概要
第8回「対・立」に登場。別名:捲土重来怪獣。
学園祭をめちゃくちゃにし、あわよくばグリッドマンも抹殺しようと、第1回で倒されたグールギラスを基に新たに新条アカネが作り出した怪獣。
作りの甘かった所も多く見られたグールギラスより時間をかけて制作された模様で、アカネが「めっちゃ強化した」と悠々と語るほどの自信作。同話のあらすじでは「最強の怪獣」と紹介されていた。
全体的なフォルムはグールギラスと似ているが、体のパーツがすべてメカになっており、さらに、肩にライフルのようなものが備わっているのが特徴。口からは火球に代わって強力な破壊光線を発射することが可能で、その威力は(スケールダウンしてたとは言え)バスターボラーとバトルトラクトマックスですらたじろいだ程。
設定ではグリッドマンのいかなる攻撃も防ぐバリアで身体を守っているとされ、それもまたアカネの自信の根拠になっていたと思われる。
また、首から頭部にかけてを装甲で覆うことでドリルを形成し相手を攻撃することもできる。尚、背中の造形は某ロボットの頭部に近いデザインをしている。
デザインはどちらかと言えばカッコイイ系だが、アカネと仲が良い亜子と蘭萌にはずんぐりむっくり体型とつぶらな瞳をした顔のように見える背中のデザインからゆるキャラに見えたからだろうか「カワイイ」と評価されている。
活躍
アカネは、手始めに原形の人形を学校に持っていってグリッドマン同盟の面々に見せ、「学園祭当日にこの怪獣を暴れさせるから止めてみろ」と彼らを挑発。
当然、同盟の面々からはそんなことはやめるように説得されたが、アカネが聞く耳を持つはずがなく、遂に学園祭当日を迎えてしまう。
しかし、先んじてグリッドマンが出現し(学園から追い立てるような形で)学校の関係者や来場者を避難させたために学園祭をぶち壊しにするという計画は頓挫、憤慨したアカネはアレクシスに頼みメカグールギラスを実体化させる。
序盤は重装甲と高火力に物を言わせグリッドマン陣営を圧倒しアカネも勝利を確信するが、直後にグリッドマンは全アシストウェポンと合体しフルパワーグリッドマンになってしまう。
怪力や豊富な重火器で応戦するも、堅牢な装甲を誇るフルパワーグリッドマン相手では全く効果を上げられず、奥の手として頭部をドリルに変形させて攻撃するが、逆に受け止められて(グールギラスと同様)頭部を首の根本からへし折られてしまう。
最後は、動きが鈍ったところを高空から地面へと叩き落され、グリッドフルパワーフィニッシュを受けて一刀両断の下に切り捨てられ爆散した。
学園祭をぶち壊しにする計画を邪魔されただけでなく、精魂を込めて作り上げたメカグールギラスを倒された事でアカネは自信を喪失する。だが、一方のアレクシスは何か良からぬ事を企んでいるようで…?
余談
「捲土重来」は「一度敗れた人が再び勢いを盛り返し、巻き返す」という意味。
頭部をドリル形態にしては短い腕を大きく振りながらドタドタ走りで突進していくシーンは妙にコミカルで可愛く見える。
登場の意図としては、原典において2クール目以降に登場した強化型メカ怪獣のオマージュと思われる。
作中、学園祭にて裕太たちのクラスである1年E組の出し物「男女逆転喫茶」を考えたのは本来問川さきるたちであったと明かされているため、結果的にはメカになる前のターゲットだった人物たちの遺産をも破壊しようとしていたとも言える。