概要
ゲーム中ではシステムメッセージなどで使用されているのが確認できるが、ストーリー中でこの名称が使われることはほとんどない。
ゲーム中では司令部で行える「建造」でメンタルキューブと呼ばれるアイテムと資金を消費することでランダムで1人自軍に加えることができる。
その他にも、敵を倒した際のドロップ、任務(クエスト)の達成報酬などの形で入手することが可能。
「少女」という名称だが、大人の姿をした者やヴァンパイアや寧海のように飲酒する者もいる。
他の艦艇や指揮官から止められていないことからみて、成人と認識されている模様。
見た目通りの年齢と精神性を持つ艦船少女も多く存在する。
設定
メンタルキューブから生み出される「人の姿をした艦船」であり、劇中世界とは違うどこかの世界で起きた「大戦」と呼ばれる戦争の記憶を持つ。
ただし、ここでいう「記憶」とは厳密には彼女たちのモデルである軍艦自体がその生涯において経験した「記録」であり、モデルに関わった人間たちの記憶ではないので注意が必要。
それを示す例としてミッドウェー海戦における「運命の5分間」のことを聞かれても知らない素振りを見せる赤城、原子爆弾のことを聞かれても「よくわからない」と答えるインディアナポリスなどが挙げられる。
(前者は「運命の5分間」の逸話は赤城の戦没後に語られるようになったこと、後者はインディアナポリスが関わっていたのはあくまでも輸送した材料の一部であることに加え、彼女自身は原爆投下が行われる前に戦没しているため)
また、艦船少女の多くは上述した「記憶」のことをあまり気にしておらず、ほとんどの者は「そういうこともあった」もしくは「自分であって自分ではない者のこと」として割り切っている模様。
もちろん、今もなおこの「記憶」に引きずられているかのような様子が描写されている者も少なからず存在する。
運営ツイッターの設定紹介において、司令部や指揮官の手で敵性艦への人格認識機構を無効化できる(つまり、敵を自分達と同じ人格ある存在として認識できなくなる)というブラックな設定が明かされている。
以下、ゲーム本編のネタバレが含まれております。ご注意ください。
実は艦船少女を生み出すメンタルキューブこそセイレーンが人類に意図的に流出させた「力の一部」の正体である。
つまり、艦船少女自体がセイレーンによって生み出された存在だったりする。
セイレーンは人類に敵対的な存在であるが、自分たちが進めている「計画」を実現させるためには人類の力が不可欠があるため、彼我のパワーバランスを調整する目的で彼らに艦船少女という存在をもたらした。
また、艦船少女には「素体」と呼ばれるオリジナルと「駒」と呼ばれる複製体の二種類が存在し、後者は同一の個体が劇中世界に何体も存在する。
史実における連合国をモデルとしているアズールレーンに重桜の艦船である明石や不知火、綾波などが存在するのはこのため。
各ステージの道中に同じ艦船少女が何度も出現するのもこれが理由と思われる。
なお、プレイヤーである指揮官が作中自軍の戦力として保有できる艦船少女は全て「駒」である。
駒
「素体」をベースに生み出された艦船少女の複製体。いわゆるクローン。
ゲーム中に登場する艦船少女のほとんどがこの「駒」である。
ここまで述べてきたとおり「記憶」のみを保有しているが、人間とコミュニケーションを取りやすくするためか、ある程度の人間性は与えられている。
(その割にはキャラクターがやたらと濃い者が多い気もするが……)
稀に「駒」の中から「覚醒」を果たした者が出現する。
この「覚醒」がどのような現象で、どのような条件を果たせば発現するのかなどの詳細は明らかにされてはいないが
- 基本的なスペックが「素体」に匹敵するレベルまで底上げされる
- 自らの「素体」のみが有している情報を自らの「素体」から無意識に引き出すことができる
- 記憶や人格が「素体」寄りになる(これにより「覚醒」前後に自身の記憶が曖昧になるなどの症状が出る)
- 「聖域」における「素体」からの支配を受け付けなくなる
といった恩恵が「覚醒」を果たすことで得られることが現時点で判明している。
ストーリー中、明確に「覚醒」したことを言及されている「駒」は2017年11月現在、イベント『紅染の来訪者』に登場した瑞鶴のみだが、それ以前から登場していたキャラクターでは本編における赤城と飛龍が「覚醒」していたのではないかと思わしき模写がある。
(両者とも「あのお方」のことを言及していること、口調が自軍のものと異なることなどが理由に挙げられる)
また、瑞鶴と共に上記イベントに登場した翔鶴が「覚醒」の兆しを見せている。
この「駒」同士で、一人または複数人を素材として用いる事により特定の一人の「駒」を強化、および限界突破させる事ができる。
ゲーム内の設定的にはともかく、実際のプレイ中では強化次第では「素体」にも十分善戦可能なレベルにまで強くなれる。
余談
一つのオリジナルから複数の分身を生み出し、その分身が同時に存在出来る点は
どこぞの英霊召喚システムとよく似ている。
実在してなくても人々の思いがあれば具現化できる点も共通する。