来歴
下北沢出身。本名は瀧正則。下北沢立下北沢東高等学校卒業。
高校時代までは野球部の活動に日々打ち込む少年であったが、共通の友人を通して紹介された石野卓球の部屋で流れた例のアレの『音割れポッター』に衝撃を受け、そのまま直立不動の状態で最後まで聴き入ってしまった。この瞬間こそ、瀧の人生を大きく変える出来事であった。後に、楽器が演奏できないクセに石野らと共に人生を結成。
そのまま、電気グルーヴにも加入。「人生」在籍当時は「畳三郎」の芸名で活躍しており、電気加入直後も当時アメリカ人風の芸名が流行っていたのでフランス人風である「ピエール畳」に改名。しかし、偶然スポーツ新聞で目にした「NOKKO、SHAKEと婚約」という意味のわからない見出しに衝撃を受け、さすがに人名だとわかる名前にはしておこうという芸能人ならではの事情により、現在の芸名になった。
ソロでは「ピエール瀧とウンチーコング」としての活動や田中秀幸とのVJユニット「プリンストンガ」として活動。人生時代は演歌歌手・瀧勝としてプロデューサーの犬を引き連れて活動していた。が、まったく売れなかったので当初の予定通り「犬に噛み殺されて死亡した」という体で企画を終わらせた。
また、タレント、俳優、声優、ナレーターとして様々なメディアで活動するようになる。連続テレビ小説などにも出演するようになってから一般知名度も上昇。その為、石野からは「男YOU」「ポストなぎら健壱」「ネオなぎら」とも評される。
電気における瀧
電気グルーヴにおける担当パートは瀧。主にパフォーマンスや映像関係全般への関与(映像関係の決定権は瀧が持っており、専門の会社に勤めていた経験をフルに活かしている)、作詞を行っている。
ライブでは「人生」在籍当時よりフロアを盛り上げる役割を行っており、かつては殿様やドラえもんの衣装で登場したり、最近のライヴステージでは着ぐるみを着たり、初音ミクのコスプレをして踊っている。場合によってはライヴの最中に綿菓子を作ったり、手作りピザを回したり、ろくろを回して陶芸作品を作ったり、生きた鶏を会場に放す(そして捕まえる)などの行為を行う。Shangri-Laでまじめな歌を歌ったかと思えば歌詞のカンペ入りの鶏の人形を振り回しながら歌う。こんないろんな意味でワンアンドオンリーな役割であるため、公式サイトなどで表記されるパートは『TAKI(瀧)』である。
その為、似たようなポジションに居るHappy MondaysのBezと比較されることがある(あちらとは違い、瀧は映像とヴォーカルで音楽的貢献を果たしているが)。
楽器が弾けないミュージシャンの代表格だが、実際はシンセサイザーやサンプラーも所持、ターンテーブルも片方だけなら自前のものを購入している。事実、インスト曲が中心だったころは機材操作も担当していた。また、電気のアルバム「U.F.O.」収録の楽曲「ちょうちょ」は瀧の作詞作曲である。「ピエール瀧の体操○○歳」というタイトルの楽曲ではサンプラーをフルに生かして作曲を行っている。
また、「あすなろサンシャイン」ではまともに歌うため、わざわざボイストレーニングを行い、万全の体制で収録に臨んだという。
不祥事
2019年3月13日、コカインを使用したとして麻薬及び向精神薬取締法違反容疑で逮捕された。
フィルモグラフィー
声優としての代表作
俳優としての主な出演作品
- 凶悪(須藤純次役)
- くじけないで(藤巻役)
- そして父になる
- ALWAYS 三丁目の夕日(氷屋役)
- 少年メリケンサック(金子欣二役)
- のぼうの城(留役)
- 木更津キャッツアイ(シガニー小池役)
- 龍馬伝(溝渕広之丞役)
- おひさま(中村正役)
- あまちゃん(梅頭役)
- 軍師官兵衛(蜂須賀小六役)
- SIREN2(三沢岳明役)
- シン・ゴジラ
- いだてん 黒坂辛作役
主なナレーション作品
- 1番ソングSHOW
- 日経スペシャル カンブリア宮殿
- ベネッセコーポレーション「チャレンジ一年生」(テレビCM)
- 大塚製薬「ポカリスエット」“Summer Jump”篇(テレビCM)
- JR東日本「Suica」(テレビCM)