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概要

プリキュアシリーズで失言になった台詞はいくつもあるが、その中で有名になった3つの台詞を下記に示す。

  • 「あなたなんてプリキュアというだけで、友達でも何でもないんだから!」
    • 登場作品&話数・発言者:『ふたりはプリキュア』第8話・美墨なぎさ
      • ほのかのおせっかいに反発したなぎさが思わず言ってしまったセリフ。このことが元でほのかはなぎさとコンビを組むことに自信を無くすほど思い悩み、一時自分のコミューンをなぎさに渡してしまった。
  • 「口を開けばのぞみ、のぞみって、あんた他に友達いないの?
    • 登場作品&話数・発言者:『Yes!プリキュア5』第23話・夏木りん
      • 蝶の飾りを壊したのぞみ(&ミルク)に対する怒りが収まらないりんが、必死にのぞみをフォローするうららに対して皮肉を込めて放った台詞。さすがのうららも頭にきて「のぞみさんとうまくいっていないからって八つ当たりしないでください!」と返し言い合いになった。
      • このセリフの闇が深いのは、「りんはうららを友達とは思っていない」と捉えられかねられないところである。23話のことなので、りんとうららは半年近くプリキュア仲間として付き合ってきたにも関わらず、ということだ。上記のなぎさのセリフがまだ8話時点なことと比較すると非常に重い。
      • ただ、体育会系のりんとしては、下級生のうららはあくまで「可愛い後輩」であって、自分と対等な友人関係としては捉えにくいところはあってもおかしくはない。このセリフについても「のぞみはああ見えてもあなたにとっては先輩なんだから、馴れ馴れしくするのも程々にしなさい」と先輩の立場から注意を促す意図もあったのかもしれない。
  • せつななんて子、元々いなかったのよ!」
    • 登場作品&話数・発言者:『フレッシュプリキュア!』第23話・蒼乃美希
      • せつなの正体がイースと知ってしまいふさぎ込むラブに対して美希が放った言葉。元々せつなはイースの仮の姿だったので言っていることは間違いないし、美希はラブに立ち直ってほしいがために心を鬼にして言ったのだがせつなの存在、ひいては自分とせつなの友情を否定されたと感じたラブはこれに反発して部屋を飛び出してしまった。

なんでネタ扱いされているのか

こうした失言は、むろん誰もが多かれ少なかれ持っている「人間の一面」であり、程度の差はあれ「よくあること」。

放送禁止用語のようなものが使われているわけでもなく、別にそこまでネタにしていじるようなものではないと感じるのが普通の感覚だろう。

実はこれらがネタになる理由は、初代プロデューサーの鷲尾天「プリキュアたちには人を傷つけるような言葉を使わせないというルールが存在している」と各所で明言していたことが背景にある。

要するに「じゃあこれらの失言はルール違反じゃないの? いいの?」というツッコミが背景にあるというわけだ。

ただ、プリキュアシリーズには厳しいタブーがあるというのは過剰評価であり、実際にはそこまでガチガチに教条的に守られているわけではないというのは年季の入ったファンなら結構知られるところでもある。水着だってたまに出てきているのだから。

結局重要なのは、子供達に何を伝えたいのかということである。

これらの暴言・失言は別にただそれだけで終わっているものではなく、「成長描写」として扱われている。

事実なぎさはケンカしながらもほのかとともにザケンナーを倒し、その後家族のアドバイスや間違って持ってきたプリキュア手帳を見てお互い相手の本音を知ってから名前で呼び合うようになり、りんは絶望の仮面を被らされたのちのぞみの説得で立ち直り女優もプリキュアも諦めないといううららを応援するようになり、美希もせつながプリキュアになってからはラブとともにせつなを受け入れ、美希に言われたラブの方もカオルちゃんのアドバイスで美希の真意を理解してせつなに向き合う勇気を持った。

余談

実は「Go!プリンセスプリキュア」38話でも、大失言が起きた(はるカナショック)。そのため、現在ではプリキュア三大失言は「プリキュア四大失言」になりつつある。

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