フィオレ
ふぃおれ
曖昧さ回避
- イタリア語で「花」を意味する単語。
- 劇場版『美少女戦士セーラームーンR』に登場する敵キャラ。本項で解説
- 漫画『クロノクルセイド』の登場人物。本名は「フロレット・ハーベンハイト」。
- 小説『Fate/Apocrypha』の登場人物。→フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
「孤独が、僕や衛くんの孤独がお前たちに分かってたまるか。孤独を知らぬお前に!」
「そうさ、衛くんは誰にも渡さない・・・みんな僕と一緒にここで燃え尽きるんだ‼」
概要
『劇場版セーラームーンR』の主要登場人物であるヒューマノイドタイプの植物型異星人。
なお、容姿がそっくりな事やヒューマノイドタイプの植物型異星人ということから、アニメオリジナルエピソードの“魔界樹編”に登場するエイリアンのアンとエイルとは何かしらの繋がりがある可能性が高いが、実際の所については不明。
何処かで見覚えが有る様な地球人の青年の姿になる事や、戦闘の際は先が鋭く尖った爪を使って相手を刺し貫く事が出来るようだ。
地場衛が小さい頃出会った存在で、いつ、どこで生まれたのかは定かではないが、自分と同じく孤独な心も持っている仲間を求めてたった一人で宇宙を漂流していた頃に偶然流れ着いた地球で衛と出会い彼と親しくなるが、地球の環境に馴染めず、フィオレは地球に留まる事は出来なかった。
その為、やむなく地球から去ることを決意し、衛に分からを告げるが、その時に衛から別れの餞別として一輪のバラをもらい、その事に感動した彼はそのお返しの花を持ってくるという約束を交わした。
そして遂に衛に渡すに相応しい花を見つけ出した彼だったが、実はその花は過去いくつのも星々を滅ぼしてきた悪魔の花キセニアンであり、心の弱さに付け込まれてキセニアンに憑りつかれ心を支配されしまったフィオレは、大親友の衛を孤独にした地球人に復讐を兼ねて彼に約束の花を渡す為に、地球の侵略と地球人の皆殺しを目論む様になってしまう。
衛に対してやや同性愛気味な執着心(正確には偶々好意を抱いた人物が“男”だったというだけなのだが)を持っており、キセニアンに心を支配された事で、その思いは歪んだ形で増幅されており、衛に寄り添っているうさぎに激しい憎悪を抱いており、彼女を抹殺する事に異常までの執念を燃やしている。
キセイニアンに寄生されてからは、憎しみの感情に支配されており、キセニアンを通じて彼女の分身体である花妖魔たちを自在に操り人間たちからエナジーを奪い取る能力を得ている模様。
ただし、描写からあくまでもキセニアンは彼の憎しみの感情を増幅して憑りついているらしく、彼が動揺して憎しみの感情が薄れるとその力は途端に弱体化するようだ。
最終形態
セーラー戦士たちとの最終決戦において仲間を互いに思いやるセーラー戦士たちの姿を見て動揺するフィオレの姿を見たキセニアンが、彼の動揺を抑え込むべく宿主のフィオレと合体した姿。
髪の毛の緑色だった部分とピンク色だった部分が逆転しており、全体的にピンク色になぅった容姿をしており、彼の心臓がある部分をキセニアンの腕が怪しく蠢いているという不気味な容姿をしている。
体にまとわりついているキセニアンの触手を使って相手を拘束したり、直接エナジーを吸い取る事ができるようになっており、これを用いて相手を刺し貫くことも可能なようだ。
この力を使ってセーラームーンを拘束してエナジーを根こそぎ奪った後、止めを刺そうとするが、衛=タキシード仮面がムーンを護るために自分に向かって薔薇を投げた事にショックを受けた事により、憎しみの力を失い元の姿へと戻る(それと同時に寄生しているキセニアン以外の妖魔花は消滅している)。
しかし今度はそのショックを利用したキセニアンの誘導で、今度はキセニアンの咲き誇っていた小惑星を地球へと衝突させてムーンたちを始めとするセーラー戦士たちを密連れに地球諸共無理心中を目論むが、最後は怯える自分にムーンが投げ掛けた「だいじょうぶよ。あなたは一人なんかじゃない」という言葉と“幻の銀水晶”の光に包まれて垣間見た過去の真実(ネタバレになるので、実際に観てみる事をお勧めする)を知り、完全に憎しみの感情は無くなって行き、キセニアン諸共、銀水晶の光に飲み込まれて消えていった………。
その後、小惑星衝突を回避するために“幻の銀水晶”に力を開放し命を失ったうさぎと衛の前に本来の姿だと思われる幼い頃の衛と出会った時の姿である少年の姿で現れると、2度も自分を救ってくれたムーンと衛に感謝の言葉を送るとともに自身のエナジーから作り出した“命の花”=幼い衛に約束していた花を大人になった衛に渡し、再びどこか遠くの世界へと旅立っていった………。
その後、SFCソフト『美少女戦士セーラームーン Anothe Story』においてヘル・デスティニーの運命改変によって復活。再びセーラー戦士達の前に立ち塞がるが、駆けつけたタキシード仮面に阻まれた為、彼と対決する事になるがその後の顛末については不明。ちなみにあくまでもイベントキャラである為、セーラー戦士たちと対決することは無い。
余談
幾原監督はtwitterで”「ホモくさい。だがそこがいい」と言われました>フィオレ。 ”と語っている。