コナクテ……イイ…ノニ……ッ
シツコイ…ヒト……。
キ・ラ・イッ……!
概要
ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』の2017年夏季イベント、『西方再打通!欧州救援作戦』の第四作戦海域であるE-4『紅海』の後半ボスにして、前段作戦のラスボスとして初登場した深海棲艦。
容姿
見事な胸部装甲を持つ、ウェーブしたロングヘアーの女性の姿をしており、自分の3、4倍くらいある尻尾兼艤装に跨っている。首下や下乳、履いているブーツのヒール部分に、深海棲艦特有の「歯」の意匠がある。
尻尾からは巨大な4連装砲の砲塔が2つ、小さな三連装副砲が三つ付き、砲塔の上や姫の手元にいくつか手の平サイズの白い球状砲台がある。
ドキナサァイ…!
ヤメテ…
「壊」形態
あと一回轟沈で戦力ゲージ破壊出来るようになると、「壊」形態になる。
首下の歯の意匠の他、尻尾や艤装の罅割れが黄色く光り、歯を喰い縛った必死の形相になる。
ジャマナノヨ…
クダラナイコ…。ダメネェ?
性能
甲作戦の場合、火力は装備込みで293、壊では333となり、陣形を問わずこちらに大ダメージを与えてくる。しかし、実際のところ一番恐ろしいのは火力ではなく装甲である。なんと263、壊は277と非常に固いのである。これは雷巡の連撃ですら50%近い確率でカスダメにしてしまうほどであり、高火力のカットイン艦を複数編成しなければ撃沈させるのは困難であった。
最終ボスを務めてもおかしくないほどの装甲であるためにギミックの存在が疑われたが、検証の結果ギミックなし。欧州艦の攻撃で理論値を超えるダメージが出たことが確認されているために何らかの特効があったことは間違いないようだが、その効果もいまいちはっきりしないということで、正面から装甲をぶち抜くという方法しか取りようがなかったのである。
コンプティークにおいても彼女との闘いでギミックや特効があったとは明かされなかった為、現在では「なかった」というのが定説である。
アラ…マサカ…ウソデショ……。ワタシ……マダ、ナニモ……
ソウカ、ホントウハ……チガウノネ……?テキハ……いない、の…ね…?
余談
戦艦棲姫の派生形なせいか、ついたあだ名は仏ダイソン、またはフランスとあまりに堅牢すぎる硬さにひっかけてフランスパン。
ただ、彼女が登場する海域の突破報酬であるRichelieuがモデルになっている事は明確である為、今後本来の意味での「ダイソン」として登場する事はないと見られる。というより今後再登場の機会があるかすらも怪しい。
同じリシュリュー級であるジャン・バールが報酬の海域が来たらあるいは、といった所か。
何よりもこんなのが「ダイソン」として複数登場してたまるか。
……などと言われていたのだが
一年越しの再登場
再度の欧州遠征となった2018年初秋イベント最終海域においてバカンスmodeが第二ゲージのボスとして再登場、凶悪な随伴(よりによって特効装備が仏棲姫とは異なる陸上型合計4体に、回避に優れるPT小鬼群という編成である)を引き連れてまたも艦娘達を苦しめることになった。どうやら別に出禁になったわけでもなかったらしい。
「バカンス」に合わせて服装もマイナーチェンジされており、頭には牙を思わせる角飾りが付いたつば広帽子を被り、足にはリボンで編み上げて固定するレースアップ式のサンダルを履いて夏を満喫している様子。
四連装砲塔に白い百合の花を飾り、小さな砲台たちにも一つ一つ帽子を被らせてやっている点など、どことなく微笑ましさすら感じられる姿である。……本イベント最難関とも言われる彼女(+お供連中)との対決さえ考えなければ。
まず簡潔に。
本イベントでの彼女は、本来の大トリである欧州水姫を差し置いて事実上のラスボスと評された。
彼女の装甲値は甲作戦で280とかなり堅固なものなのだが、これが-壊になると305という歴代最高の鉄壁ぶりを見せつける。このレベルまでくると、並の水上艦の夜戦連撃など豆鉄砲でしかなく、一撃必殺を狙って幸運艦や雷巡の魚雷ガン積みでの夜戦カットイン攻撃を敢行するしかなくなる。しかも弱体ギミックは存在しない。
随伴は港湾夏姫に飛行場姫という、まさかのW陸上姫仕様。お陰で分厚い壁が形成されるばかりでなく、相応の対空値がないと制空権の維持さえ厳しくなる。砲台小鬼もいるので、編成はより堅固なものとなっている。
そして最悪なのは第1艦隊と第2艦隊にしれっと混ざっているPT小鬼群で、ただでさえ陸上三昧で防衛線が堅いところに回避盾に定評のあるおチビ共がウロウロして、貴重な火力源である戦艦の手法が仏棲姫に届かなくなる。
辛いのは、この構造が丁作戦(最低難易度)に至るまで徹底されているという鬼畜ぶり。どの難易度でも必ず港湾夏姫と砲台&PTの小鬼チームが随伴するため、陸上と対PT対策の両面を考慮しなければならない。
付け加えるなら、ここに到達するためのルート制御に「〔戦艦+正規空母=2隻以下〕かつ独仏所属の欧州艦娘が一定数必要」という厳しい編成条件に、1戦目が潜水新棲姫(バカンスmode)率いる毎度おなじみの鬼畜潜水部隊と、ボス戦を含めて対空・対潜・対地・夜戦の四面をすべてカバーする必要がある歴代屈指の編成パズルを組み上げる必要があった。
とはいえ、一応抜け穴は存在する。
まずゲルマン艦娘・リシュリュー・ガングートが仏棲姫に特効を備えており、彼女たちの攻撃が貫通すればあっさり撃沈することもある。
またコマンダン・テストがいれば、対陸上仕様で陸上部隊に強烈なダメージを叩き出すことが可能となる。第2艦隊旗艦に配備すれば、夜戦で港湾夏姫を一撃粉砕することさえ珍しくない。
PT小鬼群は熟練度をMAX(>>)にした基地航空隊ですり潰し、第2艦隊のザコは全艦キラ付けの支援艦隊の砲撃で吹き飛ばすなど、砲撃戦開始までに雑多な敵を残滅しておけばボス本隊に火力を集中させることが出来る。
この他、制限が緩い空母機動部隊ルートを選択することで空母をはじめとする大型艦を多数編成+1マス目の潜水新棲姫を回避し道中安定&潜水艦対策を軽減+空母に全員艦爆を搭載させて随伴の陸上型を一切狙わせずひたすらカットインをボスに叩き込んで削るといった戦法も可能。
(ただし札制限のある甲難易度だと欧州艦の札管理が非常に厳しくなるデメリット有)
………身も蓋もない言い方をすれば、いつものラスボス戦並に全力投球すれば勝てるという話なのだ。
当然ながらハ●で止まりますならぬ「仏で止まります」状態に陥った提督は数知れず、イベント期間ギリギリまで粘って時間切れに涙を呑んだ提督も少なくない。
アラ…ソウナノ…コレデ、オワリ……。
マタ…ワタシ…ナニモ…ナニモ……
ソノ、エガオ…ナニ……?ソウカ、ソウ……そうよね……あなたは……!