概要
「2時43分」「23時45分56秒」のような形であらわされる。
また、それぞれの時間の単位の間にコロン(:)を入れてあらわす形もよく見られる。
一部の国や地域によっては日常生活では12時間制を多用するが、航空、航海や鉄道などの交通機関、放送、医療など時刻を誤ったために事故が起きてしまう業種では24時間制を使う。アメリカとカナダの英語圏、マレーシアやフィリピン、シンガポールでは24時間制を"military time"(軍事時間)といい、軍事、航空、航海、観光、気象分野などで用いられる。
日本では戦後は12時制と24時制が適当に併用されている。戦前の時刻表は12時制で書いてあるうえに午前午後を省略している代物が多く大変難読なものとなっている。
日常会話の場合は聞き間違いを防ぐため朝・昼・夕・夜・深夜等の接頭詞が付くことが多い。自衛隊は「ひとさんまるなな」のような特殊な言い方をするが、ここでも何故か陸自と海自で読み方が統一されていない(2の読み方が陸自「にー」、海自「ふた」)。
各種表記
24時間制 | 12時間制(日本語) | 12時間制(英語) |
---|---|---|
00:00 | 午前0時 | 12:00 midnight |
01:00 | 午前1時 | 1:00 a.m. |
02:00 | 午前2時 | 2:00 a.m. |
03:00 | 午前3時 | 3:00 a.m. |
04:00 | 午前4時 | 4:00 a.m. |
05:00 | 午前5時 | 5:00 a.m. |
06:00 | 午前6時 | 6:00 a.m. |
07:00 | 午前7時 | 7:00 a.m. |
08:00 | 午前8時 | 8:00 a.m. |
09:00 | 午前9時 | 9:00 a.m. |
10:00 | 午前10時 | 10:00 a.m. |
11:00 | 午前11時 | 11:00 a.m. |
12:00 | 午後0時(正午) | 12:00 noon |
13:00 | 午後1時 | 1:00 p.m. |
14:00 | 午後2時 | 2:00 p.m. |
15:00 | 午後3時 | 3:00 p.m. |
16:00 | 午後4時 | 4:00 p.m. |
17:00 | 午後5時 | 5:00 p.m. |
18:00 | 午後6時 | 6:00 p.m. |
19:00 | 午後7時 | 7:00 p.m. |
20:00 | 午後8時 | 8:00 p.m. |
21:00 | 午後9時 | 9:00 p.m. |
22:00 | 午後10時 | 10:00 p.m. |
23:00 | 午後11時 | 11:00 p.m. |
24:00 |
24時間表記での00:00は1日の始まり、24:00は1日の終わりを示す。つまり、ある日の24:00は次の日の00:00である。期間の終わりを示す(営業時間における閉店時刻、列車の到着時刻など)場合には24:00が用いられることがある。
英語では正午になる前の時刻は後ろに”a.m.”、正午を過ぎた時刻は”12:10 p.m.”のように後ろに”p.m.”をつける。
24時を超える場合
24時間制を延長し、日の切り替わりを午前にする30時間制もある。
1日の始まりを午前6時とした場合は30時間制で、放送業界、天文分野、深夜営業の店の営業時間表記で使われることがある。日本では放送関係でよく使用され、深夜番組の放送時間を24:55 - 25:25と表記するケースがある。国立天文台に務める天文学者たちも、天文台のある日本と、すばる望遠鏡があるハワイ島の時差が19時間あることを考え、30時間制を用いている。