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主要人物編集

  • ジグ=クレイン

本作の主人公。23歳。12歳で傭兵団に拾われて以降、傭兵となる。

魔女討伐の依頼で討伐部隊に加わり、死闘の末に勝利するが肝心の依頼人が死亡する事故が発生し魔女を殺さず依頼放棄。その場で魔女シアーシャから「誰にも追われない場所まで連れて行く」護衛依頼を承諾し、彼女の「傭兵」となる。そして避難先に異大陸へ渡り、行動を共にする。

異大陸の「傭兵」の偏見を受けながら事件に巻き込まれ、波乱万丈な生活を送る事となる。

仕事としてシアーシャを第一に考えているが徐々に関係が変化していき、彼女の生活の面倒を見る他、機嫌が悪くなる事を理由に娼館を使うのを止めたりしている。

職業上、大陸で用いられる言語を三カ国話せる(読み書きは難しい)等、意外と博識。依頼受注に有利となる事から身だしなみにも気を遣う。

受け継いだ傭兵の流儀に習い、依頼人の為に情報の守秘・調査も個人で行い、日々鍛錬も欠かさない。

性格は冷静沈着。過酷な戦場を生き抜いてきた為、独特の死生観と達観した感性を持つ。

双刃剣(両剣)というかなり珍しい武器を得物とする。傭兵団時代、元軍人の指導役から軍隊式槍術を教わり、武器も(以外は)一通りは扱える(槍~鈍器等、年齢に伴い武器を変えていた)。

身体能力は非常に高く、魔術の発動時に術の種類に応じた「匂い」を感じ取ることが出来る。シアーシャ曰く「魔術行使の行程にある『指向性を与える』際の魔力反応を嗅ぎ取っている」との事。緊急時には様々な効果を持つ劇薬(大陸では合法)を用いる事も。

大陸出身故に魔力を持たず、特定の人物以外に秘匿している。その体質から回復術の効果上昇による恩恵がある反面、エネルギーの消費が激しく異常なまでの空腹となる。

長年の生き方である以上に「特定の団体に所属すると、もしもの時に自由に動けないから」と、異大陸側では社会的地位が低い傭兵でありつづけている。

飲酒を好み、ツマミにも拘りを見せる。普段から大食い。傭兵時代からの嗜好品としてお茶にも嗜みがある。

雄大な体躯を持ち、灰毛を短く揃えたその顔には多数の傷跡が残っている。年齢以上に老け顔。


  • シアーシャ

本作のもう一人の主人公にしてヒロイン。20代前半に見えるが、実年齢は200歳以上。

大陸に極僅かに生きる「魔女」。領域の侵入者のみ黙々と処理してきたことで「沈黙の魔女」と呼ばれている。

討伐部隊を迎え撃つが、加わっていたジグに敗北。死を覚悟するも、彼の依頼放棄で生かされた事で「誰にも追われない場所まで連れて行く」護衛を改めて依頼し、共に異大陸へ渡る。

魔法が存在している異大陸で自身の力を活かしたいと考え、冒険者となることを決意。ハリアンを拠点に人間社会に四苦八苦しながら活動する。

態度や口調は基本的に丁寧だが理性的とは言い難い人物。長きに渡る避難生活で世情にも疎く、オシャレや性すら無頓着。魔法に関する事だと好奇心旺盛で、図書館に通い知識を蓄え自室で魔術を開発している。依頼中、ジグに魔物や魔法の解説を担当する。

魔力量は膨大。様々な魔術を扱う中でを扱う魔術を得意としており、地面から巨大な錐や杭を多数生み出すことができる。異大陸の影響で新術も増えている。

迫害された記憶から人間を見下し、特定の人物(ジグ)以外に関心は持たない。魔女の種族特有なものなのか、時に上位種の雰囲気を纏い、その有無を言わせぬ絶対者の振る舞いは一部の人間に人外と認識されるようになる。

そして自分を魔女としてでなく「シアーシャ」と見てくれるジグに強い信頼を向けていくにつれて女の性に目覚め、胸を焦がす理由のわからない衝動に狂い始めていく。

一見、純朴そうな田舎娘に見えるが底知れぬ魔性を持ち、欲望に走った男達を死に陥れる事も。

腰程まで伸びた艶のある黒髪と吸い込まれるような混沌の蒼の瞳が特徴の美女。

背丈は女性より高めであるが、ジグより頭二つ分は低い。スタイルは抜群。


大陸の人間編集

  • コサック

ジグが懇意にしている情報屋の男で、ジグとは軽口を叩き合う仲。

ジグ達が異大陸に渡るための繋ぎをつけるが、久々に会った際の食事中の会話で、ジグの連れているシアーシャが「魔女」であることを悟る。

シアーシャを匿うジグの正気を疑ったが、最後にはジグの頼みを聞き入れてくれた。


  • ライエル

ジグがかつて所属していた傭兵団「百翼兵団」に所属していた傭兵。

ジグの先輩でもあり、傭兵団に拾われたばかりのジグの面倒を任されていた。

事情は不明だが異大陸に先遣隊として渡っており、後にジグと再会するが、「魔女」であるシアーシャの処遇でジグと対立し、最終的にジグに倒されることになる。

ジグにとって彼を斬ったことは決して軽いものではなく、折に触れてライエルが関わるエピソードを思い出すことがある。


冒険者ギルド編集

職員編集

  • カーク=ライト

ハリアン冒険者ギルド副頭取。

かつてはベイツ達と組み、腐敗した上層部を一掃し現在の地位に就いた人物。

澄人教に目を付けられたジグをギルド立ち入り禁止宣言し、終息後は解除した。以降はジグの有能性を認め、自腹で依頼をしている。

澄人教の一件以来、シアーシャを恐れている。魔女の威圧を耐え切る程の精神力を持つ。

勤務態度は実直で有能。お茶が趣味。眼鏡が特徴の壮年の男性。


  • アオイ=カスカベ

ハリアン冒険者ギルドの受付嬢。

常に不愛想だが、血の気の多い冒険者に対して一歩も引かずやり合う胆力の持ち主。

粗相をした弟に踵落としを行うなど、本人もなかなかの実力者。


  • シアン=イブリーズ

ハリアン冒険者ギルド冒険者の受付嬢。

体格は小柄で、冒険者に対しては今でもやや腰が引け気味。


アランのパーティー編集

全体が高水準かつ若年でまとまっている、非常に珍しいパーティー。

  • アラン=クローズ

冒険者。階級は五等級で、冒険者内でも有望株と受け止められている。

長剣だけでなく魔術も平均以上であるが、ジグは戦闘技術以上に、状況判断や不測の事態における対応能力を認めている。

モンスターの奇襲を受けるも、偶然狩場で戦っているのを盗み見していたジグの叫びに助けられる。現場をすぐに去ったジグがその場に居たことを突き止めると感謝の意を伝え、以降はジグ達と懇意となっていく。


  • リスティ

アランのパーティーに所属する女性冒険者。

弓による場を制圧するような連射が得意分野だが術も相応に扱え、作中では治癒の術を扱ったり、弓と魔術による不可視の刃で絶え間なく攻撃することもあった。


  • ライル

アランのパーティーに所属する男性冒険者。

口調は荒っぽいが思慮深く、豊富な経験を活かしてパーティーの舵取り役を担う。

剣と盾を巧みに扱う防御寄りの前衛で、複数の攻撃を盾でさばきながら最小の動きで敵を狩っていく。


  • マルト

アランのパーティーに所属する冒険者。

索敵と防御の術が得意。


エルシアのパーティー編集

  • エルシア=アーメット

銀髪と、目を覆う眼帯が特徴の女性冒険者。階級は三等級。ベイツからは「似非僧侶」と呼ばれている。

優れた術師であると同時に、ジグの両剣を受けてもびくともしない程の頑丈さと軽量さを兼ね合わせたを扱う。

また、眼帯の下には「龍眼」という特殊な瞳を持っている。見た目が「赤い眼球に縦に割れた闇色の瞳孔」とかなり特徴的。強制的に人の心の表層を読んでしまう特殊能力も持っているが、その見た目や能力が恐れられているため、周囲には隠している。

かつては澄人教に所属していたが、本人曰く「色々あって」抜けた過去を持つ。

アランを助けた冒険者がジグと見て接触するが、魔力を嗅ぎ取ったジグから飲んでいた水に下剤を盛られて一度は退散。二度目も魔力の発動をジグに読み取られ、一触即発の事態になる。

ドラッグ騒動の際にジグがアグリェーシャと戦っていたことがきっかけで、「ジグが問題のドラッグを使っている」と誤解。マフィアのカティアを護衛していたジグと問答に入り、相手の弁解を聞き入れずに先に手を出すも、最終的にジグに敗北。殺されはせずに龍眼のことも吹聴されなかったものの、武器を奪われて質に入れられるなど散々な目に遭う。


  • ザスプ=ログナー

エルシアのパーティーに所属する男性冒険者。階級は三等級。得物は二本の剣。

青年と呼べる若さでありながら三等級まで上り詰めたことから「天才」と評されている。


  • タイロン

エルシアのパーティーに所属する中年の男性冒険者。

大剣使いで、ジグの膂力と渡り合えるほど。


冒険者クラン「ワダツミ」編集

若手を優遇する方針を取っているクランだが、何の苦労もなく御膳立てをしてもらえる若手に反感を持つ一部の古参組と、実力に自信を持ちながらいつまでも自分達を一人前と認めない若手の間で軋轢がある。

  • ベイツ=ラゲート

「ワダツミ」所属のベテラン冒険者。闊達な性格だが、気配りがうまい。禿頭が特徴。

シアーシャが冒険者になりたての頃、ジグが離れている間、下心満載の男性冒険者がシアーシャに寄り付かないようにしてくれた。

ジグと「ワダツミ」で大揉めになった際には、その時の縁から騒ぎを鎮める役割を担った。若手だけで賞金首の魔物討伐を請け負った際、動けない自分の代わりにジグをメンバーの護衛として雇っている。


  • グロウ=ガラット

「ワダツミ」所属のベテラン冒険者。漫画版ではソフトモヒカンにしている。

あまり話さないがその分思慮深い。ベイツとよく行動を共にしている。

「ワダツミ」内で若手と古参の間で仲の悪い部分がある中、若手からも信頼を得ている。


  • アキト=カスカベ

「ワダツミ」の事務担当。

クラン内の人間が殺された事件で「犯人は両剣を扱っている」という情報からジグに目をつけ、クランの誘いにかこつけてジグをクランハウス内に誘う。ハウス内に招いたジグを問い詰めるが、守秘義務から質問にはっきりと答えないジグを犯人と誤解し、クランの冒険者をけしかけた。

途中でジグが犯人でない可能性に気づくも周囲が止まらず、ベイツまで出張ることになる大事となった。

その後は姉から踵落としを食らうほどに大目玉を食らった模様。後に、わだかまりを気にせずにベイツの依頼を受けてくれたジグに感謝している。


  • ケイン

「ワダツミ」所属の男性冒険者。武器は片手剣。

クラン内の人間が殺された事件でカスカベが招いたジグを犯人と決めつけ、交渉が決裂した際には丸腰のジグに真っ先に襲い掛かった。だが、ジグに武器として振り回され、気絶させられ、自身の武器も壊されてしまった。

登場時は血の気の荒さが目立ったが、本来は自分の実力やなすべきことを弁えている。ジグとシアーシャに絡もうとした冒険者たちに、安易に触れないよう警告したり、「ワダツミ」の若手による賞金首討伐の際には、ベイツの頼みでジグと共に後方支援に回り、緊急時には救援に向かった。


  • ミリーナ=クローズ

ワダツミの若手有望株とされる六等級冒険者。赤髪を後ろに束ねている、活発そうな雰囲気の女性。

先に紹介したアランの妹で、戦い方や魔術適正まで似通っている。

兄の後を追って冒険者になったはいいが、資金が尽きてしまい、途方に暮れていたところを拾われてワダツミの一員になった。

クランで暴れるジグを殺そうとするも、セツと二人がかりで素手のジグを仕留めきれなかった。

後に自身のスタミナ不足を自覚して自主練としてランニングを始めており、ジグも必要と感じたら対策に動ける彼女を評価している。


  • セツ=ミハバリ

ミリーナとコンビを組んでいるワダツミの六等級冒険者。青髪が特徴的な女性。

田舎の良家次女としての安穏とした暮らしに嫌気がさし出奔した。

得物は小回りの利くサーベルだが、強力な氷の魔術も扱える。“近接戦闘中に詠唱が困難”という魔術師の弱点を若くして克服した。

クランで暴れるジグを殺そうとするも、ミリーナと二人がかりで素手のジグを仕留めきれなかった。

「ワダツミ」の若手による魔物の「賞金首」討伐の際には若手の中心となり、想定外の事態にはジグの助力もあって乗り切った。


その他の冒険者編集

  • ノートン

ハリアンのギルドでも有数のクランである「シバシクル」のクランマスター。

三十代前半、金髪碧眼。人当たりの良い性格。両刃の大剣と黒い重鎧を扱う。


  • ウルバス

「鱗人」と呼ばれる爬虫類系の特徴を持つ異種族の冒険者。「緑鱗氏族」に属しているとの事。

自分達に害を為すのではと警戒するメンバーを抑えるなど冷静な性格で、恩義を大切にする性格。

魔獣の攻撃に押されていた所をジグに助けられ、以降懇意となる。


  • ハインツ=ロマーノ

冒険者。26歳の男性。ハルバードを扱うほか、風の魔術も扱える。

モンスター討伐で予想外の強敵に出くわし、仲間のリザを守るために殿を務める。

その後リザから死んだと思われていたが、実は重傷を負いながらも生きており、リザを驚かせた。


  • リンディア

小説版で登場する冒険者。緑がかった茶髪のミディアムヘアをしている。人懐っこく、結構押しが強い。

臨時パーティでシアーシャと組んだことがある。ジグの事を「おじ様」と呼んでいる。


  • リザ

ハインツのパートナーである冒険者。ボウガンを扱う。

後衛だが自己鍛錬も欠かしていないのか、疲労がある時でも息を切らさず大人一人を背負う体力を持っている。


町の住人編集

  • ガント=ボスコニル

ジグが通う武器屋、「エルネスタ工房」勤めの鍛冶職人。

腕はいいのだが神経質で気難しく、作る武器も性能はともかくニーズより自己満足を求めるところがある。

失言を悪気なしに放っては店員に折檻されているが、ジグとはなんだかんだでウマが合う。


  • シェスカ=エルネスタ

「エルネスタ工房」の従業員。

腕が良く装備を壊しては新調してくれて、倉庫の肥やしとなっていたガントの装備も使ってくれる上に、金もきっちり払ってくれるジグを良客とみて懇意とするなど、強かな一面を持つ。

マフィアであるカティアとは顔見知りの模様。


  • ドレア

繁華街の端にある小さな病院を経営している医者。ふくよかな体格。

彼の病院はワダツミも懇意にしている。

並外れた回復力を持つジグに興味を抱く。


裏稼業編集

バザルタ・ファミリー編集

ハリアンの北区を根城とするマフィア。

  • カティア=アルベルティ

肩口で切り揃えている茶髪が特徴。

バザルタ・ファミリーのボスの娘で、構成員からは「お嬢」と呼ばれている。

アグリェーシャの起こしたドラッグ騒動でジグを雇う。


  • ヴァンノ=ロータス

バザルタの次期首領とも目される、バザルタ・ファミリーの幹部。

年齢は40代で、灰色のトレンチコートがトレードマーク。関西弁を使う。蛇蝎という異名を持つ。

穏健派と見せかけて実は強硬派で、なあなあの付き合いをしているバザルタとカンタレラの現状を不満に思っている。

次期首領候補が起こしたジィンスゥ・ヤの子供が誘拐された事件で、イサナと接触。ジィンスゥ・ヤと手を組むための繋ぎをつけることに成功。

後にイサナとジグのやり取りから、ジグがかつてジィンスゥ・ヤと関わりを持っていたことに感づいてジグを脅すも、周囲から想定外の反応を得たことで目論みは外れる。のちにシアーシャと知り合うのだが、彼女の本質を知ってしまい、ジグの忠告に従ってシアーシャから手を引くことにした。


カンタレラ・ファミリー編集

ハリアンの南区を根城とするマフィア。

  • ベルトルド=ロマーニ

カンタレラ・ファミリーのボス。

太ってはいるものの眼力は衰えておらず、ボスとしてふさわしい貫録を持つ。


  • アンガス

ジグが初めて接触したハリアンのマフィアで、違法薬の売人をしている。

裏に対する対応をジグが心得ていることを察したことから裏事情を説明する。

実は別のマフィア組織であるアグリェーシャに取り込まれていた。


ジィンスゥ・ヤ編集

ハリアンの東区を根城とする裏組織。ハリアンの東からやってきた移民が母体となっており、本編から20年程前に当時バザルタ・ファミリーの縄張りだった東区を乗っ取り、抗戦の末に根城とした。

マフィアとやり合っても互角以上に渡り合う実力者がそろっている。一方で異種族の集まりということで官憲が動いてくれないほか、搦手には弱い一面もある。

  • イサナ・ゲイホーン

ジィンスゥ・ヤの幹部で、背中の中ほどまでに伸ばしている白髪と、笹穂のような耳(書籍では浅黒い肌)が特徴的な美女。年齢は26歳。

二等級冒険者でもあり、“白雷姫”という二つ名もある。

使いで、その実力は歴戦のジグをして五本の指に入ると認めるほど。奥の手として、雷の強化術を推進力とした超速の電磁抜刀術を持っている。

アンガスと接触していたジグを敵とみなして攻めかかり、重傷を負わせるも返り討ちに遭うが、彼女を殺すことでシアーシャに迷惑がかかる可能性から生かされた。

それ以来何かとジグに絡み、ジィンスゥ・ヤの子供が誘拐されたときには信頼のおける実力者としてジグを雇う。

ドラッグ騒動ではバザルタ・ファミリーの用心棒としてアグリェーシャのマカールと戦い、討ち取っている。


  • シュオウ

ジィンスゥ・ヤの構成員。

イサナほどではないが彼もまた実力者とジグは見ている。


  • ライカ=リュウロン

ジィンスゥ・ヤの構成員で、町では“刃鳴り”の二つ名を持つ賞金稼ぎとして名が知られている。

十代後半で赤茶色の髪と和風の着流しが特徴。線の細い体つきだが鍛えられたことで絞られている。

弱冠十代にしてイサナと同じ達人の域にまで至った二刀使いだが、殺しを楽しむ殺人衝動を抱えている。当人は受け入れてはいるのだが、周囲から疎まれているのを理解しているため、部族とも距離をとっていた。

部族の子供が誘拐された事件でジグと出会う。当初は非協力的だったのだが、自身の殺人衝動をジグにあっさり受け入れられたばかりか、むしろ衝動を向き合えていることを褒められてしまい、呆気に取られたのちに事態解決の協力を引き受ける。


アグリェーシャ編集

ハリアンより西のストリゴに本拠地を置くマフィア。

規模は大きいが、薬物に躊躇いや節操が無さ過ぎて、街そのものを腐らせてしまうまで薬物を出回らせたという。

  • マカール

アグリェーシャの構成員。得物は曲刀。

本来の実力もかなりのものだが、狂暴になる上に人体に異常な回復力をもたらす特殊なドラッグを扱う。

ジグと戦闘になった時はドラッグで力を得るもジグに片手を斬り飛ばされ、ジャイコフの援護もあって撤退。

その後、バザルタ・ファミリーと本格的な抗争となった際にも矢面に立つが、用心棒となったイサナによって倒された。


  • ジャイコフ

アグリェーシャの構成員。大弓を扱うほか、奥の手として周囲から意識をそらさせる欺瞞の魔術を使用できる。

先遣隊としてハリアンに乗り込むが、手勢を失い実質的に潜入は失敗。挽回策としてカティアを狙うが、手こずっている内に追いついたジグによって止められ、さらには掴んだ右腕を捻られ続けて引きちぎられてしまった。


カララク編集

ストリゴに本拠とするマフィア。

  • ウィルダイト

カララクのボス。


ファミリア編集

ストリゴを本拠とするマフィア。構成員の大半が亜人で構成されているのが特徴。

  • クロコス

ファミリアのボスを務める鱗人。所々傷ついた黒い鱗と赤い瞳が特徴。


  • バルジ

ファミリアに所属する狼の亜人。


  • レナード

ファミリアに所属する狐の亜人。


澄人教編集

  • ヤサエル=バーロン

ハリアンの町における澄人教の最高責任者。

荒事専門に育成された僧兵の中でも歴戦の猛者である「免罪官」の勲を与えられており、ジグ以上の錫杖の技量と魔術を巧みに扱う戦闘技術の持ち主。

澄人教には狂信的な信仰を見せる一方、自分の為した殺害行為を「己の選択の結果」と受け止める一本筋の通った人物。

その生き方はジグにとって「もう一人の自分」のような存在であった。

年齢は三十代半ば、金髪に白い肌、褐色の瞳の持ち主。


魔女編集

  • シャナイア

ストリゴを拠点にしている自称「魔術師」。

アグリェーシャの構成員との戦闘で転移してしまったジグと廃れた教会で出会った。

ハリアンに戻る手助けをする代わりに「強い男(伴侶)を探す」を依頼し、共に行動する。幾度も彼を洗脳しようとするが心身共に剛健なジグを男性として意識し、惹かれていく。

性格はマイペースで間延びした話し方をする。何故か魔術を使わず貧困生活を送っている。

様々な魔術を扱う中で洗脳隠密といった暗躍に特化した魔術を得意としている。

ボリュームのある紫色の長髪に金色の瞳を持つ美少女。外見年齢は十代後半。

襤褸の服を着ていたが、ジグに澄人教の修道女の衣服を与えらえた(教徒の証である十字架は後に外した)。


関連タグ編集

魔女と傭兵

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魔女と傭兵 まじょとようへい

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