概要
四方を守護する四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)に対し、中央を守護するものとして黄龍(黄竜)または麒麟を加え、五行と対応するようにしたもの。
五獣とも。
麒麟はこの場合、(中国語の時点で)黄麟とも表記されており、黄龍と同一視される事もある。
他にも、勾陳(勾陣)が代わりとなったり、騰蛇が加わって六神となる事も。
なお、麒麟は四霊としては白虎に対応しており、黄龍も(応龍と同一視される事があるため)青龍に対応しており、どちらにしても少々ややこしい事になっている。
逆に、青龍と黄龍に対して、朱雀、白虎、玄武も龍(赤龍、白龍、黒龍)に置き換えた形の五龍というものも存在。
類似のもので、中央に人間あるいは聖人を当てるものもあるが、そちらは五虫という考えに基いており、主に四霊との組み合わせとなっている。