概要
漢字としては、音読みは「コン」、訓読みは「ひつじさる」。
一説では、土に伸びるを意味する申を組み合わせ、生物を成長させる大地を意味する。
類似の訓が当てられている他の3つ(乾、巽、艮)に比べると、語呂の問題なのか使用例が乏しい。
八卦としては、陰のみによる組み合わせとなっており、最も陰な卦という扱いとなっている。
伏羲八卦次序では8番目(最後)で陰であり、生成論では艮(≒山)と共に太陰から生じたとされる。
文王八卦次序では2番目であり、同じく陰となっている。
五行は後天図に由来する形で、艮と共に土が当てられており、対応する九星は二黒土星。四神では黄龍が対応。
最も陰な卦であるが、後天方位や五行は中性的となっている。
陰陽を反転させたもの(=先天図で対極に位置するもの)は乾(≒天)で、天地という組み合わせとなっており、乾坤という語はここから来ている。
後天図で対極に位置するのは艮。