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重油の編集履歴

2019-04-20 00:23:14 バージョン

重油

じゅうゆ

黒っぽく粘り気のある石油製品。船や大型ボイラーなどの産業用燃料として用いられる。

重油は石油の蒸留で石油製品を得たのち、最後に残った粘質の油。ここから発電や大型船舶の燃料や、舗装用のアスファルトを作る。


※なお石油製品は『LPG(プロパンガス)<ナフサ(ガソリン)<ケロシン(灯油)<軽油<重油<アスファルト』の順に重質化する。

但し日本での「重油」はA~Cの三等級にわかれ、このうちA重油は軽油90%に10%と申し訳程度の残渣油を混ぜることで「重油」とした税制上の重油であり、化学的に言う純然たる重油は100%残渣油であるC重油だけである(B重油は半々で混合)。


重油は他の石油製品よりも価格が安いが、粘り気が強く不純物が多く含まれることから、燃料として扱うには予熱を行って流動性を高めたり、燃やす前に不純物を取り除いたり燃やしたあとの排気ガスを浄化しなければならない。大掛かりな設備が必要になることから一般家庭で使われることはまずなく、火力発電、大型施設のボイラーや産業用の燃料として用いられる。船舶用エンジンの燃料としては、油清浄機で念入りに不純物を取り除いたうえでディーゼルエンジンで使用される。

大型船の場合は低回転数(200rpm程度)の超大型ディーゼルエンジンにC重油を用い、振動に難があるが熱効率は50%と極めて高い。但し昨今はAまたはB重油で中高速(600~2000rpm)のエンジンを駆動する場合もある(この場合は熱効率は35%強となる)。

昔は蒸気タービン船や、蒸気機関車でボイラーを焚くのにも使われた。

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