概要
東北や北海道から大阪までを日本海・瀬戸内海経由で結んでいた。
大型の帆船を用いており、途中何度も寄港しながら往来していた。
海が荒れる冬場は休航し、船は各港町に係留していた。
そのため、寄港する港町間の交流も盛んになり、文化人の移動や生活習慣の伝播も起きている。
本土からの行きの航路で春から初夏にかけて食糧(米、塩、酒、味噌)や日用品を運び、北海道からの帰りの航路で夏から秋にかけてニシン、サケ、昆布などの海産物加工品を運んだ。
関連項目
日本海縦貫線:関西と東北北海道を結ぶ鉄道。現在も貨物輸送が盛んに行われている他、かつては旅客列車でも結ばれていた。
新日本海フェリー:関西(舞鶴)と北海道(苫小牧・小樽)を結んでいるため、現代の北前船というあだ名がある
東日本フェリー:かつて室蘭・岩内~直江津~博多のルートをグループ会社含め構成していた時代に上と同じく「現代の北前船」と呼ばれていた。