概要
Kazz氏によって制作された3Dホラーゲーム。
正式名称(?)は『DeathForest~森からの脱出~』だが、タイトル画面では『恐怖の森』となっており、そちらの呼称の方が有名。
迫りくる「ヨシエ」という化け物から逃げながらバイクのパーツを四つ集めるという内容。
ストーリー
蒸し暑くなってきたある夏の日、原付バイクでの気ままな旅を満喫する一人の日本人男性がいた。
現在地は福井県某所、時は夕暮れ。
予約してあるホテルはまだ遠く、「こりゃ間に合わねーぞ」とコンビニの駐車場で缶コーヒーを飲みながら現状把握、ふとスマホで地図を確認していると、あることに気づく。
「ここを通ればわざわざ森を回り込まなくても着くんじゃないのか?」
地図には確かに森の中を通る細い線が表示されていた。コーヒーを一気に流し込んだ男はハンドルを握った……。
Freem!より引用
登場人物
内田一輝(うちだ かずき)
演:川岡大次郎(実写映画版)
このゲームの主人公。22歳。身長172cm、体重60kg。バイクが故障したため恐怖の森で四つのバイク用品を集める羽目になる。
バッテリーがすぐ切れる懐中電灯を片手に恐怖の森に足を踏み入れることになる。ゲーム内で姿は見れないがゲームオーバー時での行方不明者情報のポスターから名前が確認できる。
実写映画五作にも全て登場する。
恐怖の森に出現する怨霊。
詳細は項目参照。
ストレンジャー
倉庫に入ると奇声を発して襲ってくる怨霊。本名、須藤レン(すどう レン)。享年18歳。生前は美術部所属。明るい性格の気分屋で大宮とは家が近所で仲がよかった。2013年のある夏の日、大宮の運転する車に乗って森に足を踏み入れた際、ヨシエ達の襲撃に遭い、ヨシエから逃げる最中にヨシエではない何かによって悪霊となった。
ストーカー
タイヤ、もしくはガソリンを入手すると出現する怨霊。本名、大宮健二(おおみや けんじ)。享年23歳。須藤とは仲が良かった。独身で土木関係の仕事に就いていた。2013年に急ぎの用事のために須藤、吉田と共に森の横断を試みるもトンネルが行き止まりだったために断念。そこでヨシエなどの襲撃に遭い行方不明になった。
吉田
森の民家に住みつく地縛霊。本名、吉田千佳(よしだ ちか)。享年17歳。『増殖』に追加されたキャラ紹介によれば性別は女性。主人公に一礼してライト用の電池をくれる、作中で唯一主人公の味方をする霊である。須藤と同じ高校に通っており、彼と同じ美術部所属ということもあり仲がよかった。温厚な性格で押しに弱い。大宮、須藤と森に入った際にヨシエ達に遭遇、知らぬ間に大宮の車が破壊され、嵐で帰り道を絶たれてしまう。その後、森に潜む何かに背中を刺されて重傷を負い、逃げ込んだ小屋のロッカーに隠れたものの、出血多量で命を落とした。
生首
恐怖の森に出現する悪霊。プレイヤーのいる位置に飛んでくる。須藤レンを襲った張本人。『ムンクの叫び』っぽい顔をしている。
『増殖』では目が潰れており行動パターンも変化している。
UMA
『増殖』に登場。謎の生命体。頭髪が存在し身体は人間に似ている。その正体はヨシエさんたちが来る大分昔に亡くなった作業員。本名は龍ヶ崎進(りゅうがさき すすむ)。享年20歳。1998年に森の近辺の坑道で事故に見舞われ、その数日後、ある1人の作業員によって殺害された。
実写映画化
『DEATH FOREST 恐怖の森』のタイトルで、まさかの実写映画化。
2014年12月20日(土)公開。
更にその後の2015年3月21日(土)には『DEATH FOREST 2 恐怖の森』のタイトルで続編が公開された。
その後も制作されて通算5作になっている。
小説化
『DeathForest恐怖の森~元凶~』のタイトルで小説化が決定。
フリーゲーム初のオンラインノベルであり、第1章と第2章に分けてそれぞれ公開される。
執筆者はゲーム原作者のKazz氏。他、挿画は杉山コロク氏、編集はS.render氏が担当。
本作はゲームの主人公が森に入る前、ヨシエ達が化け物になる“元凶”が記されている前日譚であり、
第1章はヨシエ、第2章はストーカーやストレンジャー、吉田がそれぞれ主人公となる。
第1章は2015年8月28日(金)に、小説公式サイトにてフリー公開。
その後の展開
2022年2月10日に、本作をオマージュしたと思われる『顔面恐怖の森』、同年2月14日に、本作の続編である『写るんです』がリリースされた。