演:ブラダ
人物像
約108年前にクレナイ・ガイと親交を持っていたスラブ系の少女。
『ウルトラマンオーブ』超全集で明かされた設定によると、東欧ルパシカ皇国の王党派議員の娘で、王党派と革命軍の戦乱を避け、疎開同然でルサールカに住んでいたとのこと。
ある日、ルサールカにて森の中で倒れていたガイ(超コッヴとの戦いで負傷していた)を助けて以来、彼と仲良くなるが、ガイがウルトラマンオーブだっことは知らなかったらしく、オーブオリジンとマガゼットンの戦闘中にガイを探しに来たところ、マガゼットンが放った火球の爆風に巻き込まれてしまった。更にそれを見たガイは怒りからオーブスプリームカリバーを暴走させてしまい、辺り一帯が焦土と化すほどの大爆発を起こしてしまう(この一連の事件こそがルサールカ大爆発の真相である)。
結果、マガゼットンは倒されたもののオーブカリバーが失われてしまい、ナターシャは消息不明になってしまう。更に彼女を救えなかった無力感と罪悪感はガイの心に長年暗い影を落とし続ける事になった。
ネタバレ注意
夢野ナオミが作ったキノコのスープをガイが「懐かしい味」と評したり、ガイが吹き鳴らすオーブニカのメロディーをナオミが知っていたり、第16話にてナオミの母の圭子が「ルサールカは自分の曾祖母(ナオミの高祖母)が暮らしていた場所」と発言したことなどから、ナオミと何か関わりのある存在であることが示唆されていた。
その後、圭子がお守りに持たせたマトリョーシカについて「自分の曾祖母がこの人形のおかげで動乱の時代を生き抜き、日本で幸せな余生を過ごした」と語った事から、この曾祖母とナターシャの関連性が噂されていた。
そして第17話にてジャグラスジャグラーに切り裂かれたマトリョーシカの最後の一つの中からガイとナターシャの写真が現れた事から、ルサールカ大爆発から奇跡的に生き抜いていた事と、ナオミが彼女の子孫だった事が明らかになった。
ナターシャは「握った手の中、愛が生まれる」といった言葉を遺しており、ナターシャの生存とナオミに受け継がれたこの言葉を聞いたガイはようやく自分の心の闇を振り払う事に成功。サンダーブレスターの制御に成功し、オーブオリジンが復活する切っ掛けとなった。
どのようにしてあの爆発から生存したのかは不明であったが、最終話でジャグラーによって間一髪のところで爆風から救い出されたことが判明している。また、気絶したナターシャを蘇生させる際、ジャグラーは彼女の体内に何らかのエネルギーを注ぎ込んでおり、ナオミが「光の巨人」の夢と「ジャグラーが自分を助ける」夢を見ていたのはこのエネルギーの影響だったことが発覚する。
尚、ルサールカ大爆発の後、ナターシャはルパシカの動乱がルサールカにまで広がり始めたために日本へ亡命し、後に通訳として雇った日本人男性:夢野と結婚したと言う。
余談
なお、ルサールカ大爆発の元ネタとなった現実のツングースカ大爆発でも、当初は犠牲者が1名発生したことが報告されていたが、後に誤報だった事が発覚している。