概要
越後にあるちりめん問屋で、時代劇『水戸黄門』の水戸光圀が正体を明かす前の自称職業。
大体「越後のちりめん問屋の隠居で光右衛門と申す」と言う。
ちなみに越後に行ったときは「水戸の~」など別の地名を使うなど異なるバージョンが存在し、
話の流れによっては全く違う稼業を名乗ったり(盗賊になって郷里に戻ってきたゲストキャラの仇討ちに手を貸すため、盗賊の大親分を名乗るなど)する。
なお、「ちりめん」はちりめんじゃこではなく「縮緬」と書き、布地の一種であり、現代風の言い方で例えれば「新潟県のアパレル企業の会長」と言った感じになる。
なぜ「越後」なのか
旧律令国における「越後国」とは現在の新潟県から佐渡島を除いた部分であるが、実は北前船に代表されるように、江戸時代には日本海側のほうが一大商業地帯として栄えていた。
そこで「越後の縮緬問屋の隠居」と言えばほぼ間違いなく「大資本の元経営者の大金持ち」という肩書きになり、「現役から退いた変わり者の老人が潤沢な資金を背景にお供を連れて全国を旅している」という設定が出来上がるのである。