「この星の人間たちのエナジー、気に入ったわ」
「フィオレ、騙されないで。セーラームーンはあなたから衛くんを奪おうとするずるい子よ…」
CV:冬馬由美
概要
映画『美少女戦士セーラームーンR』に登場する毒々しい花弁に包まれた妖艶な美女の上半身を持つ妖花。
惑星に満ちているエナジーを根こそぎ奪い取り子孫を残して繁栄して来た種族で、今までキセニアンに滅ぼされた星々が数知れず、その悪名は月の王国シルバー・ミレニアムでも古くから伝説として語り継がれてきたほどである。
ただし所詮ただの植物である為、自身の意思で動きまわる事は出来ず、戦闘能力すら持たない存在。つまり単体では何一つできない非常に非力な生命体である。
しかしキセニアンの真の恐ろしさはそこではない。
動けない彼女たちは、人間(より正確には心を持つ知的生命体)誰しもが持つ心の弱さに付け込み寄生し、宿主を洗脳する。
そして寄生した宿主を媒介にしてその星に満ちているエナジーを根こそぎ奪って滅ぼしてしまうのである。
また、エナジーを蓄えることで自身の種子をベースにして自分の分身体を無限に生みだすことも可能であり、エナジーの吸収量や個体差はあるものの生み出された分身達は本体と違って強大な戦闘力を兼ね備えているという特徴を持つ。
また宿主と合体する事でパワーアップすることも可能。
劇中ではフィオレの孤独な心に付け込んで寄生すると、彼が慕っている衛のためだと称して根も葉も無い嘘を吹き込んで操り、地球へと侵入。
地球を新たな繁殖場にしようと目論むが、最後は“幻の銀水晶”の力で心を取り戻したフィオレと共に銀水晶の光に飲み込まれて消滅した。
元ネタ
フィオレがテレビアニメシリーズ美少女戦士セーラームーンRのオリジナル、魔界樹編に登場する男性エイリアンのエイルをモチーフにしているのと同様に、キセニアンは女性エイリアンのアンと配色が同じ。
またエイルとアンがエナジーを巡廻させる魔界樹は植物でありながら意志を持つという点がキセニアンと共通している。
しかし幾原邦彦監督曰く、彼が最初に携わったアニメのセーラームーン(無印)の第6話に登場するキュレネの人間形態をモチーフにしているとのこと。