概要
本作の世界の均衡を司るという三大勢力の一つである海軍に所属する軍人。
「東の海」シェルズタウンに位置する海軍第153支部の元・司令官モーガン大佐の息子。父の失脚後はしばらく同支部の雑用として過ごすも、後にとある事件をキッカケに友人のコビー共々海軍本部中将モンキー・D・ガープの直属の部下となる。
現在の階級は「少佐」。
プロフィール
本名 | ヘルメッポ |
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通り名 | 不明 |
肩書き | 雑用→軍曹→少佐 |
掲げる正義 | 不明 |
年齢 | 20歳→22歳 |
身長 | 179cm |
能力 | 無し |
出身地 | 東の海 シェルズタウン |
誕生日 | 7月16日(七光りの息子) |
血液型 | S型 |
好物 | 豪華なステーキ、キャビア |
主な上司 | モンキー・D・ガープ |
CV | 永野広一 |
能力
ククリ刀を武器とした剣術(主に二刀流)を得意とする。
人物
均衡の取れたスラリとした長身だが、ハの字型の太眉に長い下睫毛、ケツアゴなど、中々に個性的な顔立ち。髪は金色で、登場初期はキノコのような異様に横広がりなボブカットだったがウォーターセブンでの再登場時には髪がかなり伸びており、オールバックの一部をハーフアップのように後ろ結びにしている。また、「一」の字型の変わったデザインのサングラスを着用するようになった。
当初は父・モーガンの権力を後ろ盾に、支部の海兵は街の人々に対して横柄に振る舞う小悪党であり、ルフィやゾロからは「バカ息子」呼ばわりされていた。その後、父の失脚と決別、コビーとの交友を育んで以降はだいぶ丸くなりマトモな性格となった。ただし皮肉屋であり、因縁深い二人に対しては辛辣な物言いが目立つ。
「ひぇっひぇっひぇっ」という特徴的な笑い方をする。また、表紙絵連載時代は掃除をサボって煙草を吹かしている姿も見られた。
ルフィとゾロについては、自分たち父子を失脚させたことから当初は強く恨んでいたが(それこそ昼休憩の時間に藁人形に五寸釘を打ち込むほど)、ウォーターセブンでの再会時には、コビーの「今の僕らがあるのは二人のおかげ」という言葉に「百歩譲って」と付け加えながらも同意している。マリンフォード頂上戦争においても、節々でルフィの動向を心配する発言がみられた。
夢は『悪政がバレて逮捕され、本部へ連行中に脱走したモーガンを逮捕する事』と『モーガンを超える事』。後者については「本部少佐」という立場上「支部大佐」だったモーガンをすでに追い抜いたことにはなる(本作の海軍は、支部と本部で3階級分の差が存在することが語られている)。
活躍
初期
原作第3話から初登場。
シェルズタウンで圧政を敷く海軍第153支部司令官“斧手のモーガン”大佐の息子として、親の七光りで支部の海兵や町民に対して威張り散らして暮らしていた。ある日、放し飼いにしていた狼を“海賊狩り"ロロノア・ゾロに斬り捨てられたことに怒り海兵たちに彼を逮捕させる。基地内の広場に磔にし、「1ヶ月間飲まず食わずで過ごしたら解放してやる」と約束する。
しかし実際は約束を守る気など全くなく、ルフィたちが町で食事をしているとヘルメッポが現れ、町民たちに「3日後にゾロを処刑する」ことを宣言する。居合わせたルフィはこれに激怒しヘルメッポを殴りつけ、ヘルメッポは泣きじゃくりながら「親父に言いつけてやる!」と退散した。
その後、宣言通り父モーガンにルフィの逮捕を懇願するも取り入ってもらえず、それどころかゾロの刀を取り戻しに来たルフィに盾にされたりと散々な目に遭わされる。最後はコビーに拳銃を突きつけ人質にしようとするも、コビーの勇気ある覚悟で人質の意味を為さなくなり、父親共々、ルフィとゾロに打倒された。モーガンは配下の海兵たちに捕縛され、これまでの悪政が本部に明るみになったことで司令官および海兵としての地位を剥奪、罪人として拘留される。ヘルメッポは罪にこそ問われなかったようだが、父の威光もなくなり、海兵見習いとなったコビーと共に支部雑用を務めることになる。
支部雑用時代
雑用として生活をはじめて間もなく、海軍本部中将モンキー・D・ガープがモーガンの身柄引取に現れる。父との別れに泣きじゃくりながら必死で抵抗していたのも束の間、モーガンはその場でガープを斧手で斬り付け、さらに息子であるヘルメッポを人質にして小舟を奪い逃亡する。ガープの副官として同行していたボガードにより人質諸共砲撃されそうになるも、コビーが身を挺してこれを阻止、ガープも大砲を破壊したことで事なきを得る。ヘルメッポも、畏怖していた父にはじめて歯向かい「いつかアンタを捕まえる」と啖呵を切り、単身泳いでコビーたちの元へ帰還する。
モーガンを取り逃がした失態をコビーおよび支部の海兵たち全員で土下座しガープに謝罪するが、ガープから「二人(コビメッポ)を預かる」ことを告げられ、共に本部に栄転する。
本部異動以降
父を超えるべく、コビーと共に日中は雑用、夜は鍛錬という血の滲むような努力の日々を送る。
TVアニメ版では本部での生活が多少補完されており、アーロンパークを陥落させたルフィが3000万ベリーの賞金首となった報せを受け雑務中にコビーと密談していた際、コビーがルフィのことを「友達」と呼んだことをガープに聴かれてしまい、その日の晩、海岸に呼び出され海兵としての覚悟を問われることになる。ヘルメッポにとっては関わりのない話のはずだったが、先のモーガン脱走事件もあってか「連帯責任」としてコビーを庇い、共にガープに挑み、二人仲良く拳骨でボコボコにされた。
以降はガープやボガードからの指導もありメキメキと成長し、ウォーターセブンでの再登場時点で本部軍曹というスピード出世を果たし、コビーの相棒として大海で海賊達を取り締まるようになる。
麦わら海賊団によるエニエス・ロビー陥落事件の後、コビー共々ガープに同行し、ウォーターセブンに滞在するルフィやゾロと再会する。散歩から帰ったゾロが、ルフィたちのいるガレーラ宿舎が包囲されていることに驚き海兵と交戦をはじめたことを機に、ガープにゾロと戦うように指示される。ククリ刀の使い手という珍しい戦法に感心されるも、力の差はまだ大きく、即座に抑え込まれてしまった。その後はルフィやコビーも交えて再会の言葉を交わし(ヘルメッポは中々思い出してもらえず自ら「バカ息子」を名乗る羽目になった)、コビーと共にいつか二人を捕まえてみせると宣言した。
また、このときガープの口から「ルフィが革命家モンキー・D・ドラゴンの息子」である事実を知らされ、その場にいた海兵・麦わら一味・フランキーたち共々驚愕していた。
白ひげ海賊団と海軍によるマリンフォード頂上戦争にもコビーと共に参戦。目立った活躍はなかったが、エースの死亡後もなお戦争を続けようとする大将サカズキにコビーが殺されそう際には号泣していた。戦争後、意識を取り戻したコビーと共に、軍医から彼が「見聞色の覇気」を覚醒したことを知らされ悔しがっていた。
2年後の動向
2012年12月15日から放映された『ONEPIECE FILM Z』と、同日放送のテレビスペシャルにて原作漫画より先駆けて登場。以前の出で立ちから海軍のロングコートとロゴ入りのハットが追加された。
ホールケーキアイランド編終了直後に再び登場。
より大型のククリ刀、見聞色の覇気のコントロール、レイリーのような爆破物対処スキルなどを見せたコビーのような目立った特技こそ見せなかったが、息を切らせず海賊団一味を撃退するなどの実積を立てる。
精神面も前回以上に成長したようで、コビーの覇気に僅かに嫉妬や呆れ混じりの言葉を口にしてる一方で、腐ることも彼に依存する事もなく、良き仕事仲間として接している。