概要
ギャング組織「パッショーネ」のボス親衛隊の一人。褐色肌で長髪の男。
ボス直々の命令により、相棒のスクアーロと共に、ヴェネツィアにて裏切り者であるブチャラティ一行を襲撃する。
作中での動き
ナランチャの舌にトーキング・ヘッドを取りつかせ、嘘しか言えないようにして他の面々を攪乱させつつ、護衛チームの中で最も厄介なジョルノをスクアーロのスタンド・クラッシュで捕らえて始末しようとする。
しかしナランチャの逆襲でスクアーロは手傷を負わされ、さらに居場所も見つけられてしまった。
ナランチャはスクアーロに向けてエアロスミスの機銃弾を発射するが、ティッツァーノが身を挺してスクアーロを庇い、蜂の巣にされてしまう。
だが、ティッツアーノの最後の言葉は、
「これなら………ナランチャのところまで………
ジャンプできる『水』ができたろう…スクアーロ
ほんのちょっぴり………予定どおりではなかったが………
『勝利』にはかわりがない オレたちの『勝ち』には……な」
だった。息絶える彼の顔には、満足げとも見える笑みが浮かんでいた。
ティッツァーノの狙いは、自分が撃たれた返り血を浴びせる事で、ナランチャの体にクラッシュが移動できる『水』を作る事だったのだ。
怒り狂い、ナランチャの喉をクラッシュに喰い破らせようとするスクアーロだったが、ナランチャの不屈の闘志はそれを上回り、エアロスミスのボラボララッシュを食らった彼は、相棒の後を追う結末となった。
ティッツァーノが命を投げ打ってまでスクアーロを庇ったのは、ボスに対する狂信的忠誠によるものか、それとも相棒スクアーロに対する友愛、もしくはそれ以上の感情の為せる業だったのかは、定かではない。
しかし己の命を失う行為すらも「ほんのちょっぴり予定どおりではなかっただけ」と言ってのけ、笑いながら死んでいった彼もまた、恐るべき『覚悟』を持ったギャングの一人だった。
スタンド「トーキング・ヘッド」
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
遠距離、特殊攻撃型のスタンド。
人間の顔の形をしている。骨針が飛び出た石仮面のようにも見える。
人間の舌にとりつき、考えている事と逆の事、つまりウソだけをしゃべらせることができる。
見た目通り力やスピードなどはないに等しいが、とりついた人間の舌をある程度自由に操ることもできる。
他のスタンド使いとのコンビを組んでの行動が前提のスタンドである。