teamfortress2
ちーむふぉーとれすつー
TeamFortress2とはValve Softwera社が運営しているFPSゲームである。元々はパッケージ販売も行われていた有料ゲームだったが、2011年より基本無料化。
前身となったTeamFortress無印はスポーツFPSにクラスの概念を始めて持ち込んだ作品と言われており、その流れを汲む本作は無印時代以上に先鋭化された長所短所を持つ9クラスを操作して戦う。誰にでも楽しめるFPSとして作られており、実際クラス間の相性に依る所が大きいためエイムや立ち回りが甘いFPS初心者でも気軽に楽しめるようになっている。
他にはない特徴として他のFPSではマナー違反とされる挑発行為が公式のアクション、セリフとして多数用意されている。(もちろんチャットで他人をなじるのはマナー違反)
ストーリー
19世紀、Mann co.(Mann & Sons Munitions Concern)と呼ばれる兵器会社を経営していたイギリスの資産家であるゼパニア・マン(Zepheniah Mann)はアメリカに兵器工場を作り一儲けするという夢があり、息子のブルターク・マン(Blutarch Mann)とレドモンド・マン(Redmond Mann)に勧められるまま未開拓の広大な土地を買った。
彼はまず武器製造の材料を得る採掘場を作るため、購入した土地の中で採掘に適した場所を探す旅をしていたが、その過程でさまざまな風土病を患い、その上自分の土地が何の役にも立たないただの砂漠であることを知り一気に老け込んでしまい、絶望の中でひとつの遺書を残し死んでしまった。
彼の残した遺書にはこう書かれていた。
最も親愛なる使用人、エリザベス(Elizabeth)にはゼパニアの財産の残りを。忠実な側近であるバルナバス・ヘイル(Barnabas Hale)にはMann co.を。そしてブルタークとレドモンドには購入した広大な土地と「協力関係」という「呪い」を残すことにした、と。
ブルタークとレドモンドは仲の良い兄弟であった。
しかしゼパニアの遺書によって土地が均等に分け相続されることが決まると、より価値のある土地を得ようと二人の仲はだんだん悪くなり、ついにはゼパニアの目論見通りに終わりのない争いが始まることとなった。
20世紀、ラディガン・コナー(Radigan Conagher)の作った生命維持装置によって生きながらえてきたブルタークとレドモンドはそれぞれBLU(The Builders League United 建築者同盟連合)とRED(Reliable Excavation (and) Demolition 確実な発掘と解体)と呼ばれる企業連合体を作り上げ、傭兵を雇い争いを続けていた。
TF Industries最高責任者のThe Administratorことヘレン(Helen)は、バルナバス・ヘイルの子孫であるMann co.社長のサクストン・ヘイル(Saxton Hale)の支援を受けつつ、この二つの企業連合体を裏で支配し、争いをコントロールしていた。
クラス
スカウト(Scout)
ボストン出身の野球ファンの青年。全クラスの中でもっとも足が速い。
お調子者で口がものすごい悪く(このゲームのキャラクターはだいたい口が悪いが…)、セリフは意味がわかるとムカつくものが多い。(例:(制圧時)え、何?泣いちゃう?ねぇ泣いちゃうの??)
愛飲しているBonk! Atomic Punchという炭酸飲料は核分裂チェリー味とプルトニウムベリー味というトンデモジュースである。
童貞疑惑アリ。
余談だが、スカウトの中の人はyoutuberであり、スカウトの声でカバー曲を歌うなど自ら積極的に素材提供をしている。
ソルジャー(Soldier)
歴戦の兵士(従軍経験ナシ。勝手に欧州に渡航してナチと戦っていた義勇(?)兵。要するにただの戦争ヲタクなのだが従軍経験が無かったことは彼にとってコンプレックスであり、それを指摘すること(エセ軍人呼ばわり)は彼にとって禁句である)。ロケットランチャーを使った攻撃と、ロケットジャンプによる移動で戦う万能な戦闘クラス。
狂信的なアメリカ愛国者であり、ナチだの共産主義者だの罵ってくる。セリフはハートマン軍曹のパロディが多い。しかしながら多国籍のチームの中で最も人当たりがいいのが彼で、むしろ他国の人間との交流は積極的であり、軍事オタクであるが故にそれらしい台詞をパロってるだけで本気で人種差別的思想を持ち合わせているわけではない。
長髪禁止、大声で話す、リブステーキは骨ごと食う、拠点は死守するという男の守るべき四か条を元に行動しており、クリスマスのボランティア(!)でサンタクロースの格好をして寄ってきた子供を角刈りにしていた。
自宅の表札はJane Doeとなっているが、これはアメリカだと山田太郎とか名無しの権兵衛的な名前でおそらく偽名。というかなぜか女性名。
公式のコミックに於いてREDのソルジャーが戦友たちと会話をしているが、戦友は自分で描いたと思われる衝立で、涙を誘うものがある。
ちなみにBLUのソルジャーはREDのデモマンと親友だった。
なお、REDのソルジャーはヘビーの妹と交際中。
パイロ(Pyro)
耐火服に身を包んだ放火魔。出身地や性別が不明であり、ガスマスクをかぶっているせいで何を喋っているかもわからない。武器の特性上、スパイの一番の天敵である。
メイン武器の火炎放射器は命中した相手に延焼ダメージを与えられるが射程が短く工夫が必要。他にも無敵状態で突っ込んできた敵を跳ね返したりなど攻撃クラスだが補助向きのクラス。
TF2の癒しキャラであり性別不明、モゴモゴ、ガスマスクという設定から日本はおろか海外でもパイロ女の子ネタが盛ん。
ちなみに初代パイロはなんとあのエイブラハム・リンカーンである。
挑発で波動拳が出る。
最後に公式トレイラーが出たクラスで、最もキチガイの度合いが振り切れたキャラである。
一見無慈悲な放火魔に見える彼女(?)であるが、そのマスク越しに見える光景は・・・
デモマン(Demoman)
スコットランド出身の隻眼の呑んだくれ爆弾魔。粘着爆弾を使って拠点防御や、敵エンジニアの作った建造物を破壊するのが主な任務。DemomanはDemolition Man(破壊屋)の略。
その設定からは想像しづらいが働き口を傭兵とは別に3つも持っておりその年収はなんと約五億ドルである。それでも彼の母は夫である父親がそれ以上に働き口を持っていたことを尺定規にしてもっと働けと言ってくるのだが。
本名はTavish Degrootで、公式に彼の名を冠するDeGroot Keepという古城のマップがありデモマン一家の肖像画が飾ってある。
REDのデモマンはBLUのソルジャーと親友であったが、The Administratorの目論見によりいとも簡単に友情を崩されてしまった。今では元気に殺しあう仲である。
愛飲してるものはスクランピー酒(シードルと作り方が同様の林檎酒だが、シードルより度数が高くアップルワインに近い。)
なお、生粋のスコットランド人でありながら黒人というのは本来現実では有り得ないのだが、彼の場合そのままスコットランド人通りに白人として出したのでは見分けがつかないという理由で黒人となった。(現実のイギリスでは黒人はアメリカと同様身近で当たり前の存在だが彼らの先祖はアメリカとは経緯が違う。イギリスにおける黒人の歴史はここでは割合。)
デモマン一家は先祖代々酒好きであるらしく、既に1600年代から自家製の酒を作っている様である。
ヘビー(Heavy)
TF2の顔。巨漢のソビエト人でサーシャと名づけられたいうミニガンを持ち、高いヘルスと圧倒的な攻撃力で相手をなぎ倒す強力なクラス。元ボクサーであり格闘武器はなんと拳。
うるさい人が嫌いという設定だが、彼の声は非常に大きくゲーム中はテンション高めの叫び声がよく目立つ。
サーシャに対して並々ならぬ愛情を注いでおり、誰かが勝手に触っただけで怒り、なんとサーシャ専用ベッドがある。
このゲームのクラスは全て人殺し大好きな困ったさん達だが、彼は実は家族を養うためにも働いており、今でも連絡を取り合っているという。その家族というのも彼以外皆女性なのだが山育ちのためか全員彼に似て逞しくナイスバディである。
サンドヴィッチ大好き。valveのお祭りゲーであるPoker Nightにもゲスト参戦しており、ロシア文学の知識を披露したり、好きな酒はピーチベリーニ(ロシア人なのに!)である事を明かしたりと、意外な一面を見せていた。
エンジニア(Engineer)
テキサスから来た頭のいい技術者。三つの建造物(セントリーガン、ディスペンサー、テレポーター)でチームを支援する重要なクラス。
非常に特殊な立ち回りを要求されるためある程度慣れていないと逆に迷惑になる。
曲者揃いのTF2の中で比較的穏やかな人物ではあるが、公式ムービー内でキャンプファイヤー替わりに人を燃やしたりするなどそれなりにキチガイ。
背は最も小さいが最も頭がよく、11個ある博士号に裏打ちされた科学力を持つが残念ながらすべて人殺しにベクトルが向いている。
バーベキューが大好きでヘビーを制圧すると「カリカリベーコンの出来上がり!」と楽しそうになじる。
本名はDell Conagherで、ゴーグルを取るとそれなりにいい男である。
メディック(Medic)
「医者による殺人」の熱心な支持者である、ドイツの医者。味方のヘルスを回復することができる、前線維持に必要不可欠なクラス。また、ユーバーチャージと呼ばれる無敵化によって、相手の防御を崩す役割も持つ。
公式ムービーではキチガイが全面に押し出されており、患者の骨を全て抜き取って医師免許を剥奪されちゃったり、手術しながら腹を抱えて笑ったり、ヘビーの心臓を破裂させて代わりにヒヒの心臓を入れたりとかなりハッスルしている。まさにマッドサイエンティストである。
日本語に訳される時は何故かいやらしい敬語が多く、実際ぴったりである。
手術室内にハトを放し飼いにしており、体の中に入り込んだりしてしまっている。
スナイパー(Sniper)
オーストラリアから来た殺し屋。長射程かつ高威力のスナイパーライフルを使って、邪魔な相手を消すのが仕事。
苗字はMundyで、狙撃をアウトドアと抜け抜けと言い抜く豪傑。
親は彼が殺しの仕事をしていることを知っており、好意的に思っていない。
自分は殺人狂では無いと言い張るが信条が「出会ったものは全て殺せ」であるため説得力が皆無。
アンロック武器の一つであるJarateはなんと彼自身の黄金水らしく、これを敵に浴びせるとものすごい嫌がる。
スパイ(Spy)
フランスの諜報活動の達人。透明化と変装の能力によって敵チームを混乱させるもっとも特殊なクラス。
ヘビースモーカーでスーツに覆面がよく似あい、例えベッドの中でも覆面を外すことはない。
REDのスパイはBLUのスカウトの母親とねんごろであり、ベッドシーンをBLUスパイにすっぱ抜かれていた。全裸に覆面という出で立ちはかなりシュール。
カニ。
その他登場人物
ヘレン(Helen)
The Administrator。TF2ゲーム内のアナウンス役。TF Industriesの最高責任者。
BLUとRED傘下の企業全てを支配しており、絶大な影響力を持つ。
エリザベスと容姿が非常に似ており、彼女の子孫ではないかと思われる。
コミック「The Administrator」内においてBLUソルジャーとREDデモマンの友情に気づき、お互いのチームの情報を交換されるのを恐れた彼女は、友情を破壊するために「健全な闘争」を行わせることにした。サクストンの失職を機に謎の失踪を遂げる。
サクストン・ヘイル(Saxton Hale)
Mann co.(Mann & Sons Munitions Concern)社長のオーストラリア人。バルナバス・ヘイルの子孫。
常に上半身裸であり、Jarate(Jar Based Karate)を始めとした数々の武術をマスターしている。
兵器会社の社長であるが本人は兵器を必要としないほど屈強な肉体と格闘センスの持ち主。
立ち振る舞いや言動は勇敢な冒険者であるが、楯突く民間人には自慢の肉体で直々にぶちのめしたり、自分より高収入の事業主に対しては脅迫文を送りつけるなど本質的にはブラック企業の社長そのもの。
ちなみに毎朝の出勤はヘリコプターに乗って、会社より上空から飛び降りて社長室の窓をぶち割りながら文字通り飛び入りするという豪快なもの。そのため、毎回窓の代金を捻出せねばならないことに社員からは呆れられている。Mann co.では武器以外にも帽子や服飾品、インターネット、インターネットサービスや武器専用の装飾アイテムなど幅広い製品を取り扱っている。
Gray Gravel Co.との戦争に勝利した直後、グレイからある要求を突き付けられたことで何もできず敗北。Mann co.をグレイの娘に明け渡し無職となる。彼の運命はいかに?
ミス・ポーリング(Miss Pauling)
ヘレンの助手。兵器の管理、連絡役、戦闘の事後処理、様々な雑事をこなしている。
休暇は一年に一日だけという過酷な労働環境。
スカウトが彼女に好意を寄せており、赤チーム総力での「デート大作戦」が決行された。
イベント中、彼女が無線でチームフォートレスに契約を依頼するが、たまにお茶目な一面を見せることも。
ゼフェニア・マン(Zepheniah Mann)
イギリス人の資産家。TF2の物語の元凶。愚かな息子達を怨みながら死亡した。
ハロウィーンの季節になると現代世界に幽霊として蘇り、チームフォートレスの面々に恐怖を与えるため戦場を彷徨う。
サイラス・マン(Silas Mann)
ゼフェニアの弟。ゼフェニアの死後、後を追うように死亡する。しかし、ハロウィーンの季節になると兄と同じく化け物として蘇えり、チームフォートレスの面々に牙をむき襲い掛かる。
ブルターク・マン(Blutarch Mann)
ゼフェニア・マンの息子。BLUを率いている。
ラディガン・コナーの作った生命維持装置によって本来の寿命を超えて生きている。コミック「Loose Canon」内でラディガン・コナーの孫のデル・コナーに生命維持装置の修理を依頼した。
ある時期から無益な戦争に虚無感を感じレドモンドと和解しかけるも、直後に第三の兄弟であるグレイに刺殺される。死後、幽霊として現世にとどまってしまったことで憲法上は死人として扱われなかったため、レドモンドを地獄送りにし父の遺した土地をすべて我が物にしようと企む。
レドモンド・マン(Redmond Mann)
ゼフェニア・マンの息子。REDを率いている。
ある時期から無益な戦争に虚無感を感じブルタークと和解しかけるも、直後に第三の兄弟であるグレイに刺殺される。死後、幽霊として現世にとどまってしまったことで憲法上は死人として扱われなかったため、ブルタークを地獄送りにし父の遺した土地をすべて我が物にしようと企む。
グレイ・マン(grey Mann)
ゼフェニア・マンの息子。Gray Gravel Co.の経営者。
マン三兄弟の末っ子で最も優秀な頭脳を持つ。生まれた直後に父ゼフェニアと言葉を交わすが、ゼフェニアは言葉を話す赤子であるグレイを嫌悪し間引こうとする。しかし、直後に野生のワシに攫われ彼はワシとして育てられる壮絶な人生を経ることになる。その後、育ての親であるワシを食い殺し人間社会に這い戻り、Gray Gravel Co.を打ち立て大企業帝国に成長させる。
発明家としての才能もあり、生命維持装置や紙幣を原料に動くロボットを開発。生命維持の要となるオーストラリウムを求め、ロボットを駆使してMann co.と全面戦争を仕掛けるが、悶着状態に陥った時点で己の非を認め、敗北を宣言。しかし、ある秘策によりサクストン・ヘイルを社長の座から引きずり下ろしたことでRED、BLU、Mann coを牛耳ることに成功するが...。
チャールズ・ダーリン(Charles Darling)
サクストン・ヘイルの師匠であった人物。
かつてはサクストンに動物の狩り方を教えた師匠であったが、自分の理想のために野蛮な生活をやめ動物園を創造することを決意。これによってサクストンと対立し決別。絶縁状態になってしまう。
現在では希少動物のコレクションや、動物園の経営を行っていたが、動物園がサクストンによって放火され多くの動物を失うことに。その後、条件付きではあるものの、助けを求めたサクストンに動物園の件を許し、彼に協力する。実はサクストンは遠い親戚である可能性が示唆されている。
メラスマス(Merasmus)
自称6000歳の魔術師。
古代シュメール人であるとし、シュメールのサーカスを司る邪神を信仰している。ハロウィーンの季節になると魔術書ボムノミコンを従え戦場を暴れまわる。彼が何故チームフォートレスに執着するかというと、redのソルジャーとルームメイトとして過ごした結果、散々な目に合ったため。チームフォートレスを冥界や死者の国に送ったり、怪物を召喚しけしかけたりと相当な実力があるのだが、あまりにも威厳がなく恐れられるどころか邪険に扱われる始末。
遊園地を建設するためにヤクザに借金をしたことがある。
エリザベス(Elizabeth)
ゼパニア・マンの使用人。ゼパニア・マンの財産の残りを相続した。
バルナバス・ヘイル(Barnabas Hale)
ゼパニア・マンの側近のオーストラリア人。Mann co.を相続した。サクストン・ヘイルの祖父にあたる人物。
ジェーン・ドゥ(Jane Doe)
BLUのソルジャー。ジェーン・ドゥは偽名。REDのデモマンと推進式兵器エキスポで友人となった。
タビッシュ・デグルート(Tavish Degroot)
REDのデモマン。BLUのソルジャーと推進式兵器エキスポで友人となった。
デル・コナー(Dell Conagher)
BLUのエンジニア。ブルタークに自身の生命維持装置を修理するよう言われたが、まったく修理方法が解らなかった。
ラディガン・コナー(Radigan Conagher)
デル・コナーの祖父。ブルタークの生命維持装置を作った。
後にエリザベスから、オーストラリアム100ポンドと引き換えにレドモンドにも同じ装置を作るよう取引を持ちかけられ、それに承諾した。
マンディ(Mundy)
REDのスナイパー。自身をオーストラリア出身と信じて疑わなかったが、実は自身の出自にはある秘密が隠されていた...。
ザンナ(Zhanna)
REDヘビーの妹(三姉妹の中の長姉と思われる)。REDソルジャーの交際相手。
REDチームの助太刀に加わるが、途中で左手を失ってしまった。