概要
その名の通り、骸骨の姿をした女性の妖怪として描かれている。
元は浅井了意の著書『伽婢子』に収められている怪談『牡丹灯籠』の女の亡霊・弥子である。
また更に元を辿ると、中国の「剪灯新話」の中に「牡丹灯記」という名で掲載されている。
ゲゲゲの鬼太郎の骨女
美女に変身する、骨を撃ちだすなどの能力を持つが、本領は他の強力な妖怪に取り入って巧みに利用する弁舌と策略。
つまりねずみ男と同類であり、騙し騙されの内に一度ならずフラグが立っている。
原作では最初は赤舌の手下として登場し、赤舌が倒された後は逃げ延びて、その後は大首の手先として再登場した。実は大首によって命を与えられて動かされている存在であり、大首の食料である人間を魂を集めるために生かされていた(赤舌に仕えていたのは、赤舌に人間を殺させて魂を集めるのが目的だったと思われる)。大首が倒された後は命を失い、ただの骨に戻ってしまった。
2期では赤舌より先に大首が登場したために、大首回で死んだはずなのに赤舌回で生き返る展開になった、赤舌が倒された後は洪水に流されて生死不明(放映順が逆になったためと思われる)。
3期では赤舌・大首が倒れた後に骨女だけが生存し、自身の悪巧みにねずみ男を引き込もうとするセミレギュラー的な立場に。ねずみ男に惚れている。
4期では、ねずみ男が川で釣り上げたしゃれこうべを供養したら、美女になって恩返しに来るという落語の野ざらしのような展開で登場する。それは演技であり、ねずみ男を騙して利用した。生前は縄文時代の女戦士であり、主君を護るために妖怪になっていたが、妖怪大首になってしまった主君からこれ以上人間に迷惑をかけてまで生きたくないと言われ、最後は大首と共に洞窟に封印された。
5期では大首でなく舞首を復活させるために、ねずみ男のファンだと煽てて接近し利用した。彼女の骨で出汁をとったスープを飲むと魂が抜けてしまう。骨を楽器のように鳴らしてその音楽で舞首を操る。ねずみ男を利用して用済みになったら裏切るつもりだったが、舞首が倒された後は逆にねずみ男に裏切られて放屁を受けてバラバラになる。だがそんなねずみ男の見事な裏切りっぷりに本気で惚れてしまい、「骨まで愛して~」と叫びながら追いかけた。
地獄少女の骨女
CV:本田貴子
三藁の一人。藁人形態の色は赤で、首に赤い帯締を器用に巻き付けて変身する。
通常態の容姿は主に露出度が高いオフショルダーの着物を妖艶に着こなす、妙齢の美女。正体は骸骨で、身体の一部を白骨化させることが可能。
色っぽいしぐさで男を誘惑するのが得意。閻魔あいの命令で、変装をしていろいろな所に忍び込む。
人間に変装しているときは「曽根アンナ」を名乗っている。
三藁の中でもあいへの忠誠心は高く、彼女の邪魔をする者は率先して排除すると公言しているが、三藁の中では一番の人情家でもあるため、依頼者に感情移入することも多い。
妖怪になる前は人間の娘・つゆであり、商家に奉公していたが、愛した男であるその家の息子に騙されて駆け落ちを装って連れ出され、そのまま遊郭に売り飛ばされた。しばらくは遊女として生活していたが、妹のように思っていた別の遊女に裏切られ、その相手の男に殺されて川に流された後、死に切れずに妖怪化。骨女として人々を驚かせていたところ、あいと出会って彼女の配下となる
ゲーム『陰陽師』の骨女
夫を見るまで、私は死ぬわけにはいかない。
しかし、夫を見るその瞬間は、嬉しさと悲しさが同時に押し寄せてくる。
夫は家を離れ戦地に赴いた。
戦乱が終わらぬ限り帰れぬ、その代わりに毎晩私に手紙を書くと言っていた。戦死したら白鳥になり、赤い朝霞の中で私の下まで帰り、最後の手紙をくれると言い残し夫は家を出た。
しかし待てど暮らせど手紙は来ず、帰りもない。
(伝記一より)
CV:諏訪彩花
中華人民共和国のソーシャルゲーム『陰陽師』の登場キャラクター。
もともと普通の女性でしかなかった。
常に冷酷な顔立ちの彼女にはむごい過去があったという。普段はその過去を振り返らないようにしているが
その苦しみは刃となり、心をえぐり続けていた。そして彼女も骨を刃とし、妖として生きることにしたという。
(陰陽師「式神図鑑」より)