恵方
えほう
恵方巻きを食べる際に向く事が推奨されている方向。
概要
西暦の一の位 | 恵方 |
---|---|
4、9 | 東から北へ15°の所(東北東の7.5°東) |
1、3、6、8 | 南から東へ15°の所(南南東の7.5°南) |
0、5 | 西から南へ15°の所(西南西の7.5°西) |
2、7 | 北から西へ15°の所(北北西の7.5°北) |
恵方巻きを食べる時以外でも良い方角であるとされる。
この方角はその年の十干のみに依存しており、十干は10年で一回りするため、上表のようにちょうど西暦の一の位と結びつける事ができる。
15°という微妙な角度は、24方位で分割している事から来ている。
まず、12の方向に十二支を当て、南東、南西、北東、北西に、八卦の内の後天図において斜めの方向に位置する4つ(巽、坤、艮、乾)を当て、残った8方向に、十干の内で土(中央)に該当するものを除いた8つを、該当する五行と方角との関係が合うように順に当てた形となっている。
年の十干が土以外の陽(甲、丙、庚、壬)である場合については、年の十干の方角そのものが恵方とされる(例えば、甲年ならば甲の方角が恵方となる)。
次に、土の陽、即ち戊である場合は、丙の方角が恵方とされる(恵方は常に十干の内の陽のものの方角である事から、陽→火→丙のような類推をすると覚え易い)。
そして陰のもの(乙、丁、己、辛、癸)である場合の恵方は、周期で見て丁度反対側に来るもの(5つ後とも5つ前とも言える)である場合と同じとされる。
まとめると以下の通りである。
年(括弧内は西暦の一の位) | 恵方 |
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甲年(4) 己年(9) | 甲の方角(東から北へ15°の所、寅卯の方角) |
丙年(6) 辛年(1) 戊年(8) 癸年(3) | 丙の方角(南から東へ15°の所、巳午の方角) |
庚年(0) 乙年(5) | 庚の方角(西から南へ15°の所、申酉の方角) |
壬年(2) 丁年(7) | 壬の方角(北から西へ15°の所、亥子の方角) |
ただ、同じ方向に凶神がおわす場合は凶方位となってしまうとの事であり、その場合恵方巻きはどうなるのか、その辺はいまいちはっきりしない。
また、恵方が切り替わるのは年明けと同時ではなく、立春の日であるとされ、それは2月4日である事が多いため、恵方巻きを食べるのは2月4日の方がいいのでは、とする説もある。