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イヌイットの編集履歴

2018-02-24 13:33:45 バージョン

イヌイット

いぬいっと

極北に住む先住民族の一グループで、ユピクと並びエスキモーと呼ばれる。広義のアメリカ先住民にも分類される。アメリカ先住民においても世界的に見ても最も北方で生活していた民族。

北極圏のシベリア極東部・アラスカカナダ北部・グリーンランドに至るツンドラ地帯に住む先住民族エスキモーカナダにおける別称。厳密にはイヌイットは北極海沿岸からカナダ、グリーンランドに住む民族の名称で、ベーリング海沿岸地域に住むユピクは同系統の別民族である。


イヌイットのうちアメリカ大陸に住むグループはアメリカ先住民にも分類され、グリーンランドに住むグループはカラーリット(またはグリーンランド人)と呼ばれる。世界的に見ても最も北方で生活している民族の一つである。


概要

伝統的には、彼らの生活圏はほぼ雪と氷に覆われる地域であったため、ほとんど純粋な狩猟採集民であった。主な獲物は、漁を中心とするイヌイットはアザラシクジラ等、また陸での猟をするイヌイットはカリブートナカイ)などである。


固まった雪や氷をレンガ状に切り出してドーム状に積み上げたイグルーという住居を作ること、陸上ではで、水上ではカヤックという船体が海獣の皮のボートで移動すること、加熱をほとんど行なわず生肉を主食とする食生活でよく知られている。

ただし、イグルーは長期的住居でない(狩りのための仮小屋に過ぎない)地域や、そもそも作る習慣がない地域もあった(そもそも季節に合わせて移動する生活習慣であったため、恒常的な住居は持たないことが多かった)。


今日では、アメリカ大陸のイヌイットにはアメリカ風の食文化や生活習慣が流入し、生肉を食べる習慣もほぼ失われ、狩猟も生活の基板から娯楽の一つへと変化しつつある。とはいえ、生肉を主食とする食習慣は、野菜も穀物も全く食べることの出来ない環境で(短い夏の間に実るベリーなどを食することはあった)不足するビタミンを補給する意味もあったので、現代的生活を行うイヌイットたちは不足するビタミンをサプリメントなどの形で補給している。


グリーンランドに住むカラーリットも多くが定住生活に移行し、欧米の生活文化の影響を被っているものの、当地ではグリーンランド人が移住者のデンマーク人より多数派である(8~9割がカラーリット)こともあり、アメリカ大陸より多くの生活文化が保存されている。


イヌイットをモチーフにした作品とキャラクター


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