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概要編集

空中などに巨大な首が現れるというもの。

殆どが女性で、お歯黒をつけた歯でニタニタと笑いかける。

大きな首が飛んでる時点でかなりのホラーなのでできれば出会いたくない類の妖怪である。


山口県などに大首にまつわる伝説が伝わっており、御城山という古城跡でワラビ取りをしていた下働きの女性が古城の上に居座っていた3mほどの女の首に笑いかけられ、転がるようにして逃げ帰り、以後その山に近づかなかったという。

その他、江戸時代には実際に遭遇したという人も何人かいるらしく、その影響か当時の小説にはよく登場しており、葛飾北斎も大首を描いている(一般的には鳥山石燕画の大首が用いられる)。


創作での扱い編集

水木しげる作品編集

  • 妖怪画

水木しげるの妖怪画では頬骨の出た顔つきで目を閉じており、街の上を飛んでいる。

やのまんブックスが発行している「鬼太郎と行く 妖怪道五十三次」では「吉田」の絵にこのタイプの大首が登場している。歌川広重の絵画を元に妖怪を当てはめているせいか、やたらとでかい。


  • ゲゲゲの鬼太郎

CV:今西正男(2期)、石森達幸(3期)、屋良有作(4期)

ゲゲゲの鬼太郎』では、主に骨女とを組んで登場。左目部分が窪んだ歪んだ丸顔の妖怪で、見た目のインパクトは絶大。富士山の胎内洞窟に潜んでおり、生きた骸骨を大勢従わせている。漫画では「霊魂」を食べることによって縄文時代から生きてきたことが語られている(霊魂は手下の骸骨達が人間界に「ポックリ死」「ショック死」を流行らせて生きた人間を急死させて集め、缶詰にして大首に献上していた)。その影響で手足は退化し、首だけが肥大化した。アニメでも大体古代からの妖怪という設定は共通している。

念力で骸骨を操って動かしたり、空気を操って真空状態にして暴風を起こす力を持つ。この暴風には流石の鬼太郎も吹き飛ばされるが、ツバと胃液を混ぜた風船を作ってそれに乗って対抗している。最期は霊を食べる「霊食キノコ」の菌を植えつけられて岩のようになって死んでしまい、大首の念力で動かされていた骨女と骸骨達も全滅して元の骨に返ってしまった。

大首が倒された後、アジトに保管されていた霊魂の缶詰を鬼太郎達が回収して人間達に返し、ポックリ死やショック死の犠牲者達は無事に生き返る事ができた。


アニメでは2期、3期、4期に登場。2期は下膨れの顔つきをしており、3期4期は原作に近い。


『目覚めよ骨たち!暗くジトジトした地中より外の世界へ出でよー!!』

3期では40話に登場。主な変更点としては鬼太郎のツバと胃液の風船の代わりに「妖怪風船ガム」が登場する。流石にヒーロー路線でツバと胃液はダメだったようだ。大首の禍々しい姿はねずみ男も震え上がる程であり、実際キノコの菌を植え付けられて絶叫する様は怖い。今期の大首の正体は「」であり、また大首が倒された後も骨女は続けて登場する。


『いいんだ…もうこれで良かったのだ…』

4期では82話に登場。霊魂ではなく「人骨」を食べて2000年生きてきており、元は人間だったことが明言されている。また、骨女の立ち位置も特殊なものとなっている。王国復活を夢見ていたが、人間を辞めて罪の無い人々の骨を食べてまで生き続けることに思い悩んでいた。そして、鬼太郎が骨女に向かって放った「お前達の国を滅ぼした奴らとやってることは同じだ!」という言葉によって過ちを悟り、自らの罪の重さに耐えられなくなり号泣、骨女と共に封印される道を選んだ。

今回は空気を操らず、体内にためていたカルシウム液を吐き出して鬼太郎の動きを止めたが、これは骨女を守るための行動であった。また、空を飛んでいる他の大首と違い殆ど動かない。騒動の大元ではあったが話の通じる相手であり、罪を犯したものの本来は心優しい人物であった。

  • ちなみに、4期の骨女の生前の姿は、シリーズでもトップクラスの美女の一人に推す人もいる。

5期は作中に登場こそしなかったが、OP後の提供やEDテーマの「妖怪横丁ゲゲゲ節」にそれらしい妖怪が見られる。姿は水木しげる先生の妖怪画の姿に近く、どうやら横丁の住人のようである。また、骨女が登場した41話は代わりに舞首が登場した。


ゲームではFCの「妖怪大魔境」とPS2の「異聞妖怪奇譚」に登場、どちらも敵である。

「異聞妖怪奇譚」では古風な喋り方をするキャラになっている。攻撃方法は体当たりと突風。戦闘ムービーも見られるが、あのビジュアルで体当たりは怖いってレベルではないだろう。


その他、こぐま社発行の絵巻絵本「鬼太郎 妖怪島へ」にも描かれているが、こちらは右目が窪んでいる。


妖怪大戦争(2005年度版)、妖怪大戦争ガーディアンズ編集

演:石橋蓮司

主人公の稲生タダシを驚かすためだけに登場。大きく息を吸い込み、またそれを吹き出して怯んだタダシに追い討ちをかける。また、縁側まで大首が迫って、タダシが助けを求めるPR画像がある。

この映画のために井上淳哉氏による大首のイメージイラストも描かれており、映画のパンフレットにはこの大首を目の当たりにして泡を吹いて倒れるすねこすりの絵があった(同じ妖怪なのに…)。


2021年8月に公開された『妖怪大戦争ガーディアンズ』でも引き続き石橋氏が演じて登場しており、公式サイトの登場妖怪一覧の中に入っている。2005年のものからメイクが少し変わった。スピンオフ小説『平安百鬼譚』にもモブとして登場しており、山本五郎左衛門の配下の巨大妖怪軍団の一角として巨大な鵺に対峙した。


仮面ライダー響鬼編集

過去の出現記録で言及。蜂に似た姿で腹部に顔の様な縞模様がある。後にゲーム版で登場した。 →オオクビ(魔化魍)


朧村正編集

正確に大首と明記されてはいないが、元禄怪奇譚大根義民一揆に登場する幽霊お妙の下溜め攻撃が長い髪を流しながら同時に長い舌を出す大きな生首という鳥山石燕の妖怪画のような意図が見られる。ちなみに元禄怪奇譚のサントラのイラストのお妙もこの姿である。


妖怪百物語編集

演:小柳圭子

1968年の映画。般若に近い顔つきをしており、江戸の町人たちの前に姿を見せる。普通ならパニックものだが、皆割と動じていないのは上記の通り江戸でそれなりに出没していたからだろうか。


陰陽師~平安妖絵巻~編集

髪をまとめてを付けてオシャレにしているのはいいのだが、赤ら顔でお歯黒を付けているのでやっぱり不気味。しかし、本人は陽気な性格らしい。


秘録妖怪大戦争編集

美少女ゲームなので他の大首よりずっと可愛く描かれているが、やっぱり首だけなので「うーん…」となってしまうこと請け合い。リニューアル作品である「妖怪百姫たん!」では胴体が付いた状態で登場した(担当絵師ツイート)。


関連イラスト編集

みーつけった。大頚(おおくび)大首大首


関連タグ編集

妖怪 生首 逆さ首 抜け首 ゆっくりしていってね

釣瓶落とし 恐怖の森(似ているキャラクター繋がり)

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