概要
『パシフィック・リム:アップライジング』に登場する怪獣。命名者はハーマン・ゴットリーブ。
セリザワスケールを用いたランクは、前作に登場した「大魔獣帝」ことスラターンと同じカテゴリー5である。
メガ東京を襲撃したユニットでは唯一の完全な二足歩行で、見た目か性質のどちらかが白亜紀の獣脚類のティラノサウルスに酷似しているとされる。頭部は閉じて防御モードになるほか、あらゆる攻撃の運動エネルギーを吸収して自身の力に換えたり、反射または自身の武器として使うことができる (設定本によればプラズマクロー)。スラターンよりも小柄だが、カテゴリー5にふさわしいパワーと防御力を誇る。
- 敵のエネルギーを利用しているとはいえイェーガー達を片腕の一撃で相当の距離をふっ飛ばしており (ブレーサー・フェニックスの場合は高層ビルをいくつも貫通させた)、ジプシー・デンジャーのグラビティースリングによって何棟もの高層ビルを直撃されたがものともしていない。
- 単純な比較にはならないが、2014年のゴジラやシン・ゴジラは高層ビルの落下でダメージを負ったり動きを束縛される。
ライジンのエネルギー反射能力は、レザーバックとオオタチの特殊能力とは以下の共通点またはミックスさせたような部分と対称的な部分がある。見た目も、展開可能な部分を持つ特徴的な体型の爬虫類型と、レザーバックとオオタチを合わせたかのような部分がある。
- 受動的だが攻撃への転用が可能
- エネルギー系の能力だが直接的な飛び道具ではない (作中のある描写から遠距離攻撃は可能と思われる)
- 攻防一体の能力であり、イェーガーの攻撃によって能力が破壊されることはない
劇中では、本性を現したドローン・イェーガーの手によって太平洋沿岸に開かれた裂け目から出現。同様にして東シナ海から出現したハクジャ、ロシア (または北米大陸方面)から出現したシュライクソーンと共に、富士山に自分たちの血液を流し込んで大噴火させるためにメガ東京を襲撃する。
更に、上記2体に加え小型怪獣リッパーズ達と合体して巨大なメガ・カイジュウとなり、ジプシー・アベンジャー達と死闘を繰り広げる。
見た目と名前は、10年前の戦いで討伐されたカテゴリー4のライジュウと似ている部分がある。他の怪獣よりも赤系が入った派手な体色というのも一緒である。だがその強さはライジュウを遥かに凌ぎ、ハーマンのネーミングセンスの良さが伺える。
余談
- 公式のデータによれば、ライジンはメガ東京に上陸する以前に人類と遭遇していたらしい。
- 日本版のパンフレットでは全員の名前と姿が一致しなかった(ハクジャに至っては姿すら…)。もっとも、イェーガーの武装や怪獣のカテゴリーなど、原語とは異なったデータや名称などが見られるのも本シリーズの特徴なのかもしれない。