に拡散し、多くの種に分化した。 ここではティタノサウルス属およびティタノサウルス類に属する恐竜たち全般について解説する。 ちなみに表紙の絵は丹波竜(タンバティタニス)である。

概要

名前はギリシャ神話の巨神タイタンに由来し、「タイタンの爬虫類」を意味する。

白亜紀前期から中期にかけてゴンドワナ大陸(インドマダガスカル、南米など)の広範囲に様々な種が棲息していた。白亜紀中期~後期には陸橋で南米と繋がった北アメリカにも広がり、ジュラ紀タイプの古い竜脚類の生態的地位をそっくり受けついだ(但し近年の研究では、陸橋で南米と繋がる以前からティタノサウルス類が棲息していた可能性も指摘されている)。

ディプロドクスに似た種類もいたが、系統学的にはブラキオサウルスに比較的近縁。

特筆すべき特徴として、発達した皮骨板(内骨格に由来しない骨質の装飾・装甲)を持つ種が多かった事が挙げられる。特にアルゼンチンで見つかったサルタサウルスアグスティニア、フランスで見つかったアンペロサウルスはこうした皮骨板が密に発達して装甲となり、捕食者に対する防御として役立ったかも知れない。

また、進化したティタノサウルスにおいては、尾椎の関節部の前側がボール状になっていることも特徴。ちなみにタンバティタニスは原始的なティタノサウルス形類なので、尾の関節はボール状にはなっていない。

また、アルゼンチノサウルスパタゴティタンルヤンゴサウルスなどのように全長が30mを超える可能性がある大型の種が多いのも特徴的。

ひとつの属としての「ティタノサウルス」

分類名ではなく、より狭義の属名としてのティタノサウルスはインドで模式種T.インディクス(T.indicus)の胴体後部の椎骨及び肋骨などが発掘されている。

近縁の属からの推定ではおそらく全長12~19メートル程と竜脚類としては然程大型ではなく、短い四肢とがっしりした首を持っていたと推測されていた。かつては鎧を持ったブラキオサウルスのような姿に復元されていたこともあった。

だが、近年のウィルソンとアップチャーチ(※竜脚類研究の第一人者)の2003年に提出された研究によると、これまでティタノサウルス属とされてきた標本は、ほぼ全てが疑問名または別属とされてしまっている

例えば、T.ロブストゥス(T.robustus) はネウケンサウルス

T.コルバーチ(T.colberti) はイシサウルスに改名されている。

上記のT.インディクスも、残念ながら種としての独自性を示す特徴がないと判明してしまい、現在は疑問名として扱われている。

ただし、「ティタノサウルス」の名前はティタノサウルス科として未だ分類群の中に残っている。ティタノサウルスの名が疑問名になったことも、研究が進展した証と言えるだろう。

余談

海外ではチタノザウルスと綴りが同じである。そのため海外版WikipediaのティタノサウルスについてのWikiには、混乱を避けるようチタノザウルスのページに誘導するリンクが設置されている。

(詳しくは外部リンク参照)→(海外版ティタノサウルス記事

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