二十四方位

にじゅうしほうい

方位を24に分割して表す方式。

目次 [非表示]

概要

方位を24に分割して表す方式。

風水など東洋の占術関係で用いられており、この場合は二十四山、二十四山方位とも呼ばれる。

恵方の微妙な方角もこれによる。

方位の名前は東・西・南・北ではなく、十二支、十干、八卦の各要素が用いられている。

十二支をベースに八卦の後天図を組み合わせ、残った枠を十干で埋める形となっている。

十干は、五行と方角との関係が合うように、かつ十干の並びに合うように当てられている。

名前	所属	五行	陰陽	東西南北による表現
子（ね、シ）	十二支	水	陽	北
癸（みずのと、キ）	十干	水	陰	北から東へ15°の所
丑（うし、チュウ）	十二支	土	陰	北から東へ30°の所
艮（うしとら、ゴン）	八卦	土	陽	北東
寅（とら、イン）	十二支	木	陽	東から北へ30°の所
甲（きのえ、コウ）	十干	木	陽	東から北へ15°の所
卯（う、ボウ）	十二支	木	陰	東
乙（きのと、オツ）	十干	木	陰	東から南へ15°の所
辰（たつ、シン）	十二支	土	陽	東から南へ30°の所
巽（たつみ、ソン）	八卦	木	陽/陰	南東
巳（み、シ）	十二支	火	陰	南から東へ30°の所]
丙（ひのえ、ヘイ）	十干	火	陽	南から東へ15°の所
午（うま、ゴ）	十二支	火	陽	南
丁（ひのと、テイ）	十干	火	陰	南から西へ15°の所
未（ひつじ、ビ）	十二支	土	陰	南から西へ30°の所]
坤（ひつじさる、コン）	八卦	土	陰	南西
申（さる、シン）	十二支	金	陽	西から南へ30°の所
庚（かのえ、コウ）	十干	金	陽	西から南へ15°の所
酉（とり、ユウ）	十二支	金	陰	西
辛（かのと、シン）	十干	金	陰	西から北へ15°の所
戌（いぬ、ジュツ）	十二支	土	陽	西から北へ30°の所
乾（いぬい、ケン）	八卦	金	陽	北西
亥（い、ガイ）	十二支	水	陰	北から西へ30°の所
壬（みずのえ、ジン）	十干	水	陽	北から西へ15°の所

十干の内では戊と己のみが入っていないが、これはこれらの五行が中央にあたる土である事による。

十干の並びを優先している都合上、木の陽である甲の方が、木の陰である乙よりも北寄りになってる点にも注意。

季節や時刻への転用は見られない。

艮の方角は「丑寅の方角」とも表現され、丑の方角と寅の方角の中間である事を意味する。

同様に、十干や八卦で示される方角に対して、以下のような呼び方も見られる。