概要
以下、ネタバレ注意
BADENDながら、かなり人気のあるEND。
Heaven's_Feel中盤、間桐桜の正体を知り衛宮士郎は自分の理想、信念から、彼女を殺し周りの人々を救うという「正義の味方」を迫られる。
そのときイリヤが士郎に桜を助け「桜の味方」にもなれる、という新しい選択肢を与えるも「正義の味方」を張り続けるとこのENDにたどり着く。
桜の介錯こそ凛に譲ったものの、その選択から言峰は「今のお前は衛宮切嗣だ。それが勝てない筈はない」とまでいい、結果、イリヤや凜を下し聖杯戦争を終わらせることになる。
言峰が「衛宮切嗣」と言ったが、このENDの士郎はそれ以上の「正義の味方」になっただろう。
心を剣(てつ)にしたまま。
そして最後には…。
タイガー道場においても、イリヤは寂しそうに「…ばか」とぼやくのだが、タイガは一つの選択としてほぼアドバイスなしという結末になっている。
関連リンク
剪定事象、異聞帯…近年のFateシリーズで発覚した「正史ではない世界」
エミヤ・オルタ…彼の可能性。「嗤う鉄心」なるスキルを持つ。ただし彼自身はFate/EXTRAシリーズに通じる因縁の持ち主であるため関連は不明。
スパークスライナーハイ…鉄心ENDと並ぶ衛宮士郎が「桜の味方」を選ばないEDの一つ。ただしこちらは「END」であり、桜が凛・ライダー・イリヤによって救われる可能性を遺している。
以下、劇場版『Heaven's_Feel』第2章のネタバレを含みます。
Heaven's_Feel中盤を書いた本映画においては、「桜だけの正義の味方」になるルートを選ぶ。
しかしそれ以降、士郎の夢の中で炎上する冬木の中で
聖杯の前に背を向ける桜=「正義の味方が倒すべき敵」の首を切り落とす「白髪の衛宮士郎」と、
その光景を制止しようとして叫びながら手を伸ばす「桜の味方を選んだ士郎」いうイメージが劇中に登場する。
パンフレットによると、この時の「白髪の士郎」はゲーム中での「とあるエンディング」をモチーフにしたとのこと。この事から白髪の士郎=鉄心ENDの士郎であろう。
(実際の鉄心ENDで桜を介錯するのは凛の役割だが、士郎が「桜という一人を犠牲にした」ことは変わらないためそのイメージが桜の斬首に繋がったと思われる)
後半、「絶対に助からない」「生きてるだけで人類の悪に成り得る」状態になった桜を殺すしかないと間桐臓硯に真実を叩きつけられた士郎が、夜中、包丁で桜を殺害しようとするシーンがあるが、この時点でも士郎が桜との思い出と被害者性を思い出しながら涙を流しながら手にかけられない、というシーンもある。
こちらも原作にあったシーンかつ本当に手にかけようとしたらBADENDになるというものだが、
士郎の涙するシーンから「ブリキのロボットから、人間に戻る」というシーンがより映像で強調されている。
余談だがUBWのufotable版TVアニメは、トゥルーエンド中心だがBDBOX特典としてセイバーが士郎・凛と共に暮らすグッドエンドを映像化していたため、
HF劇場版でも鉄心エンドとスパークスライナーハイの映像化を期待する意見がSNS等である。