概要
作中の名悪役であるフリーザと同系列の一族。
原作ではフリーザとその父・コルド大王しか登場していないが、劇場版アニメのクウラをはじめ後年の派生作品で同族のキャラクターが数多く登場している。
艶のある球体のような頭部に三本指の足、爬虫類のような尻尾に装甲のような白い外骨格などの身体的特徴が共通しており、頭部や体の各所からツノを生やした者も多い。また、フリーザやクウラのように変身形態を持つ者も存在する。
なお、女性タイプは(現在のところ)登場しておらず、存在するか否かは不明。
性格としては、コルド大王やフリーザなどの突然変異で生まれた悪名高い人物たちの影響で「凶暴な種族」と思われがちだが、実際のところ、一族の大半はおとなしい性格であるらしい(ただしプライドが高く尊大な性格の者も多い)。そのため、同族の中には種族の悪印象を広めたフリーザ父子に対して反感を覚える者もいる様子。
ゲーム『ドラゴンボールヒーローズシリーズ』および『ドラゴンボールゼノバースシリーズ』では、プレイヤー専用のアバターのひとつとしてこの種族が選択可能。
『ゼノバース』では主人公として選択可能なので当然正義の味方ではあるのだが、事情を知らないキャラからはフリーザの同族として敵意を向けられる場合もある。
なお、(派生作品を含む)該当キャラクター名は概ね「冷たいもの」を由来としている。
該当するキャラクター
原作に登場
フリーザ
ナメック星編における諸悪の根源。
その圧倒的な力から「宇宙の帝王」と称され、界王たちすら彼の悪事を放置せざるを得ないという。
コルド大王
フリーザの父。
一族の中でも特に戦闘力が高い突然変異種で、その狂暴性や残忍性も極めて強いという。
フリーザは、彼のこうした特性を色濃く引き継いだ存在とされる。
派生作品にて登場
クウラ
劇場版アニメ『とびっきりの最強対最強』から登場。コルド大王の息子で、フリーザの兄。
フリーザを遥かに凌ぐ戦闘力を誇り「宇宙最強」を自負する。
4段階の変身形態を持つフリーザを超える5段階までの変身が可能(劇中では登場時で既に第四形態)。
クリーザ
(ただし、本作は『ドラゴンボール』のパロディ作品であり原作との相違点も多い)。
父親譲りの高い戦闘力を持つものの、ギャグ漫画の世界ではそうした力も思ったように振るえず、最終的にネコマジンのサッカー友達になっていた。
チルド
スピンオフ作品『エピソードオブバーダック』に登場するフリーザの遠い先祖。
宇宙海賊団を率い、自らを「宇宙最強」と自負するが、惑星プラントにて対峙したバーダック(何故か過去にタイムスリップした)に倒される。
フロスト
『ドラゴンボール超』に登場。第6宇宙のフリーザ一族の戦士。アニメ版と漫画版で設定が異なる。表向きは礼儀正しい振る舞いをするが、本性は極悪人。
戦闘においては、試合に凶器(毒針)を用いたり事故と見立てて相手を殺そうとするなど卑劣な手段を用いる。
アニメ版では表向きは平和維持軍に所属し宇宙平和賞を受賞するなどいい人っぽく振る舞っているが、その裏では宇宙海賊の首領として君臨し、部下を差し向けて戦争を誘発させている。また、それに第6宇宙のサイヤ人も巻き込まれていることにより、第6宇宙のサイヤ人とも因縁のある人物となっている。なお、この件でキャベ達に本性がバレてしまい、キャベを驚愕させた。ヴァドスとは報酬として、その悪事の支援をしてもらうという契約を結んでいたらしい。
漫画版では試合の報酬がなかった為に早く終わらせたい一心で毒針を使ったという設定となっている。また、キャベ達も彼の本性を見てなお倒されたことに動揺するというレベルで済んでいるので、最初から本性を知られていた可能性が高い。
ゲーム作品での扱い
ドラゴンボールヒーローズ
ヒーローアバターの一つとして登場。
クラスアップするとフリーザやクウラのような変身形態に成長する。ゴッドクラスアップではゴールデン化も。
パワー(攻撃力)重視に成長し、必殺技発動時にダメージアップと特殊効果を与えるCAA「バースト」が使える。この種族は、原作者の「鳥山明」がこの為にわざわざキャラデザインをしたのである。ヒーロータイプのデフォルト名は「フローズ」
ドラゴンボールゼノバース
同じくアバターの一つとして登場。
尻尾を生かした多段コンボや移動速度に特化されているが、攻撃力は低め。
『2』からは種族専用の覚醒技としてゴールデン化が登場。通常気弾が紫色のレーザー型に変化し、弾速・連射性などが強化される。