概要
「黒執事〜千の魂と堕ちた死神〜」(以下生執事)とは、黒執事が福山桜子の演出でミュージカル化された作品。
2010年の初演版と2013年の再演版があり、演者が違うためキャラ付けも若干異なる。
あらすじ
女王の番犬、齢13の小さな悪の貴族、シエル・ファントムハイヴとその執事、セバスチャン・ミカエリスの元に女王からの命が届く。その内容は、連続殺人事件の解明。しかしただの事件ではなく、「人間業」ではない殺人にシエルとセバスチャンは巻き込まれていく。一方その頃、死神派遣協会でも死亡予定者でない者の大量死、その魂の未回収という事件が起きていた。
キャラクター・キャスト
初演/再演
楽曲
1、契約
2、死神派遣協会のテーマ
3、愛は血マミレ
4、Black and White
5、死の棘
6、生と死の隙間〜アランのテーマ
7、R指定〜グレルの夜這い〜
8、ドルイットの自分讃歌
9、花言葉は"孤独"〜エリックのテーマ
10、チェックメイト
11、千の魂と堕ちた死神
12、運命〜アランとエリックのテーマ
13、Hallucination
14、生執事のテーマ
ネタバレ注意
連続殺人事件の犯人は死神・エリック・スリングビー。デスサイズによって痛みも苦しみもなく魂を奪っていた。女王の命を受けたシエルとセバスチャンにより発覚し、エリックはシエルたちから、また、死神派遣協会から追われる身となってしまう。ドルイット子爵が開催した女性と子供のみ、男性は女性の付き添いでのみ入場可能(穢れのない魂、という条件をエリックなりに考慮した結果だろう)なオペラ・「花散る夢語りの庭」にて大量殺人を実行。600人以上の命を奪った。
さらにネタバレ
殺人を犯したその理由は後輩のアラン・ハンフリーズに巣食う死神特有の不治の病、死の棘を治すため、死の棘から唯一救うというおとぎ話、「千個の穢れのない魂を集める」という方法を実践するためであった。その動機を確信したアランは、殺人をやめるかわりに自分が死ぬ最後の一瞬まで一緒にいてくれとエリックに頼む。一時は聞き入れたエリックだったが追ってきたセバスチャンと戦闘になり、その時点で千の魂まで残り一つと迫っていた。あと一つでアランを救えると思ったエリックはシエルの命を最後に奪おうとする。が、エリックの殺人を止めたい一心でシエルの前に飛び出たアランを切り、不覚にもアランの魂で千の魂が集まってしまった。絶望したエリックはセバスチャンに自分を殺せと頼み、最期はアランのデスサイズでセバスチャンによって殺された。彼が絶命すると同時に彼の中に保管されていた千の魂が舞っていった。