概要
人物
方向音痴キャラの元祖と目されている。
その凄まじさは、「家の裏の空き地に数週間かかる」「家から出られない」など方向音痴どころか、まともに生活が送れないのではないかと危惧が必要なレベル。
バリバリの日本人だが服装は乱馬同様に中華風。
乱馬を追って中国に行く前は普通の服を着ていたので、この服装は中国に渡った影響らしい。
ちなみに学生服まで中華風に改造している乱馬も、中国に行く前は普通だった。
本作の武闘家としては珍しい一般家庭育ち。
乱馬に次ぐほどの戦闘力を持ち、主要キャラのなかでも九能帯刀、ムース、五寸釘光ら3人を瞬殺できるほどの強さを誇る。
特定の流派に属さない我流だが、他流派の武術家や修行者から技を教わることで乱馬と伯仲する実力を養っている。
また、「弱い者いじめは大嫌い」であり、乱馬が八宝斎から下着泥棒を邪魔された逆恨みで受けた貧力虚脱灸によって弱体化した際は、ライバルたちのなかで唯一乱馬の味方についている(因みにシャンプーはこの時諸事情で中国へ里帰り中だった)。しかし、特訓中の事故であかねの上着が燃えてしまった時は、乱馬があかねに狼藉を働いたと誤解し、本気で激怒し殺そうと襲いかかった。(この時ばかりは乱馬に全く落ち度はないので、あかねが珍しく弁明にまわっていた)
実は、少し前までは乱馬に全く敵わず、毎日学校で敗北するくらいのレベルだった。
なぜか格闘新体操については知識があり、らんまに格闘新体操のルールを教えたのも良牙だった。
恋愛
モテないゆえか、乱馬を凌ぐほど優柔不断。
様々な事情からあかねに惹かれているものの、自身の優柔不断具合からそれを告白できずに苦悩する日々を送っている。そのあかねからは「大事な友だち」と思われており、そもそも異性(恋愛対象)として認識されていない。あかねとのそんな関係に不満はあるものの、その一方で友人としては確かな位置にいる事から、その関係を壊したくないとも考えており、自業自得で抱えたジレンマに懊悩する、というのが慣れてしまった日常のパターンとして組み込まれてしまっている。
のち互いの利害が一致した事から久遠寺右京と打算的なコンビを組むことが多くなった。破恋洞の生霊からは「早く別れろ」と言われて、あかねと乱馬以上に仲が良いカップルと判断されるなど、特別な進展はなかったが右京との相性は悪くない。しかし右京は自分が経営する「お好み焼き屋・うっちゃん」の仕事で忙しくなっていった事もあり、原作が終盤に近付くにつれ、徐々に自然な形でからむ頻度が少なくなっていった。
原作では終盤に恋人として雲竜あかりが登場する。しかし彼女はアニメ終了後となる原作最終盤の登場であるために出番に恵まれず、そもそもの登場回数が少ない。最終回でも回想で1コマのみで、結果的に読者が馴染む前に漫画が終わってしまった。
そのため公式で恋人とされるあかりよりも、つきあいの長かった右京とのカップリングを連想するファンも少なくない。
一番の問題は良牙本人があかり一筋に成りきれなかった点だろう。良牙は最後まであかねへの想いを一切捨てておらず、あかりと良牙の関係は最終回まで今一つ不明瞭のままであった。
とはいえ自身のパスケースにあかねだけでなくあかりの写真も入れて大事にしている場面や、良牙自身があかりの事を「ガールフレンド」だと心中で独白するシーンもあり、良牙の心の中でのあかりの存在は、あかねに及ばぬまでも近い位置につけている事もまたうかがえる描写がある。
挙句の果て、あかりの登場で良牙の優柔不断は極まり結果として宇宙一の煩悩を持つ最凶不運野郎や戦国時代の軟派坊主が常々のたまうタワゴトに匹敵する独白をしてしまう場面も往々にして見られるようになる。それ故に双方にいい格好をしようとして乱馬に騙されるという目にも合っている。
技
特定の流派には属していないが、役に立つと思ったものはなんでも取り込んでおり、修行や戦闘の中で学んだ武術を組み合わせた我流殺法を編み出している。
特に「気」の扱いに長けており、持ち前の怪力と打たれ強さも相俟って、スピードと手数を活かした戦い方がメインの乱馬とは対照的に、一撃に重きを置いたパワーファイトが多い。
主な技
爆砕点穴
中国3000年の歴史を誇る女傑族マル秘奥義。
生物を除く、あらゆる物の爆砕のツボを見抜く技。
爆砕のツボを押された物は木端微塵に弾け散る。
良牙の場合腕力が強すぎる為、対象をぶち抜いているが、本来は爆砕のツボを軽く押すだけで良い。しかし、主に岩石を砕くため良牙は異常に打たれ強い体質に変わっている。
獅子咆哮弾
岩石や土木を吹き飛ばす、気を利用した土木作業用技法。
良牙最強の奥義で、対戦相手は重力に押しつぶされて動けなくなってしまう。
不幸、暗い気持ちを気の源とするが、少しでも勝ち誇ると気が軽くなり技の威力も弱まる。
初期の技
バンダナ手裏剣
額のバンダナをブーメランのように投げつける技。ナイフのような切れ味がある。
番傘
剣や槍のように扱う。
ベルト
番傘同様、剣のように扱うが、ベルトに気を込めて鉄柱を断ち切るほどの威力がある。
握力
男子がひとりで持ち上げることもできないほど番傘やベルトは重くできており、それらを苦もなくあつかえる良牙の握力は人並み外れたものとされている。